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幻の崖松展望台 [大自然(下越)]

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これは先日、田ノ浦海岸側から写した崖松(岬)の写真。
上の方に東屋が写っているのがおわかりになりますでしょうか。
実はこの岬の先端に東屋があることを知ったのは、この写真を見てからなのです。
それだけでなく、中腹に道があるかもしれない地形的特徴が見て取れます。
左側奥には、ここからは見えないのですが、崖松キャンプ場の施設が幾つか残っています。
そこへは2~3年前に行ってみたのですが、そこから尾根伝いに先端の東屋へ通じる小道があるに違いありません。
まずは崖松キャンプ場へもう一度行ってみなければ。

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これはキャンプ場から南側を写したもので、奥の建物は炊事場のそれです。
さらに、右奥には管理棟が立っています。
21日に行ったのですが、やはり田ノ浦海岸周辺を訪れた16日に比べると海岸部の積雪が顕著で、登山道もところどころ雪に覆われていました。
さて、岬の先端に立つ東屋への尾根道ですが、上の写真左後方奥、広場の端っこが起点でした。
といってもヤブまたヤブで、パット見、道の気配はありません。
しかし、地形的にここしかないと思われる場所の坂を上がってみたら、すぐに道の痕跡が現れました。

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その前に、キャンプ場の正面奥にも展望台はあるのでした。
ネットで調べてみると、幾つかのブログでこの展望台の写真を見ることができますが、どの写真も屋根があるのです。
ところが、現状はこのように支柱の一部だけが残っている状態で、荒廃の一途を辿っている様子が伺えた次第。

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キャンプ場から東屋へ抜ける踏み跡は、出だしの30mほどが不明瞭ですが、痩せ尾根に出るあたりから明瞭度は増します。
痩せ尾根に出ると、田ノ浦側からの小道が合流し、さらに岬の中腹へ通じるであろうかすかな踏み跡も残っています。
その分岐点から痩せ尾根を先端部へと歩を進めます。
途中から上の写真のような手すりが現れます。
もっとも、途中大きな倒木が2本ほど道を塞いでいたりして、気は抜けませんが。
今の季節だからなんとか枝越しに風景が見れますが、新緑が芽生えた5月以降は歩行中日本海を望むことができるか、ちょっと微妙なところです。

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さて、ようやく東屋に到着。
上の方の手すりが欠落しています。
ネットで見られる同じ部分の写真を比較するとちゃんと手すりが付いているので、やはり経年劣化と言うか、廃墟化が進行中のようです。

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田ノ浦の駐車場方面。
中央やや右の大きな建物は、4つ星ホテルである”海華亭かわい”、その左がNSG田ノ浦研修センターです。
帰りに尾根上の分岐点から田ノ浦へと通じるであろう、崖松側から上ってくる踏み跡よりはるかにしっかりした小道があったのでそこを歩いて下山しようと思ったのですが、30mほどで雪に覆われたのでUターン、もと来た道から下山しました。
その分岐点からは岬の中腹へと通じるであろう踏み跡も続いていたのですが、そちらはかなり不明瞭で傾斜もきつく、今は誰も使っていないことが想像できました。
さて、1/2.5万地形図を見ると、すぐ南に標高174mの小ピークがあります。
いろいろ調べてみたら、かつてはこの小ピークを経て、こちらも今は廃道となっている崖松コースの登山道に合流する小道があったようです。
174mの三角点の周辺には岩場マークが連続しているので、ちょっと興味をそそられます。
積雪ゼロになったら、この小ピークに通じる旧道の痕跡が残っているのかどうか、確かめてみたいと思います。

※2月3日追記:
昨年4月に撮った写真を検分していたら、3枚目の展望台が写っていました。
それを見ると、その頃はしっかり屋根が原型を留めていますね。台風並みの大風で屋根が吹き飛んだのでしょうか。

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