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新産地の水晶 (沢編) [鉱物 (阿賀町)]

7~8日と2日連続で昨年発見した山(阿賀町)へ行ってきました。
そこは玉髄や水晶(ただし、ポイントは見られない)の宝庫とも言えるヤマで、面積もそこそこ広く、この2日間で昨年はまだ行ってなかったさらに奥地の方へ足を踏みれたのです。
行ってみると、途中から小さな沢が現れました。
昨年は気づかなかったのですが、下流は伏流水となっており、途中から水の流れが始まります。

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全体の長さもそれほどではなく、200mくらいで再び伏流水となり、ほぼそこで水の流れは途絶えました。
その間、何か所かで数は少ないもののアメジストを始めとした個性的な玉髄が現れました。

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左側にアメジストの小石が写っています。
その斜め右上にも玉髄。

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うっすらと赤紫色をしています。
透明感もあり、錐面もそこそこ大きい貴重な結晶です。

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質量310g。
まだ洗浄していません。
もう一つ紹介する玉髄は半日アルカリ性のトイレ用洗浄液に浸して洗った後のものなのですが、沢で見つかる石はこのトイレ用洗浄液が非常に効果的で、このアメジストも明日にはもっと細かな水垢が落ち、ピカピカの石になるでしょう。

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近くの河原で見つけたメノウ。

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表面が摩耗していますが、脈幅40cmはあろうかという水晶。

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苔が玉髄と一体化した結晶(5月1日追記:苔ではなく緑泥石かもしれません)。
緑水晶と言えないこともない。

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そして、この玉髄がこの小沢の主。
質量1205gありました。
表面はもっと焦げ茶色に染まっており苔も付いていたのですが、例の洗浄液効果でスッキリときれいになりました。

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反対側。
ハンマーで整形したわけではなく、このままの形で水中に沈んでいたものです。

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くぼみの部分の拡大。
清楚な美しさがあります。
阿賀町にはこんな無名の山が無数にありますから、まだまだとんでもない結晶が人知れず眠っていることでしょう。
今回の出会いに感謝。
夢は無限に拡がります。






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結晶を愛でる [鉱物 (阿賀町)]

昨日の記事の続きですが、3月30日、岩と岩の裂け目からもう一つ取り出した石があります。
それがこれ。

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一切整形はしておらず、このままの形で狭い隙間に挟まっていました。
比較的モコモコ部分の厚みもあり、柔らかな色合いと併せ、自分の中ではお宝的水晶となりました。

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クローズアップです。
なぜギザギザではなく、このような丸みを帯びた形状に固まったのか。
形態形成共鳴場という理論があるのですが、本当に不思議。
その理屈を考えるのではなく、ただただ五感を通じて受ける感覚に没入する。
すると、潜象界への扉がゆっくりと開いていく・・・

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こちらが昨日の記事で紹介した石。
重さ2.9kgありました。
どちらも半日アルカリ性のトイレ洗浄剤に漬け、クリーニングしました。
鉱物趣味を始めた頃はひたすら酸性の洗浄剤を使いましたが、下越の場合で言うと一部の例外を除き、酸性よりはアルカリ性の洗浄剤の方がマッチするようです。
新潟市の馴染みの石屋さんから、ハイドロハイターがいいよと昨年教えられたのですが、100均で売っているもっと安いトイレ洗浄液を何種類から試してきました。
どれも同じような効果があり、水垢系の汚れがよく落ちます。
強酸性の液体よりは取り扱いもラクだし、ぼくの用途ではこれで十分です。

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3月26日の記事の紫水晶よりは色がわずかに濁っているけど、その代わりシトリン風にイエローがかっている部分もあり、これはこれで味わい深い。
ちなみに、モコモコ君は長波のUVライトで明るいクリーム色に蛍光しました。



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残雪残る岩場へ [鉱物 (阿賀町)]

30日、まだまだ残雪豊富な阿賀町の某山麓へ行ってみました。

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昨年発見した場所なのだけど、明らかに昨年より残雪が多い。
なので、この山麓の最も標高の低い地点しか探索できなかったけど、新たな発見がありました。

