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菊花石状マンガン方解石 [鉱物(阿賀野市)]

1月1日、2日と連続で、雪解けの進んだ五頭山麓の複数箇所を山歩きしてきました。
1日は特に成果はなかったけど、2日は大発見がありました。

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五頭では珍しい、玄武岩質の黒い岩壁地帯で見つけた方解石。
最初は石英かなと思ったのだけど、黒っぽい赤みを帯びた碧玉が付随しており、その部分をカットしたら真っ二つに割れてしまいました。
その結果現れた新鮮な断面を見て愕然。
これは方解石だと直感。

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横幅最大6cm、奥行き5cm。
光沢感のある断面は見ていて飽きません。

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もう片割れも厚みが2cmあります。

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長波のUVライトで見事な蛍光を見せました。
ほぼオレンジ色。
マンガン方解石確定。
表五頭、裏五頭併せて、ぼくが見つけたマンガン方解石の産地はこれで2箇所目です。


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そこからやや離れた岩場で、放射状の条線が入ったこぶし大より一回り小さな白っぽい石を発見。
残念ながら足元が非常に悪く、あと7~8cm手が届きません。
ハンマーの末端を持つなどしてなんとかカットしたものの、半分に割れてしまい、片割れがどこかに飛んでしまってどうしても見つかりませんでした。

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裏側、つまりカットした断面です。
表と同様に放射状の構造が見られます。
沸石かなとも思ったですが、ベテランの先輩に写真を送って意見を聞いたところ、方解石の菊花石ではないかとの見立て。
自分でもいろいろ調べてみたのですが、やはり方解石(もしくは霰石)である可能性が高いです。

IMG_4148.jpg

UVライトを当てたらこのように蛍光しました。
先のマンガン方解石よりは朱色に近い蛍光ですが、これもマンガン方解石の一種であることは間違いないでしょう。
何年か前、ミネラルマルシェに毎年来ている国産鉱物専門店の方に「下越では梅花石は採れるけど、菊花石はないよ」と言われたことがあります。
もしこれが菊花石と見なされるなら、大きな発見です。
また雪が降るまえに、割れた片割れを探しにもう一度行かなければ。











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