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砂に埋れた五頭の沢 [鉱物(阿賀野市)]

一時通行止めになっていた”やまびこ通り”が開通しているとの噂を聞き、五頭山方面へ。
出湯温泉と村杉温泉を結ぶ通称”やまびこ通り”は途中3~4本の沢を横断するのですが、どの沢も石英が見られます。
まだぼくも数回した探索したことがないので断定はできないのですが、ひょっとしたらポイントがどこかに眠っている可能性もあろうかと。
どの沢も基本的には同じ地質ですが(花崗岩地帯)、石英の多さには若干偏りがあるようです。
8月の豪雨では、阿賀野市ではそれほど被害が出ていないと思うのですが、果たして沢筋はどうでしょう?
地形図を見ると、五頭山は全体的に砂礫地や崩壊地を表す記号が非常に多く、ちょっとした雨で土砂が流出しやすいことが予想されるのです。

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入渓してすぐの風景。
やはりというか、河床が砂で埋まっています。
浅いところで10~15cm、深いところでは30~40cmくらい砂が堆積していました。

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出だしの風景にはがっかりしましたが、中流部に差し掛かると巨岩の連続するダイナミックな風景となり、歩いていて楽しくなりました。
沢歩きはこうでなくっちゃ。

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石英も数は少ないものの、たまに目に付くようになりました。
上のそれは長辺10cmくらいある、そこそこ大きな石英。

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古いやかんを発見!
なぜこんなところにやかんが?
車道から中流部までは右岸に林業に携わる人がつけたと思われる踏み跡があり、ぼくも途中まで利用させてもらいましたが、山仕事をしていた人の置き土産でしょうか。
かなりの年代物だと思います。
ぼくの鑑定では昭和40年代前半と観た。

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巨岩地帯を抜けると、再び平凡な渓相になりました。
左右両岸とも土砂の流出が激しく、河床はかなり浅くなっています。
そのため歩きやすいことといったら。
そこそこの急傾斜でも階段を登るが如く、それほど気を使わずにホイホイ登れます。
そのため予想より短時間で歩きたいと思っていた場所に到達してしまい、それではと、余った時間で分岐している枝沢を片っ端から歩いてみました。

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枝沢では特にこれという鉱物との出会いはなかったけど、本流にあたる河原でなぜかそこだけ大小の石英が集中している場所を発見。
これはすごい・・・
取りあえず自分がしゃがんでいる周囲の河原から、手の届く範囲でかき集めた石英を一箇所にまとめてみました。
大きいもので多分1kgくらいあると思います。
今回持ってきたハンマーは先端が平べったくなっており、土を掘ることができる仕様なので、ハンマーでしばらく河床を埋めている砂を取り除く作業をしました。
15分で飽きてしまったので適当なところで手打ちとしましたが、丹念にやればまだまだ石英の小石は顔を出したかもしれません。
でもあくまで石英ばかりで、結晶化した水晶はありませんでした。

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今回はこの滝の直下で引き返しましたが、この沢、沢歩き入門にもいいですね。
尾根に出れば登山道と合流するし、ぐるりと一周できます。
ヤブやボサもおもったよりひどくない。
でも砂に埋れた風景が延々と続くので、あまりお勧めはできませんが。


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