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岩と岩が折り重なるように奇観を形成しているのですが、表面採取は残雪のため無理だったので、プチ洞窟をライトで照らしての探索に切り替えました。
すると、穴の奥に紫水晶っぽいギザギザが見えます。
しかし穴の直径は狭く、地面に腹ばいになって片腕を目一杯伸ばして探るのですが、見ながらは無理なので文字通り手探りです。
手前の小さい石をのけてやっとくだんの石に指先がかかりました。
ぐらぐら動くので、母岩から切り離されているようです。
なんとかなるかも・・・

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横幅18~20cm。
ずっしりと重い石が目の前に。感激の一瞬。
表面積の1/4くらいが結晶に覆われています。
そして、その結晶は淡いやや赤みを帯びた紫に染まっています。

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この近くで、過去見た中で最も立派なモコモコ君に出会いました。
どういう機序によるものなのか、五頭山麓の幾つかのポイントでも言えることなのですが、犬歯状のギザギザの結晶より出現割合は低いものの、このような通称モコモコ君が見られます。
右側にもさらに結晶は連続しており、それらを含めると横幅40cm弱あります。
結晶の厚みもかなりあり、その場に釘付けになって見とれてしまいました。
その後、現場写真は撮りませんでしたが、やはりプチ洞窟の中で10cmほどのモコモコ君の付いた石をゲット。
これも結晶の厚みがあり、個人的には貴重なコレクションとなりそうです。

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それ以外にもいろいろな発見があったのですが、この場所は何しろ花粉が絶賛拡散中!
1時間もすると花粉症の症状が耐え難いものになってきました。
なので、1時間20分でリタイア。
先日行った弥彦山の日本海側の山麓では、全く花粉症の症状が出なかったのと対象的。
弥彦山は平野側では杉の植林が目立ちますが、日本海側では杉の割合が少ないのでそのせいでしょうか。
花粉が落ち着くまで、雪解けがもう少し進行するまで、弥彦山での探索を続けることにしよう。




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クリスタルの森 (4) [鉱物 (阿賀町)]

12月2日、午後からある程度天気が回復すると思われたので、昨日と同じ森へ行ってきました。
前日は、森の最後のエリアの調査が時間の関係で途中打ち切りになってしまったので、それを完遂することが目的。

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昨日この岩へ来た時は既に真っ暗だったので、水晶脈が付きまくりであるのはわかったけど、写真も撮らずに通り過ぎました。
この岩の中央やや下に晶洞がぽっかり口を開けています。
まずは、その晶洞内の土を掻き出す作業からスタート。

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奥に脈状の玉髄&水晶が見られます。
土は前日掘り掘りした穴と同じく大量の土が堆積しており、きっちりやるとそれだけで1時間近くかかってしまうので、20分で切り上げました。

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晶洞は他にももう1箇所見つけ、これら2箇所の晶洞内から出てきた水晶たちです。
昨日の晶洞とはやや異なり、板状の玉髄は全く見られず、どれもギザギザに結晶していました。
サイズは4~7cmぐらいでしょうか。
現場では粘り気の真っ黒な土というか粘土にくるまれて出てくるので、水洗いしない限りディテールはわかりません。
石の表面を触ってきた感覚で、少しでもギザギザ感があればお持ち帰りコースへ。

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5.5cmほどのクラスターですが、透明度が高く、結晶も摩耗しておらず、小さいながらもグレードの高い一品です。
あの晶洞、まだ下の方の土を掻き出せばもっと大きなクラスターが出てくる気配がありました。
しかし、出てくるのはギザギザ君ばかりで、ポイント君は皆無でした。

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何の木かわからないのですが、根っこの真下から水が湧いていました。
沢というほどでもないですが、幅50cmほどの流水がここから始まっていました。
それまでは伏流水なのでしょう。
水がコンコンと湧き出る様子は本当に神秘的。

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これがその木です。
厚い苔で覆われており、苔も根っこも先程の湧水を存分に吸収しているのでした。

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この木の周辺がこの森の核心部の入口となっており、ご覧のような巨岩があちこちに見られました。
もちろんどの岩にも水晶脈が付いています。
それもとびっきりのクリスタルばかり。

