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鮫銅山初挑戦 [鉱物 (弥彦山周辺・鮫銅山)]

16日、間瀬銅山の一角をなす鮫銅山へ初めて行ってきました。
といっても坑口を見つけることはできず、鉱山道や山ノ神の祠、坑口につながると思われる沢の途中での、小さな堰堤の発見にとどまりました。

IMG_4515.jpg

鮫ノ沢中流部です。
最終堰堤までは林道が通じていますが、廃道に近い状態のため、無理に終点まで行こうとしないことです。
途中小さな沢を横断しますが、その手前に広いスペースがあるので、車はそこに停めるといいでしょう。
その先は枝が道路までかなり飛び出しており、車を傷つけること必至。
基本的に右岸に踏み跡がうっすら残っていますが、崖松方面へ抜ける登山道の出会いまでは倒木も多く、足元は非常に悪いです。
結果的にこの区間が最も疲れました。
登山道の出会い(ただし不明瞭です)から先は徐々にすっきりしてきます、上の写真のように。
そしてこの先、沢が二手に分かれるところから傾斜が増してきます。

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途中右側の斜面に巨岩が現れます。
連続して出てきますが、じっくり見ていると時間があっという間に過ぎてしまうので、スルーして先を急ぎます。

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行くときは忠実に沢を詰めていきました。
300mほど歩いたでしょうか。
開けた台地上の斜面を過ぎると一気に激しいヤブとなり、途中で引き返しました。
Uターン地点の10m下流にこの堰堤を見つけました。
幅5mほどの小さな堰堤ですが、間違いなく鉱山関係の施設でしょう。
開けた台地に戻ると、そこにきっと鉱山関係の施設、ないしは人工地形が見られるはずと踏み、その辺を歩き回ってみました。

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標高290mの地点で石垣を発見。
この角度からだとわかりにくいですが、明らかに人工的な石積みです。
この台地の北端に、先程の堰堤のある沢の源頭部へ通じるであろうかすかな踏み跡がありましたが、そこが最も怪しいと思いつつ、台地の南端にも行ってみました。
すると、谷を挟んで斜め下の斜面にかなり大きな坑口か洞窟らしい暗い穴が見えました。
ただし、枝がうるさくて釈然とはしません。
昨日紹介した文献によると、鮫銅山の鉱脈は2箇所あるらしく、それぞれに坑口が待ち構えている可能性もあります。

IMG_4534.jpg

そこから写した野積海岸方面の風景。
一応、ネットで唯一見ることのできる、鮫銅山の坑口へ実際に行った人が撮った写真と地形がよく似ているので、おおまかな場所は合っていると思います。
ただ、その方の写真はもっと標高が上の場所から写したものです。
次回来る時、参考にしたいと思います。

IMG_4536.jpg

さて、台地の南端付近から岩稜の痩せ尾根が始まるのですが、そこに踏み跡らしきものがあったので辿ってみました。
ひょっとしたら坑口へつながっているかもしれないと思いつつ。
標高差で70mほど登ったのですが、ひたすら弥彦スカイラインの道路に向かってまっすぐ伸びているだけで、左右の谷からは距離は遠ざかるばかり。
この踏み跡は鉱山道ではなく古い登山道であると判断、途中で引き返しました。

IMG_4547.jpg

既に時間も押しており、体力も尽きかけていたので下山開始。
帰りはひたすら尾根を辿ってみたのですが、すぐに踏み跡が現れ、結果的にこれが鉱山道であり、上り勾配の始まる沢の分岐点まで快適に下ることができました。
途中、右側に巨岩がどんどん出てきました。
来る時も同様の巨岩が現れましたが、思ったより広範囲に散在しており、格好の被写体になってくれました。

IMG_4554.jpg

岩は凝灰岩です。
残念ながら、石英や黄銅鉱、方解石など、間瀬銅山界隈でよく見られる鉱物を見つけることはできなかったのですが、晶洞らしいものもあり、じっくり探せばなにか見つかるかもしれません。

IMG_4559.jpg

そして、この日の最大の成果、鉱山道を降りていく途中で山ノ神を祀ったと思われる祠が出てきました。
これは間違いなく鉱山関係者が祀ったものでしょう。
やはり坑口は、あの台地から上のどこかにあるものと推察します。


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藤田和久

3、4年前に初めて草津温泉に行って硫黄泉はええなぁと思っておったんじゃが、硫黄の濃度が1一番なのは群馬の万座温泉じゃとは知っておったが月岡温泉が二番目なのは5分前まで知らなんだ、温泉入りに行かないかん、十日町にも大学の同級生の墓参りにも行きたいし、70になるまでには行きたいたいもんじゃやき
by 藤田和久 (2021-12-22 11:05) 

carlossato

天然温泉の成分は時期によって大幅に変わるので、どの機関が濃度を測定したのか知らないけど、あまり意味はないのでは?そもそも月岡温泉なんてそれほど硫黄臭しないし。源泉の湧出量も少ないから、思い切り循環させて使っているよ。
よく効く温泉の条件は、湧出量が豊富で、循環させないで使っていること。いわゆるかけ流しを謳っているところなら安心でしょう。
そして、源泉の温度が55度以上あること。
動力で汲み上げておらず、自噴泉なら理想的。
となると、やはり東北地方にいい温泉が集中していますね。
硫黄泉では、新潟県では(上越の方は知識がないので知らないけど)弥彦山の麓にある岩室温泉がいいですよ。
岩室の立ち寄り湯である”だいろの湯”はかけ流しだし、源泉の温度も高くめっちゃ効きます。
ぼくは立ち寄り湯しか行ったことがないけど、岩室温泉の宿泊施設はどこもコスパが高く、当たり外れがないと聞きます。
歓楽的温泉街である月岡温泉とは違い、古き良き時代の湯治場風情を残しているし、県内では岩室温泉がお勧めです。
by carlossato (2021-12-23 21:57) 

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