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月光とのせめぎあい [星景写真(下越)]

29日、月齢11.4の明るい月明かりに照らされながら、県北へレンズテストを兼ねてドライブ。

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EOS R 改 + SIGMA 28mm F1.4 DG HSM (共通)

これは4枚モザイク。
しかしながらダブルパノラマ雲台を持ってくるのを忘れたので、手動でのいい加減なスライドゆえ、星空のつなぎ目の一部に弊害が生じてしまいました。
薄明終了までまだ30分あるのですが、うっすらと天の川が写りました。
肉眼ではわからなかったのだけど。

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こちらはワンショット画像。
この棚田でもモザイク撮影を試みたのだけど、失敗。
数年ぶりにここの棚田全体を見下ろせる場所へ来てみましたが、やっぱりここは最高です。

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ISO2000, F2.5, 6秒,6枚

同じ場所で、天頂にカメラを向け、白鳥座付近の天の川を撮ってみました。
21時37分撮影開始なので、既に薄明は終わっています。
27日撮影の、同じレンズで同じ白鳥座を写した写真と比べると、右側にさらに大きく月明かりが押し寄せてきているのがわかります。
たまには月光と戯れるのもいいものですね。




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シグマ 28mm F1.4 DG HSM ファーストライト [星景写真(下越)]

2013年に購入して以来、星景写真やホタル写真で愛用してきたシグマのAPS-C用神レンズ18-35mm F1.8 DC HSMを先日とうとう売却し、代わりに同社の28mm F1.4 DG HSMを買いました。
星景やホタルではやはり単焦点の方がズームレンズより描写が上であり、気がつくとシグマの単焦点のラインナップが20mm,24mm,50mm(いずれもF1.4 Art)と増えてきました。
EOS Rとの組み合わせだと1.6倍クロップしても1200万画素をキープできるので、使える画角のバリエーションは結構多くなります。
そして、同じ焦点距離で画質を比べると、当然のことながらフルサイズ用の単焦点レンズで写した画像の方が上。
となると、もはやAPS-C用のズームを所持する理由がなくなってきたので、思い切ってドナドナした次第。
シグマのArtシリーズのレンズ群の中で、突出した光学性能を誇るレンズが3本あります。
一つは先日発売されたばかりの、ソニーEマウント用になりますが、14mm F1.4 DG DN、そして28mm F1.4 DG HSMと40mm F1.4 DG HSMです。
重量も他のArtシリーズより重く、28mm F1.4が865g(キャノンEFマウント)、40mm F1.4に至っては1200gもあります。
さすがに1.2kgでは使う気にならず、許容範囲の目安900g以下に抑えられている28mm~広角では最も好きな画角でもある~を購入してみました。
35mm F1.4にしようか随分迷ったのですが、究極の光学性能とやらを試したかったので28mmに決めた次第。
早速27日、半月より気持ち大きい月明かりに照らされながら、新潟県北部の山間部でファーストライトを試みました。

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絞りは開放の、ワンショット画像。
残念ながら南の方向に薄雲が湧いてくる一方だったので、南の天の川は写しませんでした。
周辺減光はそれなりに認められますが、APS-C用の18-35mm F1.8を開放で使った時よりは少ないです。
F1.4からF2.0まで全部試しましたが、周辺減光で言えばF1.6から個人的には気にならないレベルになりました。

IMGR4491_4495stitch1.jpg

場所を天蓋高原付近に移しました。
月明かりのお陰で早いシャッタースピードが切れるので、固定撮影ではあるもののモザイク撮影にトライ。
こちらはF2.8バージョン。
シャープネスで言えばF1.8から画面の隅々までビシッと決まるようになります。
周辺部の星像も極めて安定しており、F2.8まで絞ると文句のつけようがなくなります。
赤道儀で追尾させる場合でも、F2.8で十分なくらいです。

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こちらはF1.8バージョン。
3枚をコンポしています。やはり固定撮影。
固定新星景ならF1.8辺りが落としどころかなと。
早くも来年のヒメボタルの撮影で使うのが楽しみになってきました。



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内の倉ダムの星空 [星景写真(新発田市)]

25日の新発田市の月没は22時42分。
昨日あたりから夜になっても薄雲がわかないようになってきたので、半月の1日前の空ではあるけれど、年に一度の内の倉ダム詣でへ行ってきました。

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22時ちょうど辺りの星空。
ここはロッククライミングのゲレンデである杉滝岩。
上空に白鳥座が上がってきました。
完全な新月期だと岩場のディテールは出ないので、半月くらいの時がHDR的な効果を狙う際には好機なのです。

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背後の橋の正面に、ちょうど南の天の川が立ち上がってきました。
予期しない出来事だったので、はじめましての構図。

