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濁沸石と犬牙状方解石 [鉱物(新潟市中央区)]

寄居浜から日和山浜にかけて部分的に捨て石の護岸地帯、及び基部に捨て石が使われている縦堤が連続しますが、その一角で初めて濁沸石を発見しました。

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いずれも波打ち際で見つけた結晶。
濁沸石のことはよく知らなかったので、改めて調べてみました。
「・・・新鮮なものは透明だが、結晶に含まれる水分が空気に触れると不可逆的に抜け、白濁化する(※濁沸石の語源の由来)。
さらに進行すると粉末化し、指で揉むと粉になってしまう。なので、長期保存には水と一緒に密閉容器で保存しておくとよい。」
なるほど、だから水際で多く見られたのですね。

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たまたま波打ち際の小石に紛れて、濁沸石付きの手のひらサイズの小石を見つけたので持ち帰りました。
近くにはこの海岸では珍しくチャートの岩が目立ったので、周辺の半透明な部分は石英かなと思ったのですが、念のためUVライトを照射してみると真っ赤に蛍光。
しかも蛍光度が強い。
裏側も同様に赤く蛍光し、見た目は汚いけどマンガン方解石の薄膜に覆われている石でもあるのでした。

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あと、犬牙状方解石も見つけました。
結晶のサイズは小さいけど、全体の面積が広い!

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こちらは普通の方解石。
これと同じ質感の方解石を近くで拾ったことがあるので、これもおそらくマンガン方解石だと思います。
つまり、赤く蛍光するということ。

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ゴンナルダイト(ゴナルド沸石もしくはゴンナルド沸石)です。
沸石のメッカ・間瀬でも見られると聞きますが、まだぼくは間瀬では見つけたことがありません。
(ちなみに、新潟市の護岸地帯の捨て石はおそらく中国産。新潟市のネイティブの石ではありません。)

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こちらは菱沸石でしょうか、それとも束沸石?
沸石は種類が多いので覚えきれません。




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