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一応、この辺まで歩いてみようと計画した場所は全て探索しました。
これでこの森は取りあえずコンプリート。
地形もだいたい把握しました。
まだまだ近くにこのようなクリスタルの楽園は人知れず眠っていると思うので、また来年探索の手を伸ばすつもりです。



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クリスタルの森 (3) [鉱物 (阿賀町)]

小さな尾根の向こうに広がる森~そこもクリスタルの楽園でした。
なかなか水晶脈が途切れず、贅沢な悩みなのですが、あっという間に日没を過ぎてしまいました。
フラッシュライト(=懐中電灯のこと)を取り出し、一つでも多くの岩をと見て回ったのですが、そろそろ時間切れ。

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最後の方でまたまたスゴイ岩が現れました。
中央やや下に分厚い水晶が写っています。
5mほどの岩なのだけど、あっちにもこっちも・・・

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この森にはパステルカラーの水晶や玉髄が多いです。
薄紫にピンクに黄緑・・・

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またまた大きな晶洞も見つけたのだけど、中の土を掻き出す時間的余裕がないので、壁面の水晶の写真を撮っただけ。
この水晶、それほど透明感はないのだけど、オレンジにピンクに、そして非常にレアな黄緑色。
この岩(どの岩だかもうわからなくなっているので、再度たどり着けるかはわからない)の周囲には、黄緑色メインの水晶のクラスターが鎮座していたり。

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さて、一番上の写真の岩に見られた水晶はこの2枚だと思うのだけど、これまた色合いが独特。
結晶の形も他形と自形の中間ぐらいな感じで、とにかく個性的。

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この岩も凄かった。
ほぼ真っ暗になっているので、岩と岩との位置関係はよくわかっていません。
それでも方向感覚は合っていたようで、帰りは割とすんなりと林道に抜けることができました。


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クリスタルの森 (2) [鉱物 (阿賀町)]

表面積が30X40cmにもなろうかという、パステルカラーのアメジストの写真を撮ったあと、背後の尾根(尾根というほど大袈裟なものではないが)の向こうが気になり出しました。
ちょっとあそこまでと、軽い気持ちで見晴らしのいい地点まで登ってみたら、その先の斜面にも巨岩が重なり合っているのが見えたのです。
取りあえず、20m先の最寄りの岩まで行ってみると・・・そこにも水晶脈が付いていました。
しかも、それまでの岩場同様、かなり大きいクラスターが見られます。
これは・・・と思い、尾根を隔てて隣接する森へ分け入ったのでした。

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尾根を越えると、わずかに空気感が変わりました。
より大気が希薄になったというか、わずかに聞こえていた環境音が消え、外側の世界が無音になるのに並行して自分の内面も完璧な静寂に支配されたのでした。
ありきたりの言葉で言えば、4.5次元の世界にするりと入っていった感じ。

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そこから先はひたすら水晶との出会いが続きました。
それも錐面の大きなクラスターばかりで、割とカラフルなものが多いです。
地形図には表現されていないごく小さな谷が現れ、細い沢の源頭部にかけて大きな岩が林立して奇観を形成しているのでした。

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最初は片っ端から水晶の写真を撮っていたのですが、あっという間に夕方になってしまたので暗くなる前に下山したいですし、途中から岩場を見て回るだけに方針変更。
まあ、面白いように見事な水晶が現れます。
それまで撮った写真だって、もはやどこで写したものなのか、とっくにわからなくなっています。
全ては一期一会。
後日これらの水晶にまた会えるかどうかはわかりませんが、そのときはそのときで新たな出会いが待っていることでしょう。

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絵に書いたような晶洞も見つけました。
これがそうなんですが、30~40分かけて中の粘土状の土を掻き出しました。
間口が30cmくらいあるでしょうか。
内部は左右の幅が50~60cmくらい、深さが30cmあります。
ある程度掘り進めたところで、薄い板状の水晶がどんどん出てきました。
すぐ近くに水が流れていたので、これはという感触があった石はそこで泥を洗い落としながら作業を進めました。
晶洞の壁の内側にはカクタスアメジストっぽい水晶もあったのだけど、ちょうど死角にあたり、手で触るのがやっと。
結局、薄っぺらな玉髄や水晶の小片が10個くらい出てきただけでポイントは生じなかったのですが、いい経験になりました。

