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巨晶方解石に魅せられて [鉱物(新潟市中央区)]

20日、懲りずに再び日和山海岸を訪れました。
前回見つけたマンガン方解石を回収するためです。
ところがどれだけ探してもありません。
ピンクのそれだけでなく、30~35cmはありそうな方解石のビッグなやつも見つかりません。
1時間半探しても見つからなかったので、誰かが持っていっちゃったのかなあ。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
最後の最後で、イメージ通りの巨晶(マンガン)方解石を見つけました、しかも2個も。
どちらも同じ場所にあったので、それぞれの片割れでしょう。
サイズこそ前回見つけたものよりは小さいものの、石全体の形が整っているのと、結晶部分の占める体積が非常に大きいのが特徴。
産地こそ不明ではあるものの、これだけの結晶はかなりレアだと思います。

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横幅15cm、質量1620g。
母岩は玄武岩でしょうか?
もうひとつの石も、このように上下を母岩にサンドイッチ状に挟まれた形状でした。

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バッチリ蛍光します。
間瀬銅山周辺でもマンガン方解石は見つかりますが、それの蛍光に比べ、赤みが強いのが特徴です。

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90度回転させた側面。
やはり2/3を方解石が占めています。

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結晶部分のクローズアップ。
方解石は一定の形に割れやすく(へき開しやすい)、マッチ箱を押しつぶしたような平行六面体の形状が見られるのが一般的。
全ての方解石が蛍光するわけではありませんが、なぜか日和山海岸で見つかるものはほぼ99%蛍光現象を示します。
蛍光色は大半が赤~ピンクですが、たまに白く光るものもあります。
赤い蛍光はマンガンに起因するもので、ゆえにそのような石をマンガン方解石と呼んだりすることもあります。







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