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ヘイケの楽園 [ホタル (阿賀野市)]

19日、今年始めて阿賀野市管内の、五頭山麓のポイントへ。
おそらく表五頭エリアでは、最も高い標高(約70m)に位置する田んぼ。
周りを背の高い杉林に囲まれており、林道から田んぼまで数十メートル歩くのですが、ぼくでも怖さを感じるほど圧倒的な暗闇が辺りを支配します。

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ところが異変が起こっていました。
田んぼに稲が植えられていません。
150mほど下手にある田んぼもそうでした。
いよいよ休耕田の仲間入りか。
こうなると、ゲンジは望めません。
ヘイケは左側の湿地帯に多くいるのですが、そちらはこの湿地帯が残っている限り生息し続けると思います。

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光り始めたのは19時45分と非常に早い。
それからも順当に増え始め、20時には乱舞状態に。
ただし、やはりゲンジは少ないです。
周囲の田んぼでは少しは見られましたが、例年の1/3程度。
昨年も今頃来ているのですが、ヘイケの数は昨年より2~3割多かったです。

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総露出時間は、3~4枚目ともに15分程度。
この日は曇っていたので足元が見えないほどには暗くなりませんでしたが、それでも今季最も暗さを感じました。
来年以降、農道やあぜ道も荒れる一方になるのだろうか?
この場所は思い入れがあるがゆえに、少し不安です。

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大峰山西麓を探索 [ホタル (新発田市)]

大峰山西麓に点在する集落~箱岩・横岡・堺・金山~を下見してきました。
ホタル(含・ヒメボタル)の生息地探しが目的。
ヒメボタルに関してはまだ胎内市や新発田市のどこかでひっそりと生息している望みを捨て切れておらず、いるとしたら市街地に近い山林が結構穴場ではないかと。
そこで、箱岩や横岡の林道を歩いてみたのですが、う~ん、イマイチ。
杉林より広大な竹林が何箇所か目に付いたのですが、ここにいたら素敵ですね。

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金山の白山神社。
願文山の登山口に位置しており、参道が長い。
しかし思ったより周囲の林が鬱蒼とした雰囲気とは程遠く、ヒメボタルの匂いはせず。
ここから奥に伸びる林道沿い、右岸に展開する竹林は一度夜来てみたいなと思いましたが。

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金山の南に位置する田んぼです。
ここはグーグルアースで目を付けた場所なのだけど、実際行ってみてホタルの生育に理想的な環境だなと思いました。
もちろん、コンクリートやセメントの人工物は一切ありません。
水路の状況もチェックしましたが問題なし。
いかにもヘイケ天国っぽい雰囲気。
そして18日夜、予定を変更してこの田んぼへ来てみたのです。
しかし、鳴かず飛ばず。
ここより集落に近い側に池と湿原があり、そこにゲンジが1~2匹、この田んぼでヘイケがやはり2~3匹発生したのみ。
標高40mしかないので、この時期に現れなかったらいないと断定してもよいでしょう。

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金山の田んぼを20時15分に離れ、箱岩集落近くの溜池裏のポイントへ来てみました。
実はここも初めて訪れる場所。
本当はここから奥に位置する田んぼが念頭にあったのだけど、ざっと俯瞰してみて最もホタルがいた場所へ来てみた次第。
溜池裏のこの草原、地面がとても柔らかく、右手の林との堺がホタルのねぐらみたいでした。
問題は、集落の外灯がここまで及んでいること。
そのため結構明るさが感じられ、ホタルの光が相殺されてしまうのでホタルの軌跡が明瞭に写らないのです。
意外な落とし穴でした。

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箱岩を21時20分に離れ、その場の思いつきでとある川へ。
今週土曜日、友人ファミリーをホタル見学に連れて行く予定なのですが、その候補地へ立ち寄ってみました。
まだ今季この流域には来たことがなく、本当にホタルが発生しているか不安だったものですから。
しかし杞憂でした。
やはりこの川はスゴイ・・・
21時50分になろうかとしているのに、まだホタルが飛んでいる。
そこで急遽、今年春コゴミ採りに来た際に見つけた河原に降り立ち、ここから写してみました。
総露出時間約10分。
本当は真っ暗なのですが、地形がわかるように明るく仕上げています。
雨は土曜の午前中には上がるだろうけど、ひとつ気がかりなのは気温が低いかもしれないこと。
でも大丈夫でしょう。



