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三川鉱山宝坑西 (2) [鉱物 (阿賀町・三川鉱山)]

大岩壁の下をさらに歩いていくのですが、またもやいくらも歩かないうちに坑口が現れました。

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奥行きは浅かったのですが、すぐ右側にも穴が・・・

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”よく見つけたな”と、大地が語りかけてくれたような気が一瞬しました。

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内部です。
狸掘りの跡だったようです。
宝脈上の鉱脈を掘ったものでしょう。
石英や新鮮な緑泥石が析出しています。
しかし、なかなか全長800mに及ぶという宝坑の坑道につながる坑口は出てきません。

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どこの穴のものかわからなくなってしまいましたが、ある狸掘り跡の壁面です。
赤い粘土に埋もれて石英が露出しています。
どこぞの水晶鉱山みたいです。
このまま掘り進めばガマが出てきそうな気配・・・

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各坑口や狸掘り跡前の斜面にはズリが散乱していますが、落ち葉や苔で覆われているため、パッと見はズリなのか、その斜面に元からある岩石なのかは判断がつきません。
それがどちらであるにせよ、上の写真のような細かい水晶や玉髄の付いた岩石が頻繁に目に付くようになりました。

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こちらは坑口が崩落したか、露天掘り跡が崩れたものか、よくわかりませんが、ひたすらこのような光景が連続します。

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右斜め上の斜面に、小さな露天掘り跡。
奥行きは50cmしかありませんが。

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標高493m、最後の最後で宝坑のものと思われる坑口に遭遇。

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恐る恐る入ってみると、メインの坑道は下に伸びているようです。
30-35度の角度で落ち込んでいるのですが堆積物の層が厚く、腹ばいにならないと中へは侵入できません。
正面上段の穴は2m先で閉塞。

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下段の様子を観察してみると、4m先で二手に分岐していることがわかります。
この先は結構急だし高さがないので、あの分岐まで進むには腹ばいにならないといけません。
そこまでしたくなかったので、両手を目一杯伸ばして坑道の奥を写してみました。

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より道幅の広かった右側の坑道の様子です。
左側の坑道もそうなのですが、土砂が厚く堆積しているため、下へなんとか降りていったとしても、その先も四つん這いにならないと進めません。
土砂もおそらく30cm以上は堆積してるでしょうから、底なし沼のように20cm以上一気に埋もれてしまう可能性も。
宝坑の地底世界は永遠に閉ざされてしまったようです。
この坑口を出た先も少し歩いてみましたが、右手の岩壁もこの坑口を最後に消失していたのでこれ以上坑口は出てこないと判断、すぐUターンしました。

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閉山時、三川鉱山の坑道の総延長距離は65kmにも達したといいます。
想像を絶する世界がそこにありました。
(写真は阿賀町ふるさと学習館様より)








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