あじさい谷のホタル

27日は天気が悪かったので躊躇したのですが、せっかく春に3回くらい下見を重ねた場所なので、雨具を着て行ってきました。
場所は五頭山麓の某森林公園。
あじさい谷という名前が付けられているごく小さな谷ですが、あじさいはどこを見てもないんですけど。
ここを小沢が流れており、とてもいい雰囲気だったのでゲンジボタルも生息するのではないかと思っていたのです。
日当たりの悪い谷間ですが、二王子山の登山道沿いの杉林や、焼峰山登山道入り口近くの杉林など、やはり日当たりの悪い場所でもゲンジはいるので。
両者の共通点は近くを小沢が流れていること。
すなわち、カワニナが生息する条件を満たしている場所であるならば、ホタルもいる可能性が高いということです。

EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC (共通)

カメラを構えたところから上流側。
ホタルの光り始めは非常に早く、19時35分頃には点滅していました。
しかし、上空はかなりの強風が吹き荒れており、時折谷間にもびゅ～と風が入ってきます。
するとその辺を舞っていたホタルもどこかへ隠れてしまうという繰り返し。
幸い雨は霧雨程度で、雨具なしでも大丈夫だったかもしれません。

好条件ならきっとこの3倍くらいのホタルの舞が見られたと思うのですが・・・

こちらは下流側。
それにしても、谷間が暗闇に包まれるのはあっという間です。
20時15分過ぎには足元が見えないほどの暗さになりました。
20分頃にはほとんホタルも飛ばなくなり、帰途につきました。
ところでこの森林公園、春に下見した時は多数ある小道のどれもが明瞭だったのですが、今の時期はメインの遊歩道を除き、どこも踏み跡が不明瞭になっています。
この公園は面積が広く、かつ地形が複雑なのでこのように足元も見えないほどの暗闇に包まれると、地形を熟知している人でない限り道に迷う可能性が高いと危惧します。
なので、この公園にホタル見学に訪れるのはお勧めできません。
ひとたび道を見失うと、こんな標高の低い場所でも遭難する（ビバークせざるをえなくなるということ）ことはありえます。
この点、十分注意して下さい。