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鷺沢鉱山跡を訪ねて [鉱物 (村上市・鷺沢鉱山)]

昭和27年2月に発行された「新潟県鉱業の趨勢」において、新潟県下金属鉱山一覧に名前を連ねているものの、登録番号と鉱業権者の欄がブランクになっていたりと、全く無名になっている鉱山を探検してきました。
これはぼくの想像ですが、昭和17年頃稼行開始、第二次大戦終了の前後に閉山したのでは?と思っています。
そのような経緯を辿った、他の多くの零細鉱山と同じ様に。

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一番下の坑口。
内部は10~15cmほど滞水しています。

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一番上の坑口。
こちらは15~20cmほど滞水しているでしょうか。
どちらも中には入っておりません。

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それらの中間部に露天掘り跡がありました。

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近くに平らなテラス状の広場があり、そこにこれがありました。
鉱山稼働時を彷彿とさせる遺構。
坑口を見つけた時以上にうれしかったです。

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ズリには多数のモリブデン(輝水鉛鉱)鉱石が散らばっていたので、それらを集めて記念撮影。

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鉱床は斑状黒雲母花崗岩に胚胎します。
前を流れる沢も、斑状黒雲母花崗岩ないしはアプライト質花崗岩のオンパレード。
しかし、ズリ以外ではざっと見た感じ、銀色に渋く光る輝水鉛鉱は見つけられませんでした。

※2024/02/16追記:
沿革が少しわかりましたので補足します。
昭和17~20年に探鉱。
昭和28年、㈱日本無機化学工業により稼行。





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