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神社とホタル [ホタル (新発田市)]

10年ぶりくらいに、とある神社へ行ってみました。
本当に久しぶりなので、どの辺にホタルが発生するか、鳥居の辺りまで回遊してくれるか不安でしたが杞憂でした。

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でも、最初は鳥居の真正面にカメラを構えていたのだけど、隣のちょっとした湿地でホタルが光り始めたので、思い切って構図を変更。
しかし、それから5分も立たないうちに広範囲にホタルが飛び始め、ちょっとした乱舞状態に。
となると、最初の構図の方が良かった・・・
ホタル、あるあるですね。

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そこからやや下流の風景。
昔来た時は、ここまで飛んでいなかった。
至福のひととき。

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5分も撮っていると満足感が押し寄せてくるので、今度は歩いて上流側を目指しました。
水路沿いに延々と、黄色い光のダンスが行われています。

EOSR6072_6084rvsP.jpg

3枚目と4枚目は100mmのマクロレンズを使ったのだけど、ピントが怪しいです。
中望遠レンズを使う時はどこにピントを合わせるといいのか、未だに試行錯誤しています。

EOSR6117_6176p.jpg

※6月13日、撮ってきたばかりの写真を1枚追加しました。




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乱舞で開幕 [ホタル (新発田市)]

6~7年ぶりくらいに、ある川へ行ってみました。
10日過ぎれば多少は現れてくれるはず、と過去の経験を踏まえつつ。
何より昨年8月の豪雨の影響が心配でした。
9月に下見した際、水量が1mくらい上昇していたことが伺われ、川に棲むホタルたちは流されたのではないかと。
でも、大丈夫でした。
それどころか、まだシーズンインしたばかりだというのに、ほぼトップシーズン並みの乱舞。
今年もホタルの光を見ることができて本当に良かった。

EOSR5748_77p.jpg

撮影日:6月10日
総露出時間:約4分

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撮影日:6月10日
総露出時間:約1分20秒

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撮影日:6月11日
総露出時間:約5分

EOSR5886_5931.jpg

撮影日:6月11日
総露出時間:約6分

全て同じ川です。
10日は20時頃だと思うのですが、地元の人が次から次へとホタル見学に現れ、話しかけられたので事実上の撮影終了。30分ぐらいおしゃべりに興じていました。
ホタル愛の人がこんなに大勢いるなんて、それはそれでよろこばしいことです。
というわけで、撮っていたのは19時40~58分の間のみ。
11日はとても風が強く、特に上流側では川が風の通り道になっていたので、早めに切り上げました。
どちらの日も光り初めはとても早く、19時30分台にはもうあちこちで点滅が始まり、40分を過ぎるとぼちぼち行くか、という感じで舞い始めたのでした。



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飯豊鉱山点描 [鉱物 (新発田市・飯豊鉱山)]

鉱山道の途中から古岐沢へ下降し、対岸の飯豊坑(おそらく下一番坑の入口)を目指しました。

IMG_0911.jpg

河原に転がっている茶色い物体はエアータンクのようです。

IMG_0927.jpg

この雪渓の下を歩いてきました。
やはり今年の冬は豪雪だったようです。
まだこんな大きな雪渓が残っているとは。
振り返ってみて、右側の支柱?がすごく細いことに驚愕。
いつ崩落してもおかしくありません。

IMG_0919.jpg

頭上に太い導管が見えますが、これが坑口の目印。
河床から約50m、その先には大きな坑口(日曹坑)が待ち構えています。
しかし右岸はどこも絶壁で、下からの直登は不可能。
そして、そのワイヤーの先、多分20mくらいで右岸にもう一つの坑口が現れるはずなのですが、ここでリタイア。
膝上までの深さがあり、水流も強い。
こちら側にもまだ雪渓が残っており、危険が一杯です。

IMG_0913.jpg

古岐沢の左岸に展開されているのが小岐坑、右岸のそれが飯豊坑です。
帰りに、小岐坑の排水坑と思わる坑口を発見。
しっかり銅の二次鉱物が析出しています(小岐坑では主として銅を採掘していた)。
坑道は一直線に伸び、その長さたるや80~100m。
中~遠距離用のフラッシュライトの光量をMAXにしても、光は届きません。

