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第二次赤滝銅山調査 [鉱物 (弥彦山周辺・赤滝銅山)]

昨年4月20日に赤滝銅山のレポを上げましたが、明確な坑口を見つけることはできなかったものの、銅山核心部のランドマークである赤滝は多分これで間違いないだろうという滝を特定できたので、最低限の収穫はありました。
しかし、標高45m付近で東南に分岐している沢が気になります。
坂井銅山の鉱区は意外と広いので、こちらの沢にも採掘跡が残っていたとしてもおかしくはありません。
とうことで、そろそろ流域の雪も溶けたであろう頃を見計らい、2月12日、白瀬川を遡行してきました。
歩き始めてすぐ、昨年よりなんとなく竹藪がひどくなっているように感じました。
倒木も明らかに多く、間瀬石切り出し場跡の坑口へたどり着くまでが一苦労。
踏み跡は沢の右岸に一貫して付いているのですが、途中ところどころ不明瞭になる箇所はあります。
踏み跡をたどれば普通に分岐点から東南側~今回遡行してきた沢~に出るのですが、昨年はなぜ西側の沢へ入ったのだろう?
ひょっとして、ヤブを避けて早めに河原へ降り、沢歩きを続けたせいかもしれません。
水量はわずかに西側の沢が多かったように思えたので、分岐からそちら側を選んだのかも。

IMG_7348.JPG

分岐点のちょっと前だったか後だったかよく覚えていないのですが、ただっぴろくなっている河岸段丘を一段上がったところにこのような残骸が残っていました。
赤滝銅山は精錬所も建っていたということなので、ひょっとしたらここに建っていたのか?
そして、ここから5mほど下手にお墓を見つけてしまいました。
おそらく、自然にそこにある小さな岩を墓碑に見立てたのだと思います。
花束が2つそこに置かれており、ペットボトルに入った水が添えられていたのです。
2人か3人、坂井銅山で亡くなっているのです。
花の様子からすると2ヶ月前後経過している雰囲気でしたが、今でもお参りに来ている人がいるのです。

IMG_7341.JPG

そこを過ぎると、パイプの残骸発見。

IMG_7340.JPG

分岐に入ると、標高47m付近で最終堰堤出現。
ここまで本当に笹薮と竹藪に手こずり、二度と来るまいと思ったほど。

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藪漕ぎゾーンを抜けると、やっと人の手が入ったかもしれない地形がポツンポツンと現れてきました。
一応この暗い穴?に近寄ってみましたが、奥行きはなかったです。
もっとも、埋没してしまっている可能性もあるでしょうけど、自然地形っぽかったです。

IMG_7332.JPG

ここも怪しいなと感じた場所のひとつ。
坑口が塞がれたのかも。
これも自然地形なのか、人工的にこうされたのかよくわかりません。

IMG_7331.JPG

標高約70m、残雪が現れてきました。
ここにも塩ビのパイプの残骸。
踏み跡が残っていたのはこの辺りまでで、渓相も貧弱なまま。
坑口が出てきそうな雰囲気はないので、早々に引き返しました。
やはり昨年4月に遡行した沢沿いに本坑があったのでしょう。
こちらは滝らしい滝もなく、岩場も少なく、なんだかなあといった感じ。

IMG_7347.JPG

帰りに、標高20mのところで東に分岐している沢に入り、80~90mほど遡行してみました。
上の写真はUターン地点から上流を写したもの。
この沢は両岸に踏み跡はなく、ヤブもそれなりに深く、歩いていて快感度は皆無。
今日歩いた沢はどこもそうですが、転石を見てもなんか平凡な石ばかりです。
石英系は皆無。
白瀬川全体に言えることですが、なんとなくどの沢も陰気です。
ゴルジュ続きの日当たりの悪い沢でも、全然陰気さを感じない沢もあります。
その場所の、その土地の"気"って大切ですね。
3月になったら一度鮫銅山へ行ってみたいと思っているのですが、こちらは先人の記録を読むと開放感あふれる明るい沢みたいです。
雪割草の群生地も近くにあるらしく、桃源郷を発見できるといいなと思っています。






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