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愛の営み [ホタル (新発田市)]

米倉(新発田市)にはホタルの保護地があります。
しかしトップシーズン中はそれなりに人も多く、生息地の中心部まで車で乗り付ける不心得者も少なからずいるので、ここでの見学は気疲れします。
なので、今年から用水路のもっと下流部にホタルがいないか探し始めたのだけど、やはりまんべんなくいるようでした。
6日、4日に訪れた際に全くホタルの姿を見なかった場所でも2~3匹のゲンジを見たし、間違いなく来週後半には乱舞が見られるものと確信しています。

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多く写っているように見えるけど、飛んでいるのは約3匹。
15秒X20枚を比較明合成しています。
昨年まで点いていた浄水場の外灯が消えたままなので、とてもいい雰囲気です。
とはいえ、直線距離で300mくらい離れている車道を車が通ると、ヘッドライトがここまで届いてしまいますが。
たま~になので、許容範囲ではありますけど。

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下流記録更新です。
さらに下流部でゲンジが交尾しているのを見ました。
ここにはオスかメスかわかりませんが計4匹のゲンジボタルがいて、メスを奪い合っているような挙動が見受けられたのです。
こうして、1回の露出時間10数秒かけてホタルの軌跡を撮ると、普通の飛び方とは異なる軌跡が写るので面白いです。
最終的には2匹が葉っぱの上に残り、他の2匹は用水路のこちら側の岸に1匹、背後の森に飛んでいったもの1匹。
かくしてカップルとなった2匹は、仲睦まじく葉っぱの上を僅かに移動しながら、光の照度を徐々に下げていったのでした。
メデタシメデタシ。

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下見の成果 [ホタル (新発田市)]

今日は満月。
気温的には既に条件をクリアしているので、あとは一雨ほしいのと、月の出が遅くなっていくのを待つのみ。
この調子で行くなら、下越の標高の低い場所では来週前半からシーズンインすると予想しています。
標高70~200mに位置するポイントなら多数知っていますが、それより低い標高(つまり、いち早くシーズン・インするポイント)はほんの少しかありません。
数少ないそんな早期のポイントとして、陣ヶ峰(阿賀野市)近くの田んぼがあったのですが、田んぼの持ち主の方が撮影者に対して非友好的で(気持ちはわかります・・・)、ここはもう行けないし行きたくない。
それに代わるポイントを、今日偶然見つけてしまいました。
場所は新発田市管内。
標高は20mあるかないかで、奇跡的に阿賀野市のその田んぼ同様、昔ながらの佇まい。
もちろん、圃場整備はまだ入っていません。
新発田市にしろ阿賀野市にしろ、そのような田んぼ~コンクリートのU字溝が使われておらず、除草剤もほとんど使用されていない~は本当に珍しくなりました。

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上手の方から紹介します。
農道の最奥部にある溜池。
奥には湿原があります。
ゲンジがたくさんいそうな雰囲気。

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やや下って、もうひとつの池。
これも溜池のようですね。
やはり周囲が湿原となっており、ゲンジ・ヘイケ両方いそうな雰囲気。
地形的に、月明かりの影響もそれほど受けないため、それもホタルの生育にプラスになっているのではないかと。

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一番下の溜池。
右側が田んぼです。
ここでヘイケを1匹見ました!

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最奥部の田んぼ。
ここでヘイケを2匹目撃。
20枚連射し、うち3枚に写っていました。
しかしながら非常に小さい個体のため、写ったことは写ったのですが、ピクセル等倍でみてどうにか確認できる程度。
まだ大天城公園のビオトープでもホタルは1匹も発生していないのに、早くもこの日、少なくとも3匹のヘイケを見たことは、この場所が特A級ポイントであることを示唆してくれています。
ゲンジがまだゼロだったことは気になるけど、まだ6月第一週です。
もう一箇所、こちらは標高が100mあるので6月中旬のポイントかと思いますが、同様に特A級ポイントではないかと思っている、全く新規の場所があります。
そこは、三光石鉱山近くの休耕田。
やはり奥に溜池があり、野生の王国っぽい雰囲気だったので、どのくらいの数のホタルが発生するか楽しみにしているのです。






