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ガマ出し水晶 [鉱物 (阿賀町)]

鉱物用語で岩に開いた空洞や大きな隙間のことをガマ(=晶洞)と呼びますが、生涯に一度でいいから大きなガマを見つけ、そこから美麗な水晶を取り出す、あるいは掘り出すことが鉱物採集を趣味とする人たちの共通する夢なのです。
これまでにも小さな晶洞は何度か見つけたことがあるし、中から玉髄や小さな水晶をゲットしたことはあるけど、今回特Aグレードのガマを発見しました。
内部はかなり奥行きがあり、壁の裏面にも表面にも1.5~2cmの錐面がびっしりと張り付いていて、初めて見る産状に両足がガクガク震えました。
この晶洞を二人の鉱物の大先輩(二人共七十代)に見せたく、28日、現地を案内してきました。
そして、Kさんが見事に晶洞を塞いでいる壁を上手いこと割り、ガマ開けに成功!

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ガマ開け直後の晶洞全景。
この晶洞は晶洞と言っても粘土で構成されるそれではなく、流紋岩に空いた空洞になります。
中には落ち葉がぎっしりと詰まっており、手前の下側の縁には粘土も少し堆積していました。
右側の空洞は斜め上に向かって伸びており、長さは25cmほどあります。
晶洞の長辺は40cmくらいでしょうか。
ライトで照らすと大きな錐面からなる無色透明の水晶が見えるのですが、穴が狭いのでカメラでは捉えることができませんでした。

IMG_6361.jpg

左上部分の拡大。
とにかく錐面が大きいです。
結晶が生きています。
呼吸しています。

IMG_6355p.jpg

真ん中あたりの部分のクローズアップ。

IMG_6354p.jpg

そして、これが問題の右奥の空間。
ちょっと複雑な構造になっているため、よけい最奥部を写すことができません。
中間部にこのゴールデンカラーの水晶が鎮座していました。
もっと右側にも結晶は続いているのですが、この部分を写すのが精一杯。
最初見たとき、あ、ゴールデンルチル!と思わず口走ってしまいました。
ピクセル等倍で見ると特にルチルは含まれていないようですが、あまりに色が鮮やかなので、それが何に起因するのかは写真からは判断できません。
それにしてもこの黄金の輝き・・・
身が引き締まる思いがします。

IMG_6348p.jpg

周辺の岩場もあちこち見たのですが、このような水晶や玉髄はごく普通に見られました。
ただ、あれほど錐面が大きい結晶はなく、やはりあの結晶の貴重さを実感。

IMG_6347.jpg

このようなモコモコした形状の玉髄も多く見かけました。
あまり透明感のあるそれはなかったですが、大きさだけだったらこの数倍もある見事な結晶がありました。

IMG_6370p.jpg

Kさんが切り出した水晶クラスターです。
水洗いも何もしていない状態。
文字通り博物館グレード。
横幅25cmくらいでしょうか。

IMG_6372p.jpg

部分のクローズアップ。
ブラジル産ではありません。新潟県産の水晶です。
いつかは大きなポイント(5cm以上)が何本も埋もれている晶洞を発見したい。
胎内市のM鉱山の例もあるので、決して不可能ではないと思います。








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