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いかにも地上風景と星空部を別撮りしました的な写真ですが、一発撮りしたとしても湖面にリフレは写らなかったでしょう。
つい数分前に付きが完全に没したはずですが、空の眠さはむしろ増してきた感があり、光害の影響も思ったよりありました。
そして、熱帯夜ゆえの熱ノイズもひどかった。
なので、普段は撮らないダークをきちんと撮ってみたり。


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夏の始まり [星景写真(新発田市)]

21日、二王子岳の登山道入口に鎮座する二王子神社へ参拝に行ってきました。
金曜の夜なのでひょっとしたら誰か前泊者がいるかなと思ったけれど、境内は無人でした。

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この日の薄明終了は20時49分。
この画像は薄明終了10分ほど前に写したものです。
蠍座のアンタレスが存在感むき出しに、正面に輝いていました。
暑い夏がいよいよスタートです。

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もっと遅くまでいれば天の川の中心部が本殿上空を通過していたのだけど、今回は既に満ち足りた気分になったので、本殿横に移動。
屋根の上に上ってきた白鳥座を撮って終了としました。
実はこのあと赤谷の山中へ移動したのですが、思ったより遥かに眠い空だったので、写真は撮らず。
水蒸気の少ない星空を拝める機会は、今夏一度くらいあるといいのですが。


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アジサイとホタルと天の川 [星景写真(下越)]

梅雨がほぼ明けた20日、今年始めてポタ赤を車に積んで県北の棚田へ行ってみました。

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撮影開始20時23分、終了20時54分

過去何回か来ている池なのだけど、やはり暗くなってみないと天の川がどの辺に立ち上がってくるか、わからないものです。
案の定、想定より左側に現れました。
手前のアジサイを入れたかったので、星空は20mmだとほんの少ししか入らないけど仕方ありません。
ホタルは特に期待していなかったのだけど、やはり7月一杯は少ないながらも見られますね。
残念ながら途中から薄雲が流れてきて池へのリフレが期待薄のため、薄明終了の頃、場所を変えました。

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撮影開始21時3分、終了21時9分

こちらはさっきの池の左側の田んぼ。
こちらでは池の周囲に比べ何杯もヘイケが飛び交っていたので、それを写し込みたかったのです。
でも、このあと一気に南の空が薄雲に覆われたので早めに撤収。

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その頃はまだ天頂の空は快晴だったので、さらに場所を移して赤道儀を設置。
同じ20mmレンズを使って天頂付近に横たわる天の川を追尾撮影。
しかし、3枚撮ったところでレンズが曇り万事休す。
空も同時に全天薄雲に覆われ、終了を余儀なくされました。
昨年も7月30日にこの場所を訪れているのですが、その時24mmの単焦点レンズで写したはくちょう座を中心とする天の川の写真を再処理してみたので、比較のために掲載します。

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焦点距離の違い以外に、20日撮影のそれは2分露出の1枚モノであるのに対し、昨年撮影のそれは2分X10枚のコンポジット画像です。
天の川の色の処理の仕方を新たに学んだので、今年の夏は積極的に星空を撮りに出かけてみたいと思っています。




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今年最初で最後のホタル星景 [星景写真(下越)]

17日、村上市北部の山中で新たなヘイケの楽園を発見しました。
既知のポイントと連続している湿原なのだけど、過去10数年、この湿原でカメラを構えたことはありません。
今まではここで乱舞を見たことはなかったので。
最初農道の奥の原野で撮り始めたのだけど、背後のその湿原で乱舞が始まったのです。
この日は1台しかカメラを使う予定はなかったのだけど、急遽予備のカメラを引っ張り出し、くだんの湿原にレンズを向けてみました。

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撮影開始23時23分、終了21時20分

もう長いこと阿賀町の滝頭湿原には行ってないけど、あちらの湿原の最盛期を凌駕するかもしれないヘイケの乱舞でした。
(ある程度遅い時間帯になると、ゲンジが結構増えてきました。)

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撮影開始20時3分、終了20時50分
(星空部は20時51分から10秒X10枚)

今シーズンは全く快晴になる日がなく、一度も天の川をきっちり撮影する機会がなかったので、この日はダメ元でホタル星景狙い。
奇跡的にレンズを向けていた方向の空が10分くらいでしょうか、雲が取れたのですかさず星空用のセッティングに切り替え、枚数は少ないながらもモノにすることができました。
一部、ホタルの光が青緑っぽくなっていますが、これはカメラが天体写真用に改造してあるがゆえの現象。
もちろんある程度は補正しているのですが・・・

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撮影開始20時58分、終了21時33分
(星空部は20時55分から10秒X10枚)