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これはその晶洞の中から取り出した、板状の結晶。
横幅7cmで厚みが1cmくらい。
長波のUVライトで蛍光しました。

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こちらは横幅6cmの水晶。
粘土の中に埋まっていたので、錐面がシャープです。
特に技巧を凝らして写したわけではないのですが、結晶が生きているため写真にもその妙なる質感が現れるのです。

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真横から見るとこんな感じ。
やはり厚さは1cm前後でしょうか。
他にも晶洞はたくさん見かけました。
どの晶洞にもギザギザのクラスターが壁面に付いていたけど、粘土で半ば埋もれていた晶洞はここだけでした。




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クリスタルの森 (1) [鉱物 (阿賀町)]

明日(12/01)から、加治川治水ダムまでの道路が冬の通行止めになります。
未練の残る飯豊鉱山にも行きたかったけど、クリスタルの精霊に会いたくて、今年初めて足を踏み入れた阿賀町のとある森へ。
まだこの森の半分くらいしか歩いていないのだけど、その斜面に点在する、時に折り重なるように屹立している巨岩の大半にクリスタルが息づいているのです。
単にクリスタルが見られるというだけではなく、その結晶が全て生きているというか、呼吸をしているのです。
岩により掛かるように腰を下ろし、そっと目を閉じるとクリスタルが放つ波動としか言いようのない、精妙なバイブレーションを感じることができます。
もちろん自分の部屋でもクリスタルを用いた瞑想やエネルギーワークは時々するけど、大地とつながったままのクリスタルたちのすぐそばで、山の中で瞑想するのとではまるで体験の質が異なります。

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どの岩にもこのように水晶の脈が入っているのですが、おそらく地中に隠れている岩の中にもその脈は伸びているのでしょう。

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この森では長辺が20~30cm以上に及ぶ大きなクリスタルを、あちこちで見ることができます。
左側のクリスタル、下半分が淡紫色がかっていますが、上半分を含めると高さが30~35cmあると思います。

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そして、この森では錐面の大きなクリスタルのクラスターにお目にかかることができます。
この日の後半、まだ行ったことのない森の深部へ足を踏み入れたのだけど、そこで出会ったクリスタルは錐面のサイズ1cm前後が普通でした。
上のクリスタルで、7~10mmといったところです。

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アメジストも多く見られます。
今回この森のほぼ全域を探索して感じたことなのですが、下越の他のどの場所よりアメジストの割合が多いです。
といっても、淡紫色は少数派には変わりありませんが。
アメジストに限らず、この森に生きているクリスタルは地表に露出しているものでも結晶が摩耗しているものは少なく、鋭利なエッジが見られます。
この森の磁力・磁場が、そのようなシャープなエッジからなるクリスタルを形成するエネルギー場として作用しているのでしょう。

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大地からエネルギーの補給を受け、呼吸しているのがよくわかる結晶。
クリスタルは生きています。

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今回じっくり歩き回ってみて実感したのですが、この森の岩(ほとんどが流紋岩)は晶洞を持つものが多いです。
ただし、晶洞の中に柱面の発達したポイントが成長することはなく、岩の表面に見られる形状と同じものを産するようです。
このようなモコモコ君も多く見られます。
五頭山麓で見られるモコモコ君は風化気味の結晶が多いですが、こちらはモコモコ君といえど結晶が新鮮です。

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この日の目的の一つに、この巨大アメジストの写真をきっちり撮ること、というのがありました。
今年の春でしたか、前回訪れた時に発見した結晶です。
半分以上が苔で覆われており、良心の呵責に耐えながら苔をベリベリと剥がしたら泥だらけになってしまいました。
なんとなく泥の下に隠れている結晶は紫がかっているように見えたので、今回ペットボトルに水を入れ、タワシ持参で汚れを取ってから撮影しようと。
しかし、最近の連日の雨で泥はきれいに流されており、タワシでゴシゴシこする必要はありませんでした。
フラッシュライトに照らし出されたクリスタルは、まさに博物館クラス。

