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畑鉱山の水晶谷 [鉱物 (関川村・畑鉱山)]

29日、再び畑鉱山(関川村)へ。
前回(10月15日)訪れた際たまたま見つけたチビ水晶だらけの谷を精査するのと、唯一残っている坑口へ入ってみることが目的。

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まず、坑口へ入ってみました。
奥行き20mくらいでしょうか。
入り口から中を覗くと、なんとなくどん詰まりで右へ曲がっているように見受けられたので、それを確かめてみたかったのです。

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左側は単なる壁となっていましたが、やはり右側は坑道が続いている様子でした。
明らかにズリ石で坑道を塞いでいます。
それがわかっただけで大満足。

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坑道の奥の方で、写真の古い空き缶?を見つけました。

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前回より100m手前から斜面に突入、道なき道を歩きます。
植生も地質も全く同じで、傾斜の強まる標高330m付近からチビ水晶の付いた流紋岩が現れてきます。
結局368mまで登りましたが、坑口が現れそうな気配はなかったため前回の最高到達地点までトラバース、その後その谷を20mくらい登ったところでUターン。

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カリフラワー状の水晶。
横幅30cmあります。この右にも方向を変えてさらに水晶脈は続いていました。

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この谷で見られる典型的なパターン。
周辺の斜面はどこでもそれなりに流紋岩の大小の岩石が点在し、それらの岩にかなりの確率でこうした窪みにチビ水晶やカリフラワー状の水晶が見られます。
しかし、最も脈が集中していたのは前回歩いたこの谷なのでした。
幅20~25m、延長100~150mが富鉱体ゾーン。

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その一角で、初めて紫がかったポイントを晶洞の中に発見。
ほとんど土に埋もれていたので、細い枝で土を掻き出していきます。
すると3本ほど紫色の、柱面が2~1.5cmほどある細い結晶が見えてきました。
ペットボトルの水を口に含んで吹きかけたら逆に泥だらけになってしまい、焦って泥をもう一度掻き出していたら最も長い2cmのポイントが根本から折れてしまいました。

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それがコレ。
色合いだけは完璧です。
畑鉱山でアメジストにお目にかかれるとは。
やはり、土に中に埋もれていたのがよかったのでしょう。
表面が露出していると、どうしても色が退化してしまいますから。

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この後、この谷のやや下の斜面でこんな石を見つけました。
これも母岩は流紋岩なのですが、今まで畑鉱山で見た中では最も大きなポイントが付いています。
折れてもいないし、透明度もいい。
これは持ち帰って、マクロレンズでアップの写真を撮りました。

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この5倍大きいと文句なしなのですが、贅沢は言いますまい。

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そして2.7cmのアメジスト(現場で撮った写真の奴とは別な結晶。同じ晶洞から)。
今年5月上旬、下越の他の山で見つけた、やはり2.5cmくらいのポイントと色合いも質感も酷似しています。
飯豊連峰や御神楽岳には水晶尾根と名付けられた尾根がありますが、それにちなんでこの谷を水晶谷と勝手に名付けることにしました。
御神楽岳の湯沢の頭(1184)から東に伸びる水晶尾根も、こんな感じで1cm前後の小さな水晶がびっしり岩場の窪みなどに見られるのでそう呼ばれるようになったということです。






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