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帰りに小岐坑へ入ってみました。
こちらは、鉱物マニアの間では黄鉄鉱の産地として有名。
往時は黄鉄鉱脈に付随する黄銅鉱を採っていたようですが、今回まだ銅鉱が少量ながら存在することを確認しました。
さて黄鉄鉱ですが、富鉱帯へ行けばこのような風景が見られるのです。
(ただし現地までの鉱山道は、特に中間部までがジャングル状態で、道の不明瞭さも年々増してきています。10年後には歩けなくなっているかもしれません。)

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3.5~4cmクラスの黄鉄鉱を取り出した跡。
以下、坑道内の景色をお楽しみ下さい(笑)

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倉谷鉱山の鉱物 [鉱物 (阿賀町・倉谷鉱山)]

頑張って上部のズリまで行くと、あるいは自形の水晶ポイントが見つかるかもしれません。
しかし余りにも面積が広すぎて、探すのは時間と根気を必要とします。
鉱山入り口では、3年前までは比較的容易に色は薄いものの紫石英を見つけることができましたが、今はほぼ絶産したように思います。
それでも、黄鉄鉱はまだまだあちこちに散らばっています。
形の良い結晶は少ないですが、ゼロではありません。

IMG_0733.jpg

整形はしていません。
簡単に水洗いしただけの状態。
水晶と黄鉄鉱のコラボレーション。
最もよく見かける産状です。

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形はいびつですが、長辺2.3cmくらいある黄鉄鉱の単結晶を道端で見つけました。

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流紋岩ベースの紫石英。
ほとんど水晶と言ってもいいと思いますが、上部のズリではこのタイプの結晶をよく見かけます。
ただし、サイズは2~3cm と小さいものがほとんどですが。

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今回の白眉。
ある石を割ったら中から紫水晶がお出まし。

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部分拡大。

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分割した片割れの方も、あちこち紫水晶だらけでした。



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倉谷鉱山・本坑口 [鉱物 (阿賀町・倉谷鉱山)]

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これが本坑口です。
ちょっとしたすり鉢状の地形になっており、壁はかなり高く、迫力満点。
斜め下方向に向かって坑道は進んでおり、地形的に土砂の流入がしやすいのでどうかなと思いましたが、やはり坑道は半分以上埋没していました。

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坑道は左側へ向かって伸びており、意を決して降下してみました。

IMG_0851.jpg

上の壁と地面の間の高さは20cmほどでしょうか。
這いつくばってこの隙間から奥を眺めたのですが、やはりというか、左右に広そうな空間が拡がっていました。
土砂の流入がなければ、あるいはちょっとしたホールがそこにあるのかもしれません。
でも天盤が脆そうだったので、入っていくことは断念。

IMG_0860.JPG

それにしても、地底から流れてくるエネルギーがすごい。
全ての坑道がそうではありません。
中には何も感じない坑道もありますが、ここの坑道は大地の底から吹き上げてくるどっしりとした波動に満ち満ちていました。
こればっかりは、ぼくの拙い文章では伝わらないと思います。
その場へ行かないと体感できないことは、この世界にはたくさんあるのです。

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坑口周囲の岩壁がこれまた異色でした。
このような青緑色の細かい結晶があちこちに付いているのです。

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拡大してみて、胆礬(たんばん)であることがわかりました。
硫酸銅からなる鉱物で、銅鉱山の坑道などでよく見られる鉱物です。
この岩壁は地表側なので結晶は硬かったですが、坑道の内壁で見られるそれは、胆礬が水溶性であることから水分を含んでいるので柔らかいことが多いです。

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坑口を離れると、ナイフリッジがさらに上に向かって伸びており、もうもう上部に坑口はないはずと思いながらも、なんとなく右側に踏み跡の痕跡が認められたのでさらに上を目指しました。
そして、この岩峰が出現。
岩峰の裏までなんとか行くことができ、周囲を360度見渡すことのできる2m四方の平らなスペースで踏み跡も途絶えました。

IMG_0886.JPG

そこから下界を見下ろすの図。
標高500mをとうに過ぎています。
この先は猛烈な灌木藪となり、人が歩けるような感じではないのでここでUターン。
”富鉱部の鉱体幅は最大20m(平均5m)、上下に60mある”と日本金山誌には書いてありますが、トロッコ軌道が置かれていた中切坑から本坑口間の標高差が50mくらいでしょうか。
そして、本坑中段と本坑口の間の標高差は約5m。
大体辻褄が合います。
あとは、一番下に位置すると思われる大切坑がどこにあるかですが、やはりあそこかなあ・・・
先人のM氏の偉大さをまたしも思い知った、倉谷鉱山探検でした。