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もうすぐ満月だけど・・・ [ホタル (新発田市)]

5月31日に今年最初のホタルを見たポイントへ、3日に行ってきました。
大崎集落(新発田市)に近い方の、用水路のずっと下流にも生息していそうな雰囲気なのですが、先日はここでは全くホタルの姿は見られず。
今回もやはりその場所はだめで、結局こないだと同じ場所でのみ、ホタルの飛翔を目撃しました。

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用水路の落ち込みの前後を、ゆったりと2匹のゲンジボタルが行ったり来たりしていました。
こないだと同じパターンです。

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その少し上流で1匹。
今回も見たのは3匹のみ。
気温は既に例年よりずっと早く適温期に入っていますが、月は明るく、やっぱりホタルたちは月がある程度暗くなってきてから出てくるのかなと思います。
それにしても、本来この用水路の上流ではもっとホタルが見られるはずなのですが、まだゼロ。
農道整備の悪影響がなければいいのですが。
シーズンはまだ始まったばかりなのに、やきもきしています。


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五頭のカルセドニー [鉱物(阿賀野市)]

こないだ表五頭の一角で、カルセドニー(玉髄)だらけの小沢を見つけました。

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最近2週間で2回訪れたのですが(2回めは今日)、水がほとんど枯れかけており、ヤブの深さは一層モーレツに。
ところどころ密な笹薮なので、服が真っ白になります。
それにしても、どこに脈があるのかわかりませんね。
こんなヤブに埋もれた小沢に、カルセドニーがたくさん埋もれているとは誰が想像できたでしょう。

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重さは1kgくらいでしょうか。
最初に訪れたときも、同じくらいの大きさのカルセドニーを見つけました。
この小沢に限らず、五頭では板状のカルセドニーが非常に多いです。
たまに乳頭状や球状のものも出ますが、このような形状が一般的。
そして、もれなく長波のUVライトで蛍光します。

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これは最初に訪れた時に拾った石。
質量1470g。
端っこの方に小さな結晶が付いています。

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マクロレンズで撮ると、そこには水晶の小宇宙が出現します。
ほんのり紫がかっており、黄色みを帯びている部分もあります。
写真を眺めながら、ひとり悦に入る。
至福のひととき。

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そして、蛍光写真。
ヤブも嫌だけど、今日は毛虫も見かけました。結構でかいんです。
五頭は夏になると、毛虫もたくさん発生します。
春の部の鉱物ウォーキングは終了ですかね。

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場割沢を極める (後篇) [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

場割沢、及び場割沢鉱区内の貯鉱所跡から拾ってきた石を紹介します。

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質量195g。
鏡鉄鉱に苦灰石(ドロマイト)が付いています。
この手の石が、貯鉱所跡の壁際に結構落ちていました。
場割沢沿いの転石には、苦灰石はあまり見られませんでした。

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苦灰石部分のクローズアップ。

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質量185g。
自然銅がびっしり付いています。
ぼくは鉱物採集を初めてまだ2年のぺいぺいですが、今まで見た中で最も大きい自然銅です。

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クローズアップ。

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裏面はやや色味が異なっており、ところどころ黄鉄鉱と苦灰石が見られます。
ところで、重晶石と苦灰石の区別がつきません。苦灰石と方解石も、ものによっては酷似しており、やはり判別は難しい。
重晶石も苦灰石も条痕色は白、光沢はガラス質、結晶面は苦灰石の場合で菱形か三角形、重晶石だとそれに加えて四角形・台形・六角形など多様、劈開も三方向で一緒。
モース硬度も大差なし。
でも成分は全く異なり、苦灰石はマグネシウムとカルシウムの炭酸塩鉱物ですが、重晶石はバリウムの硫酸塩鉱物。
赤谷と飯豊鉱山は苦灰石を豊富に産出したので苦灰石ということにしていますが、以上の理由から確信は持てません。

