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年に一度の聖地巡礼 [ヒメボタル 2022 (下越)]

7日、ぼくの中では最も神聖視しているヒメボタルの生息地へ年に一度の巡礼。
シーズン終盤の恒例行事です。
この生息地へは文字通り藪こぎをしていかなければならず、そこへ至る小道は一切ありません。
下越では珍しく、広葉樹林が主体で、お化けのようなシダ類に当たり一面覆われています。
次の写真の中央には水が流れています。
ここが沢の現頭部。
右手にはこの森の御神体である大木が根を張っており、いつもは御神木の右側の斜面でカメラを構えるのだけど、雨が少しでも当たらないところを求めて歩いていたらここへ着きました。
ここまで来るのは今回初めて。
身が引き締まりました。

IMGR9158.jpg

EOS R + SIGMA 24mm F1.4 art HSM (共通)

いつもは35mm前後の画角を多用しているのですが、この森では24mmをチョイス。
しかしまるで広角感がありません。
シダ類が巨大なため、パースペクティブの感覚が狂わされるからでしょう。
この日は19時ぐらいから雨が降り出し、19時半には本降りになりました。
林内には19時20分に入ったのですが、林内でも普通に雨粒が落ちてくる状況で、今年のホタルシーズン初の、雨具を着用しての撮影。
一時的に土砂降りになったので、20時になっても雨がやまなかったら撤退するつもりだったのですが、19時50分に小降りになり、20時10分にはやみました。
身体は雨具着用にも関わらず結構濡れてしまいましたが、これは聖地なるがゆえの浄化だと考え、そのまま現地に居座りました。

IMGR9167_9350p.jpg

撮影開始20時11分、終了21時22分

20時になった辺りからあちこちで飛び始め、ピークは20時30分から21時にかけて。
数はそれほど多くなかったものの(おそらく2~3日後がピーク)、十分黄色い光のシャワーを時に月光と共に浴びることができ、心身ともリフレッシュ。
やはりここは聖地だ。
途中から快晴になり、半月の月光が入ってきたので絵的には輝度差がありすぎ、美しくありませんが。

IMGR9166haikei.jpg

月明かりが入ってきてから、ヒメボタルたちは月明かりに照らされない斜面で乱舞するようになりました。
それが上の斜面。
最初の場所は21時22分で切り上げ、こちらの真っ暗な斜面にカメラを向けました。

IMGR9351_9400p.jpg

撮影開始21時23分、終了21時52分

三脚は動かさず、雲台をくるりと90度回しただけ。
残念ながら前撮りの画像とはずれてしまったので、ホタルの光跡のみの絵となります。
約30分だけの撮影ですが、ホタルの光跡が写らなかったショットは1枚もありませんでした。
ホタルはまだまだ飛び交っていましたが、22時現地を後にしました。



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