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ホタルの川の出現 [ヒメボタル 2021 (下越)]

ぼくが見つけた新潟県北部のヒメボタルの生息地は、大半が杉林地帯です。
天然の杉林もあるけど、いつかは伐採されるであろう、人の手によって管理されている林がほとんど。
おととしから、そんな杉林の中で最もヒメボタルが数多く生息している場所で伐採が始まりました。
幸い間伐だったようで、伐採されたのは1/3~2/5くらいでしょうか。
とはいえ、広大な杉林の中に伐採のための道(林道というほどではないけど)が作られ、ホタルの減少が懸念されました。
昨年7月、恐る恐る行ってみると、ヒメボタルは確かに4~5割少なくなっていたけど、絶滅していたわけではなかったので一安心。
そして今年の5月、伐採がその後どうなったか下見に行ったのですが、その場所ではそれ以上伐採が進んでおらずほっと胸を撫で下ろしました。
伐採作業は林道のさらに奥の林に移行しており、そちらの方も一段落したように見えたのですが、果たして・・・

IMGL1034_1111P.jpg

EOS R + RF50mm F1.8 STM (総露出時間約40分)

湿度も気温も高く、条件は揃っています。
最初の一匹が光り始めたのは19時55分。
このポイントにしてはやや遅かったのですが、20時15分頃から活発に飛び始め、あちこちで次元の扉が開きました。
ホタルの数は昨年より明らかに増えており、往時の8~9割まで復活したのでは?

IMGL1120_1205PP.jpg

EOS R + RF50mm F1.8 STM (総露出時間約42分)

面白いもので、ヒメボタルがよく現れる場所や周遊ルートは過去のぼくの記憶通りです。
やっぱりあそこにホタルの川が現れました。
川は洪水を起こし、水がこちらまで溢れてきたのでちょっとビックリ。
これほどまでとは予測だにしなかった。
こちらのポイントへカメラを移動させたのは既に真っ暗になってからだったのですが、多数のホタルの光の影響はかなり大きく、フォトショで暗部を持ち上げてやると結構地上風景のディテールが浮かび上がってきます。
ぼくは普段、ヒメボタルの撮影といえどjpegしか使っていませんが、RAWで撮っていたらもっと絶妙な色合いが出せたかも(1枚目に比べて2枚目の写真は彩度が落ちています)。
この写真ではわかりにくいのですが、画面中央やや右から左奥にかけて、例の伐採道が伸びており、それと並行するようにホタルの川が続いています。
21時50分撤収。
この林は安泰のようです。
よかったよかった。



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