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質量260g。
この石も鏡鉄鉱と苦灰石がミックスされています。

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苦灰石部分のクローズアップ。

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裏面はほぼ白色の苦灰石となっており、光沢もあります。

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なんとなく蛍光しそうだったので、長波(365nm)のUVライトを当ててみたら案の定蛍光しました。
1枚目の写真の石も、同様にサーモンピンク色に蛍光しました。


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場割沢を極める (前篇) [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

赤谷鉱山の主要な鉱区であった場割沢を再度訪問。
沢沿いに、前回よりさらに上部へ行ってみました。

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途中、選鉱場があった所を通過していきます。
このコンクリートの残骸もその施設の一部なのでしょう。

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沢の転石には、よく見ると1~2mmくらいの小さな黄鉄鉱の結晶が付いているものも多かったです。
五頭山や弥彦山のちょっとした沢の浅瀬でも黄鉄鉱の細粒は見られますが、ここのはサイズが一回り大きい。


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素直に沢を詰めていくと、20mほどの滝で詰まります。
その滝のやや手前から、右手のわずかに窪地になっている地形を詰めていくともう少し上へ行くことが出来、やがてここに出ます。
今回はGPS機器を持ってきていなかったので標高はわからないのですが、前回の到達地点から標高差で15mほどは上に行っているでしょう。
まだまだ場割沢の半分のレベルにも達していないのですが。
ここから先は傾斜がきつくなり、ザイルがないと危険なので、ここで引き返しました。
さて鉱物ですが、場割沢下部と同じようなものしか見当たらず(赤鉄鉱&黄銅鉱)、今回念頭に置いていた苦灰石の美晶はなかったです。
なので長居はせず、次の目的地へ。

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ブログ「緑の谷・赤い谷」からお借りした写真を加工しました。
場割沢鉱区は結構横幅があり、端っこの方の地形を探索しようと思ったのです。
場割沢を過ぎ、20~30mも歩くと、右手に高さ4mくらいのコンクリートの壁が現れます(次の写真)。
帰宅後、その施設は何かなあと思って調べてみたらこの古写真を見つけた次第。
黄色の矢印がこのコンクリートの壁だと思います。

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他の資料をあたったら、どうやらこれは飯豊鉱山(赤谷鉱山のではない)の貯鉱所跡らしいです。
やぶからすさんの記事にも同様のことが書いてあったので、間違いないと思われます。
もっとも、5月3日にアップした自分の記事で、自作の地図に貯鉱所跡と記載していましたね。
実際の場所は、自作の地図よりわずかに左側でした。
現在の国土地理院の地形図にもまだ載っていますが、袖上橋はとっくになくなっていますのでご注意。
壁は30~40mほど続きます。
この壁の向こうはどうなっているんだろうという好奇心で、壁の向こうへ行けそうなルートを探しました。

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壁が終了するとここへ出ます。
貯鉱所の排水パイプが横たわっています。
このすぐ右手に石段がありました。

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よく目を凝らさないとわからないです。
この石段の上の方は枝が被さっていたりして、最初の3mしか石段の恩恵に預かれなかったのですが、なんとか壁の上部へ到達。

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壁の内側には何もなく、やたら椿の木が生い茂っています。
笹薮よりはマシですが、藪こぎを強いられます。

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こんな感じで続いています。
壁際に小さな鉱石が密集しており、ここで石探し。

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この写真ではわかりませんが、なにげにここに散らばっている鉱石はレベルが高いのです。
先の場割沢上部では1個しか拾わなかったけど、ここでは4個も拾いました。
念願の、美晶とは言えないまでも、苦灰石の結晶の形が明確にわかる石や、びっしり自然銅が付いている石などが次々と目に留まりました。
ほんの15分ぐらいしか石探しはしなかったけど、この場所はすごい。
閉山してからここで石探しに来たのは、間違いなくぼくが第一号と思われ。
椿は常緑樹なので、早春でもヤブの濃さはあまり変わらないかも。
再訪するかは微妙ですが。



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