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間瀬銅山本坑エリアの全貌 (5) [鉱物 (弥彦山周辺・間瀬銅山)]

昨日の記事の坑道では、いくつかの注目すべき鉱物に出会いました。
本坑エリアの全貌シリーズも今回が最終回です。

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万才坑でもよく見られる胆礬です。
あちらほどあちこちにあるわけではありませんでしたが、このような銅の二次鉱物を見るとワクワクします。

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今回は荷物軽量化のため、ハンマーを持っていきませんでした。
なので写真だけなのですが、複数箇所でこのような白い鉱物を見ました。
間瀬銅山のズリや他の坑道の例からすると、水晶か方解石ということになるのですが、どうも質感が微妙に違います。
いろいろ調べましたが、どうやらこれは沸石のようです。
写真のような仏塔状ないしはモコモコした形状の奴が見られたのですが、似たような外観の沸石はソーダ沸石、中沸石、ゴンナルダイトあたりでしょうか。

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こちらは自信がないのですが、おそらく珪孔雀石。

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端っこの方に紫色の部分があったので、そこの部分を拡大してみました。
???ですが。

IMG_3067.jpg

坑道の入り口付近にこれと類似の鉱物が多数見られました。
最初は孔雀石かなと思ったのですが、緑簾石かもしれません。

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中にはこのように宝石質?の緑色の結晶もありました。
細い針状の透明な結晶~多分ソーダ沸石系だと思うのですが~が共生しています。

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さすがにサンプルを持ち帰りたかったのですが、ハンマーは持参しなかったため仕方なく地面に転がっている石を1個持ち帰り、マクロレンズで写真を撮ってみました。

IMG_3095.jpg

緑色部分の拡大。
緑簾石と沸石の組み合わせだと思うのですが、よくわかりません。
緑簾石もそこそこ透明感があるので、ハイグレードな孔雀石と見分けが付かないくらい。

IMG_3084b.jpg

この石の後ろには1/4ほど焦げ茶色の脈が入っていたのですが、その部分の拡大です。
間瀬銅山では菱鉄鉱も採れていたので、変質しかかった菱鉄鉱だと思います。
透明な板状の沸石もありました(中央やや上)。
この石はたわしでゴシゴシ水洗いしたのですが、よく生き残ったなあ・・・
この石の中身は鉄がかなりのウェートを占めているようで、比重がずしりと重かったです。




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