ここで星を撮るのは今年始めてなので、そもそもどの辺に天の川が立ち上がってくるか、もちろんソフトで大体のシュミレーションはしているのだけど、正確にはわかりません。
事実、予想より右側にずれて立ち上がってきたので、晴れているタイミングですぐさま構図を変更。
今度ははくちょう座狙いです。
最初に星空部を撮り、その後ホタル用のセッティングに変えてしばし放置プレイ。
21時半を過ぎるとさすがに減ってきたので終了。
21時10分過ぎにはどんどん雲が湧いてきて、以後は星の光を見ることはできませんでした。







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新発田でのラストヘイケ・ラスト乱舞 [ホタル (新発田市)]

新発田でのホタル観賞はこれでおしまい。
16日、ラストヘイケを鑑賞すべく、おっさん2人を誘って新発田の山奥の田んぼへ。
しかし天気予報より悪い方に天気は推移し、雨が降ったり病んだり。
おっさん3人、傘を差しながら横一列に並び、目の前で繰り広げられたラスト乱舞に1時間弱見入っていました。

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撮影開始20時10分、終了21時25分
(※画像は一部加工してあります)



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そしてゲンジが残った [ホタル (村上市)]

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撮影開始20時14分、終了21時9分

15日の夕方、とある尾根に近年付けられた3本の伐採道を視察しました。
そのうちの1本がとてもいい感じだったので、そのまま居残り撮影。
ホタル仲間の報告から、既にこの地域でのヒメボタルはおとといか昨日あたりで終焉を迎えたものと思っていましたが、やはりというか、ヒメボタルの数はゼロでした。
もともとこの林にはゲンジも少数ながら生息しているのですが、ゲンジは相変わらず活発に飛び回っており(むしろ微増した?)、これはこれで貴重な光景を目の当たりにしました。
この伐採道沿いに湿地帯や池、つまりゲンジが好みそうな植生は見当たらないので、ちょっと不思議な光景なのです。
帰りに同じような標高の、ヒメボタルのA級ポイントへ立ち寄りましたが、やはりこちらでもヒメの姿は皆無だったので、当地でのヒメボタルは完全に終息したようです。
今年も素敵な姿を見せてくれてありがとう。
愛してるよ!
また来年!



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聖地の先に本当の聖地があった [ホタル (新発田市)]

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7月12日、前回の記事の舞台となった田んぼと並行して走る農道の奥に、ヘイケによるクリスマスツリーができる並木が立っています。
そこへクリスマスツリーを見に行ったのだけど、終始雨が降っており、5分に1回は稲光が夜空を照らすという悪条件だったためヘイケはあまり現れてくれず、クリスマスツリーの出現には至りませんでした。

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翌13日、前日の撮影中に傘を差して林道のかなり奥まで歩いてみたのですが、そこで信じられない光景を目撃。
おそらくそこは昔昔田んぼだったところで、今は広い湿原になっています。
ちょうど、阿賀町の滝頭湿原と同じような立ち位置。
そこでヘイケが乱舞していたのです。
雨がかなり降っているにも関わらず。
そこで翌日、その場所へカメラを構えてみた次第。
上の画像は、20時7分~20時32分の比較明合成画像。
以下、時間帯毎に区切って画像処理をしたので紹介します。

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20時32分~21時2分

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20時2分~21時59分

全部重ねると汚い絵になってしまうので、このように分けて仕上げました。
さすがに21時20分を過ぎると一気に減ってきたのですが、この日のヘイケの乱舞は滝頭湿原のそれを上回っていたかもしれません。
しかも、この少し上手にも同様に湿原があるのですが、そこでもこれに準ずる数のヘイケが飛び交っていました。

IMGR3469_3605p.jpg

撮影中、とうとう林道の終点まで歩いてしまいました。怖かった~笑
左から右にカーブしており、この先は自然消滅しています。
正面の林にひょっとしたらヒメボタルかもしれない点滅を見かけたので、念のためもう1台のカメラをそこに1時間ほど設置してみました。
結果はご覧のようにヘイケとゲンジだったのですが、こんな山奥にまでホタルが生息していることを知り、ちょっと感動。
聖地はどこまでも聖地なのでした。



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聖地巡礼その2~ヘイケ天国の田んぼへ [ホタル (新発田市)]

11日、毎年ホタルシーズン末期にヘイケやゲンジを見に訪れている地元の田んぼを訪問。
19時半頃通り雨がありましたが幸い数分で上がり、その後はくもりの状態が続きました。

EOSR9959_0282p.jpg

総露出時間約1時間15分

今年はまだ1回目なので、終盤に向かっているのか上り調子なのかはわかりませんが、記憶にある例年の数と比べると半分くらいだったでしょうか。
ちょっと少なめでした。
それでも、別な田んぼではほぼ例年通りの乱舞が見られた場所もあり、このエリアのポテンシャルの高さを見せつけられました。


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