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倉谷鉱山・中切坑と本坑中段 [鉱物 (阿賀町・倉谷鉱山)]

5月31日と6月1日、2日連続で倉谷鉱山へ行ってきました。
まだ上部1/3のエリアを探索したことがないのでそこを探索し、できれば坑口を見つけることを目的に。
倉谷鉱山の沿革をまだ述べたことがなかったので紹介します。

同鉱山のスタートは大正5年。
久原鉱業、倉谷鉱業など鉱業権は点々とし、最終的には合同資源産業に移ったのが昭和41年。
合同資源産業㈱は今でも存続している会社で、現在は社名が合同資源㈱となっています。
同社のHPを見ると、昭和61年まで全国各地の主に金銀を主とする金属鉱山事業を展開してきたとあります。
補足すると、同社は令和4年10月、新社屋の一角に鉱石資料館を開設。
全国830鉱山の鉱石標本を約1050点、国内外の鉱物約200種類の標本約300点を展示しているそうです。
これは見たい!
会社の場所が千葉県の、わりと太平洋に近い町なので日帰りで行くのは厳しいですが、いつか必ず。
倉谷鉱山の沿革に戻りますが、倉谷鉱業に鉱業権が移転した昭和36年には引き続き探鉱がなされたとあるので、少なくとも昭和36~41年の間は稼働していたと思われます。

次に鉱床について。
倉谷鉱床は、倉谷凝灰岩中に胚胎する細脈網状鉱染状の金・銅鉱床。
主要坑口は、本坑、本坑中段、中切坑、立坑中段、大切坑の5つ。
中心部にある富鉱部の走向延長は約60m。
鉱体幅は最大20m、平均で5m、上下に60mある。
鉱石鉱物は自然金、黄銅鉱、黄鉄鉱、少量の方鉛鉱、閃亜鉛鉱、輝安鉱で、二次的に斑銅鉱、輝銅鉱、自然銅。
脈石鉱物として、石英、緑泥石がある。

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中間部のズリで見られる鉱物。
海綿状の石英と黄鉄鉱が主流。
鉱山入り口の斜面と比較すると、かなり流紋岩が見られるようになります。
鉱床の母岩となっているのは、倉谷凝灰岩中の緑色葉層状凝灰岩。
鉱床周辺には倉谷凝灰岩および内出沢凝灰岩が広く分布し、それらを貫いて流紋岩が見られる、とある文献に書いてあるのですが、それらの記述がよくわかりました。

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選鉱場近くの沢で、年代物の瓶を発見。
半分埋もれていたので取り出しました。
現代ではこのような色のガラス瓶はほとんど見かけないような・・・

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沢の一角に、銀竜草(ギンリョウソウ)の群生地がありました。

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中間部の斜面ですが、この先にも何かありそうです。
体力温存のため、こっち方面の探索は断念。

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ここから先は今回が初探索の領域。
早速、木製のトロッコ軌道を発見。

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その背後に坑口。
おそらくこれが中切坑だと思います。

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立派な支保工が確認できました。
大量の土砂の流入&陥没で埋まっていますが、どうやら立坑のようです。

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トロッコ軌道はこの大斜面を走っていたのでしょうか。
彼方に選鉱場が立っていたと思われる広場が見えます。
わかりやすい構成です。

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中切坑から上部は傾斜がきつくなりますが、なんとなく踏み跡とまではいかないまでも人が通ったような痕跡が残っていたので、それを辿っていったら坑口が現れました。
この2つの坑口は隣り合っており、内部で繋がっているようでした。
やはり土砂の流入が激しく、侵入は不可能でした。
今回3つの坑口を見つけたのですが、GPSで記録したそれらの位置を俯瞰すると一直線上に開口されていることがわかります。
坑口の名称はそれらを踏まえ、ぼくの判断によるものです。念のため。
上の写真の坑口は、本坑中段だと思われます。
それだと納得が行くのです。
(本坑口の記事は明日投稿予定)

※参考文献:日本金山誌(第三編 東北)




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