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鉱山の町・ゴスラー [クリスマスマーケット]

3回に及ぶ、クリスマスマーケットを巡るドイツ旅行の中で、とても忘れられないビビッドな印象を受けた町があります。
それがドイツ北部のハルツ地方の古都・ゴスラー(Goslar)。
数日前から約10年ぶりに当時撮った写真を眺めつつ、地球の歩き方ドイツを引っ張り出してきて再度訪れた町の歴史やなんやかを調べてみたのですが、衝撃的な事実に出会いました。
冒頭にも書きましたように大好きな町・ゴスラーが、なんと郊外にあるランメルスベルク鉱山と共に発展してきたというのです。
ゴスラーの旧市街同様、このランメルスベルク鉱山も世界遺産に指定されています。
当時はまだ鉱山にはそれほど興味がなかったため、ガイドブックの説明を読んでも特に記憶に刻まれることはなかったのですが、ここにきて伏線が回収されました。
968年から主として銀鉱の採掘が始まり、1988年に閉山するまで1000年以上も銀、鉛、亜鉛、銅などの採掘を続けてきたのです。
現在は一部の坑道が観光用に整備され、ガイドツアーで見学できるようになっています。
早速ランメルスベルク鉱山のHPを調べてみたのですが、ガイドツアーは英語も選べるので助かりますね。
見学コースは複数用意されており、200年前の水車のある坑道を歩いて回るレーダー坑道コース、トロッコ列車に乗って比較的近年の採掘現場を訪れる20世紀採掘コース、鉱石精選所コースなどがあります。
博物館もあり、ゴスラー市内からバスも運行されています。
ネットで調べてみると、ここを訪れたという日本人の方の手記を見つけました。
それによると、その方は帰りはバスを使ったものの、行きは歩いてきたとか。
20~30分で来れるようなので、アクセスは非常にいいです。素晴らしい。

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クリスマスマーケットが立ち並ぶマルクト広場。
広場をぐるりと取り囲む建物はどれもグレーが基調で、とてもシックな印象を受けました。
住宅街へ行くとどの家も赤茶色の屋根一色なのですが、どことなく高貴な感じがしたのは鉱山で得た富がこの町を潤してきたからなんですね。

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市庁舎前に立つ噴水。
1230年に作られたもので、中央には黄金色の鷲が鎮座しています。
この噴水から放射状に石畳が敷き詰められているのですが、この辺りはドイツの古い街の共通の構造です。

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ゴスラーのもう一つの顔は、魔女のふるさと。
郊外にそびえる北ドイツの最高峰ブロッケン山に、毎年4月30日~5月1日にかけて冬の終わりを祝うために魔女たちが集まるとの言い伝えがあるのです。
1530年から1657年の間に28人が魔女狩りの犠牲になったと言われており、それゆえに市内の売店には魔女グッズがこれでもかというくらい並んでいます。

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白っぽいグレーが基調の、マルクト広場を取り囲む建物の中で、唯一赤レンガ色の重厚な建物があります。
築500年のギルドハウスを宿泊用に転用したホテルです。

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この辺りの時間帯になると、一気に人手が増えます。
大都市ハノーヴァーから電車で1時間半で来れるので(実はぼくも滞在先のハノーヴァーから日帰りで訪れた)、観光客の数は予想以上に多かったです。

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時間は止まり、マルクト広場全体が5次元の世界にアセンション。

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帰りの電車があるので、後ろ髪引かれる思いで駅へと向かいました。
ゴスラーへ来るなら、この町に泊まってみるべきです。




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