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赤谷鉱山・琴沢橋梁跡 [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

ぼくは橋が好きです。
撮り鉄ではないですし、列車にも興味はありません。
しかし、なぜかそれが鉄道路線の橋であれ、一般道路や林道の橋であれ、古い橋に心惹かれることが多々あります。
最近立て続けに赤谷鉱山周辺を訪れているのですが、改めて琴沢橋っていいなあと思ったので、今日(8日)それだけを撮りに行ってきました。

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左側が加治川治水ダム方面。
HP「古の道標~いにしえのみちしるべ」によると、この橋梁は二代目だそうです。
赤谷と加治川治水ダムを結ぶ県道335号線は、当初赤谷鉱山の鉱石を運ぶための専用鉄道を敷設した路盤を車道にしたもの。
専用鉄道(日鉄鉱業赤谷専用鉄道)を敷設したはいいものの雪崩が非常に多く、大雪の被害も大きかったため、90%がトンネル内を走る専用軌道(鉱山専用鉄道)を新たに作ったのです。
専用鉄道の廃止が昭和31年秋、専用軌道の運用開始が昭和32年。
琴沢(爼倉山登山口の近く)に架かるこの橋梁は二代目で、初代のそれはすぐ隣に作られ、現在コンクリート製の橋台のみ残っています。

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右側が加治川治水ダム方向。
橋の両サイドに通じる踏み跡が残っており、そこから撮影。

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進行方向は加治川治水ダム方面。
橋の両端には人間の侵入防止のための鉄柵があり、鉄柵の間から撮影しています。

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背後にはトンネルが控えており、5m先で坑道が封鎖されています。

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橋から10mほど上流側の琴沢。
なかなかいい渓相です。
ここの河原にも人工物が見られます。

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琴沢に架かる赤い橋を渡ったところにある橋台。
トンネルの入口は封鎖されています。

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そこのすぐ左手にある、初代琴沢橋梁が架かっていた橋台。
ちなみに、飯豊橋(加治川治水ダムの手前に架かる橋~車道は赤谷から一貫して加治川左岸を走っているが、この橋で初めて右岸へ移る)の隣に残っている赤い橋(飯豊川橋梁)の完成は大正11年。
鉱夫たちが採鉱現場への通勤に利用した人車(トロッコ)は、飯豊方面への登山者や保育園の遠足で園児たちを乗せたこともあったそうです。
やぶからすさんのHPに、貴重なその写真が載っていますのでリンクを貼っておきます。

https://yabukarasu.blog.fc2.com/blog-entry-176.html




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