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部分のアップ。
錐面の大きなものは1.5cmくらいあるでしょうか。
ピンクがかっている部分や白っぽい部分が絶妙なグラデーションで連続しており、ため息しか出ません。
このアメジストは現地に永久保存です。
明治時代、綱木集落(旧三川村)に住む古老が、長さ8cmほどの太いアメジストのポイントを山中のどこからか拾ってきました。
しかし、家族にもどこで見つけてきたのか場所を明かさないまま亡くなりました。
櫻井コレクションに収録され一躍有名になり、今でも幻の綱木の紫水晶を探しに全国からマニアが訪れると聞きます。
(そのアメジストは現在、つくば市の国立科学博物館つくば分室に保管されています。)
古老の気持ちはわかるような気がします。
ぼくは生涯誰にもこのアメジストの場所を明かさないということはないですが、よほど心を許せる相手じゃないと現地を案内する気にはなれません。
これから、毎年1回はこのアメジストを参拝?しに来ようと思います。




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大岩壁直下へ [鉱物 (阿賀町)]

昨年5月4日、荒倉山(454m)南西麓の大岩壁を見に行きました。
できれば岩場の取り付きまで行きたかったけど、あまりの灌木やヤブの壮絶さに悶絶してそれは断念。
そこへもリベンジに行きたいのだけど、まずはやはり以前から目を付けていたもう一つの大岩壁へ行ってみました。

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ここも荒倉山同様に道路から岩場の取り付きまでのヤブが壮絶で、行くなら初冬か早春しかありません。
ヤブの薄いところを発見してなんとか行ってみたけど、かなり奥の方で古い黄色のドラム缶が転がっているのを見ました。
鉱山跡とは考えられないし、昔はどんな施設があったのだろう?

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上の地図でいうと、左側の岩壁。
これらの岩場は地質図を見ると、流紋岩ということになっています。
果たして、見慣れた流紋岩特有の水晶や玉髄は出てくるのか?

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水晶脈があったことはあったけど、なぜか写真のようなモコモコ系玉髄ばかりでした。
かなり大きいものもあったのですが、この写真のそれのように光沢感があるものは少なく、風化気味の結晶が多かったです。

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ハンドライトを持っていったので、片っ端からこのようなちょっとした晶洞や隙間を照らしてみたのですが、不発に終わりました。

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岩場の直下まで行けば、トラバースはそれほど難しくありません。
時間の関係で数十メートルの移動に終わりましたが、やはり南端の岩壁が気になります。

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29日はこの岩場に来る前に、他の場所へ立ち寄りました。
そちらがメインだったのですが、そこでは幾つか大きい水晶のクラスターを見ました。
これは薄紫がかっているクラスター。
この山塊ではごく一般的な形状です。

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長さ25cmかそれ以上あろうかという縦長の水晶。

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上部の黄色い部分を拡大してみました。
シトリンっぽい色合いが爽やかです。
柱面がやや欠けているのが惜しまれます。




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裏五頭の小沢3本 [鉱物 (阿賀町)]

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裏五頭を流れる、割とメジャーな沢。
ご多分に漏れず堰堤が途中から連続し、高巻きでさえほぼ不可能な堰堤も出てくるため、上流を目指すには林道を利用する必要があります。
その林道も悪路で、ギアをローに入れないと進めないほど。
林道の終点手前から踏み跡を辿ってようやく河原へ出るのだけど、そこが2mを超すヨシが一斉に茂っており、地面はドロドロの湿地帯。
早春か晩秋でないと、この沢の上流を目指すのは極めて難しいのです。
さて、今回初めて遡行してみた小沢は、写真の堰堤手前で左側に出会う沢。

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一帯は比較的なだらかな斜面となっており、あちこちに樹齢数百年レベルの杉の大木が鎮座しています。

