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顕になってきた大沢鉱山の全容 (1) [鉱物 (村上市・大沢鉱山)]

まさか、これほどの規模とは・・・
またまた大沢鉱山(=大沢金山)へ探検しに行ってきたのだけど、予想以上の成果がありました。

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全てはここから始まります。
ここが最大の石垣であり、鉱山の正面玄関なのです。

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大沢鉱山の区域はかなり広く、このような平坦地が何箇所もあります。
その中ではここが最もズリが多い。
さっきの石垣から上へ上へと伸びている踏み跡を辿っていくと、この膨大なズリ斜面へ出ます。
左側斜面はゆるく下り勾配になっており、そこがおそらく最大のズリ斜面。
踏み跡はズリ斜面の右端の杉林との境目に付けられています。
改めて周辺の斜面を丹念に探したけど、ここでは坑口は見つけられませんでした。
これらの鉱石の供給源は、7~8合目に多数存在する新旧(古いものは江戸時代、新しいものは明治~大正時代、一部昭和12~18年に開口のものある)の坑口だと思われます。

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まだ足を踏み入れたことのない斜面を登っていったら、かなりはっきりした踏み跡に遭遇。
それがこれ。
左側から登ってきて、この写真中央で右側に折り返し、ジグザグに斜面を登っていきました。
どこへ導かれるかとワクワクしながら。

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なんと、途中坑口も現れました。
しかしこれは脇役であり、この踏み跡のゴール地点は別にありそうです。

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もう山の8合目を過ぎ、9合目に差し掛かろうという辺りで再び膨大なズリが現れました。
残雪もそこかしこに残っています。

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そして、広大な露天掘り跡に出たのです。
4月4日の記事に書いた露天掘り跡とは別な場所。
こちらの方がはるかに標高が高く、規模が大きい。
面積的には2.5~3倍くらいあるのでは?
実はこの後、大沢鉱山を代表する坑口である”益坑”を発見するのですが、これで初めて日本金山誌における記述「・・・大沢金山は益坑上部を露天掘りにより採掘し、日本産金振興㈱日頃市製錬所(岩手県)に売鉱した。」が腑に落ちました。
4月4日の場所も確かに露天掘り跡なのですが、あそこだと益坑上部とは言えないからです。
ここなら益坑より確かに上であり、地理的要件を満たします。

IMG_3161.jpg

本当に面積が広く、上部は標高300mに達するほど。
ここもどこかに坑口があってもおかしくないのですが、坑口は見つけることはできませんでした(それなりに怪しい地形は2~3箇所あったけど)。






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