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多宝山のヒュッテ跡 [鉱物 (弥彦山周辺)]

つい先日、多宝山東麓を流れる沢沿いで石英脈が付いている大きな岩を発見しました。
10月1日、この岩の周辺で他にも石英脈が付いている岩がないか、調べに行ってきました。

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結局何も見当たらず、斜面を上へ上へと追い上げられ、ついには昨年発見した、石瀬鉱山で最も標高の高い位置にある坑口の前へ出てしまいました(前回の記事とは別の坑口)。
ここも坑口周辺には踏み跡の片鱗が残っているのですが、本来のルートを忠実にトレースすることは不可能だと思います。

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改めて坑道内の壁を念入りにチェックしたら、天井にも黄鉄鉱の脈が浮き出ていることを発見。
どちらの写真の結晶も最大で長辺1cmくらいなので、黄鉄鉱としては全然小さいのですが。

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坑口を出てから、踏み跡を拾いながらスタート地点へ戻ることにしました。
やはりあちこちで大きな倒木や崩落があり、分断されまくりです。
しばらくは斜面をトラバース気味に踏み跡は付けられており、どうやら尾根を超えて一本北側の沢へ続いているように見受けられました。
そろそろ方向転換して、スタート地点方向へ戻ろうとした頃、上方に鉄パイプみたいな人工物が見えたのです。
そこまで登ってみたら、なんとも形容詞がたい光景が待ち構えていました。
平らな部分に足を踏み入れるとギシギシ音がします。
どうやら落ち葉の下に波板が敷かれているようです。

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谷側です。

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こちらは山側。

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最初は大きな立坑を封鎖した跡ではないかと思ったのですが、すぐに記憶にあるイラストマップの一部が脳裏に蘇ってきました。
県立図書館で見かけたある資料に”ふるさと散策マップ”なるものが載っており、そこに多宝山の滝の名称や、一般には知られていない踏み跡のルートなどが描かれていたのです。
そこに”ヒュッテ”という単語があったのを場所とともに覚えていたのです。
まさにこの場所はヒュッテがあった場所。
ヒュッテの詳細については一切不明。
今度調べてみたいと思います。



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