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満を持して訪れたこの小沢ですが、残念ながら100mも遡行しないうちに倒木のつまった滝が出てきてにっちもさっちも行かなくなりました。
奥にも4~5mの滝が連続しており、この上を目指すには右岸からの大高巻きが必須。
ここまで水晶脈も全くなかったので、潔く撤退。
次の目的地を目指しました。
ちなみに、地質は花崗岩一色。
本流の河原にはたまに石英が転がっていますが、決してその数は多くありません。

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次に訪れたのは、やはり今回が初遡行となるこの小沢。
ちょろちょろと水が流れているだけの、本当に地味な沢です。
この沢に目を付けたのにはある理由があるのですが、予想通りこの沢には水晶脈が走っていました。

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入渓後すぐ、水晶の”気”が狭い河原に充満していることに気づきました。
足元に目をやると、おお、あちこちに水晶がある。
上の写真のように玉髄風のものが多いけど、平均サイズが大きいので見ていてワクワクします。
これも厚みが2~3cmあります。

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色合い的には無色のものがほとんどで、憧れのムラサキ!はありませんでした。

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あちこちにこのような粘土層が出てくるのですが、たいてい水晶や玉髄が埋もれています。
尚、この小沢は花崗岩地帯ではなく、かなり風化の進んだ流紋岩ないしは緑色凝灰岩地帯でした。
晶洞も探してみたけど、出てくるのは玉髄ばかり。
河原の転石からしてポイントらしい形状のものは皆無なので、郷に入ったら郷に従え、流紋岩地帯での探し方に頭を速攻切り替えました。

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短い沢なので1時間もたたないうちに遡行を終えたのですが、その区間で見た中ではこれが最大の水晶でした。
横幅40~45cmあります。
後ろに母岩が20~25cm付いており、写真を撮りやすいように向きを変えるのがやっとでした。

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次に、さっきの小沢の倍くらいの長さがある、近くの別な沢へ入渓。
実はこっちの沢を本命視していたのですが、1時間半くらい歩き回ったにも関わらず、写真の赤いジャスパー(赤玉)を見つけただけでした。
渓相も地質もさっきの小沢と酷似しているのだけど、なぜか水晶も石英も見当たらない。
下流側の河原で、赤玉が仲良く2つ並んでいるのを見つけただけ。
そもそも、ジャスパーがある川は水晶はないのが相場なので、仕方ないといえば仕方ない・・・
小さな尾根一つ隔てた谷を流れる沢なのだけど、あるところにはるし、ないところにはないという単純な結論に達しました。
”脈読み”は難しいです。








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ヘッドライトの光に浮かび上がる大物 [鉱物 (阿賀町)]

20日、赤谷鉱山の380m坑から引き上げたのち、以前から気になっていた裏五頭のある沢へ行ってみました。
下流部の方はたまに煙石英ないしは煙水晶のクラスターが現れるのだけど、数は少なめ。
しかし、渓相はとことんダイナミックで飽きることがありません。

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下流域で典型的な煙水晶の例。
ただし流紋岩地帯ゆえ、ポイントにはお目にかかれません。

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やや上流側の渓相。
上流部に差し掛かると、犬歯状のクラスターがどんどん現れます。

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例えばこのように。
結晶が犬歯状に、つまりギザギザに発達しているものはほとんどが無色透明。
焦げ茶色のものは玉髄タイプ。

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上流部に差し掛かる頃は日もとっぷりと暮れ、ヘッドライトを照らしながらの歩行となりました。
撮影もストロボを併用。
これはやや薄紫がかっています。
脈はだいたい集中して現れ、この結晶が付いていた岩はどこもかしこも水晶や玉髄だらけでした。

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この岩の下に落ちていた黄色い水晶。

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いよいよ真っ暗になりました。
ライトに浮かび上がる、25cmほどの水晶。
厚みもかなりありそうです。

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そして、最後の最後に現れた巨大水晶。
母岩から切り離されて存在しており、全面この色。
石英と蛋白石、水晶が一体化しています。
あまりに色合い、質感が美しいので持ち帰りました。

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質量3.4kgありました。
ギザギザの結晶部分以外は蛍光現象も示しました。
玄関に飾ることにします。







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