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折居川支流リフ沢&スゲ沢 [鉱物(阿賀野市)]

五頭山麓を流れる一大支流折居川。
流域は非常に長く、無数に枝分かれしている沢は沢屋さんや釣り師に人気の一部の沢を除き、訪れる人はほとんどいません。
昨年からもう7~8回折居川流域を遡行しているのだけど、透明度の高い大きな石英がたまに出てくるので面白いです。
まだ花崗岩地帯での水晶の産状がよくわかっていないので、学習を兼ねてとてつもない大物が潜んでいる可能性のある折居川へ今日も足を運びました。

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最初に訪れたのは、今回が初となるリフ沢。
他の支流と似たような植生&渓相ですが、いきなり大きな人工物が出てきて面食らいました。

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そうだ、この沢には堰堤があるんだった。
1/2.5万の地形図を見ると堰堤は1個のはずですが、その少し上手にもう1個、丸太で作った堰堤が出現しました。
ここまではちゃんと踏み跡が付いていますが、かなりヤブっぽいので6月以降は踏み跡がわからなくなるかも。
堰堤から上流は穏やかな渓相が連続、しかしお目当ての石英はなかなか現れません。

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その代わり、大きなカリ長石を見つけることができました。
色合い、形状どちらも一級品。
最終堰堤から20分くらい歩くと両岸が狭まってきて、ゴルジュ状の谷をボサが覆いかぶさっており、そこから先は高巻きも含めてかなり通過に苦労しそうなので退却。
次に、昨年も2回訪れたスゲ沢へ。

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地形図を見ると、南北に破線が伸びています。
最初は谷沿い、後半は急な尾根に続いています。
その谷を流れる沢がスゲ沢。
今回は前回よりさらに上流まで歩き、帰りは破線の旧道を忠実に辿って下山しました。
途中、写真の丸木橋を発見。
この少し下手にも類似の丸木橋がありましたが、どちらもほとんど朽ちており、いつ折れてもおかしくない状況。
人がこの橋を最後に歩いてからもう何十年たつのだろう?
少なくとも40年は経過しているような気がしますが。

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残念ながらこの沢も石英はあまり見かけませんでした。
上の写真よりもっと透明度の低い、白い石英の石ころだったらそこそこあるのですが。

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とはいえ、上流域に差し掛かると一気に渓相はダイナミックになり、もしかしたらこの先からが本番なのかもしれません。
今回はまだ膝が完全に癒えていないので、無理せずここでUターン。
ちなみに地図記載の破線記号の登山道ですが、踏み跡は今の時期だから何とか視認できるものの、リフ沢の堰堤に向かって付いている踏み跡同様、ヤブがかなり深いので夏場は苦労すると思います。
上部の尾根に入ってからどの程度はっきり踏み跡が残っているかは確認していませんが、折居川で沢屋さんに人気のある南俣沢を詰めて、下山はこの破線の踏み跡を辿るという記録もネットでたまに見かけます。
踏み跡がはっきりわからなくても隣接する小沢も含め、懸垂下降が必要な難しい滝などは出てこないので、GPS機器さえ持っていればなんとかなると思います。
そう、南俣沢こそラスト・フロンティア。
本命の沢でありながら、ここだけまだ遡行したことがないのです。
今年中に一度は行きます。


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