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新潟市の海岸にトルマリンはあるのか? [鉱物(新潟市中央区)]

先日、初めて鉄電気石(=トルマリン)の針状結晶を発見しました(8月27日の記事参照)。
鉄電気石(以下、トルマリンと明記)は珪酸塩鉱物の一種で、柱状結晶の柱面に条線が発達するのが特徴。
花崗岩質ペグマタイトに産出するので、ならば下越の他のペグマタイト地帯でも見られるのではないかと思い、かつて足繁く通い詰めた新潟市の海岸へ2年ぶりに出かけてみました。

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この80~90cmほどの花崗岩に、ところどころトルマリンが生じていました。

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いずれもトリミングあり。
特に3枚目の写真は柱面が確認できるので、大変貴重だと思います。
トルマリンは好きな石で、我が家にも総重量2kgに及ぶ多数のブラックトルマリンの原石があり、うち1kgほどを洗濯用ネットに入れ、風呂用に使っていたり。
話がそれますが、会津美里町のどこかの立ち寄り湯の湯船に一抱えもある巨大なトルマリンの原石が沈められています。
そのお湯の感触が気にいったので、以来我が家のお風呂にもしょっちゅうトルマリン風呂での入浴を楽しんでいる次第。

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さて、こちらは同じ場所(同じ岩ではない)での緑簾石。
トルマリン同様、珪酸塩鉱物である緑簾石は、下越では花崗岩ないしはペグマタイト質花崗岩でごく一般的に見られる鉱物です。
しかし、この護岸地帯におけるそれは一回り大きい結晶が多く、見ごたえがあります。

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多数の捨て石が敷かれている護岸地帯、及び縦堤の基部に置かれている花崗岩地帯を探すと、かなりの確率でこれらの鉱物にお目にかかることができるでしょう。
しかし、おそらくはこれらの花崗岩は国産ではなく中国産です。
別にどこ産でもいいのですが、産地不詳のままだと価値が半減するので、個人的にはそこが引っかかります。



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