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奇跡の星空 [星景写真(新発田市)]

17日は夕方からある場所を下見したのですが、そこがあまりにもインパクト大だったので、前回の記事の田んぼを20時50分に切り上げてからこの新規の場所へ移動しました。

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EOS6D Mark II 改 + EF16-35mm F2.8L III USM (共通)

標高50~60mくらいでしょうか。意外と低い。
それなのに、非常に荒々しい地形を目の当たりにすることができます。
詳しい場所は書けませんが、新発田市管内。
折しも天の川が稜線に顔を出したのですが、非常にくっきり星が見えます。
ひょっとして、抜群の透明度?

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もう少し上部へ来てみました。
もちろん車道はなく、歩きになります。
方角的に、天の川の中心部は見ることはできないようです。
左手方向が新発田市街。
空の色を見ると、市街地の光害の影響が現れているのがわかります。

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市街地からそれほど遠いわけではないのに、変な被りもなく(厳密に言えば、山肌に少し緑被りがありました。LEDライトが増えてきている影響でしょうか)、画像処理も一発で決まります。
この崖の入口にも縦長に田んぼが連続しているのですが、そこがまたホタルの聖地っぽい雰囲気。
この日最初に立ち寄った田んぼより面積が広く、やはり左右を山に囲まれているのでかなり暗く、好みの雰囲気。
明日はこの田んぼへ来てみよう。


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水辺のホタル [ホタル (新発田市)]

17日、今年新たに開拓した田んぼへ。
標高は20mしかないけれど、かなり山奥に入ったような幽玄な雰囲気を感じさせてくれるのが気に入っています。
田んぼの奥に小さな溜池があり、そこに大きな木が1本立っているのだけど、そこが最も絵になるので今回はそこを重点的に撮影。

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前回よりさらに数が増してきました。
とはいえまだまだ絶対数は少なく、乱舞にはほど遠い状況。
なにせ、これで総露出時間30分もかけていますから。

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溜池手前の田んぼの状況です。
やはり、これも総露出時間約30分。
あっちにもこっちにもホタルは飛んでいますが、まだまだ数が少ない。
この日は気温が低かったので、こんなものなのかなと思います。



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今日はサッパリ [ホタル (新発田市)]

6月13日の記事の場所(新発田市の某採石場跡)へ。
気温が低めで、時折小雨がぱらつくコンディション。
それほど悪くない条件ではあったのだけど、予想に反して前回よりヘイケは7~8割くらい減っていました。

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ただし、水路の内側には結構群れているのです。
やや風があったせいもあり、なかなか飛んでくれません。
どうやらヘイケのピークも過ぎたみたいです。
広場の東側の湿原や林にはまだゲンジは発生しておらず、かつて大天城公園の2倍くらいゲンジが発生した西側の湿原もホタルの光は見られません。
帰りに大天城公園へ立ち寄ったら、田んぼに多数のゲンジが舞っていました、もう21時20分だというのに。
ゲンジは既にたくさん発生しているので、やはりこの広場に4年前に起こった異変~突然ホタルの総数が9割以上減った~は今も継続中なのです。
この広場の植生は何ら以前と変わっていないし、見た目は昔のまんま。
この広場のヘイケなんてゲンジより長い期間、ほぼ2ヶ月近くも見られたのに、やはりヘイケの数も激減したようです。
何が起こったのだろう?不思議です。

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それでも、この日は新たな発見がありました。
広場の入口、右側に広がる田んぼにゲンジとヘイケがそこそこいることがわかったのです(上の写真)。
かなり奥の方まで田んぼがあり、今は下手の田んぼにしかホタルはいなかったけど、これから上手の田んぼにもホタルは発生するでしょう。
この田んぼ、今年新たに目を付けたもうひとつの田んぼの場所に割と近いのだけど、そこよりはるかに面積が広いのでポテンシャルは大きいです。
山あいに広がるこの2箇所の田んぼを、今週は集中的に訪れてみようと思っています。




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ホタル現る! [ホタル (新発田市)]

毎年少なくとも1箇所はホタルの生息地を新規開拓しているのだけど(ホタルの種類は問わず)、今年は標高20mに位置するこの田んぼ(新発田市某所)に決めました。
最初に訪れたのが6月5日。
以降5回ほど来ているのだけど、一向にホタルが増えません。
とはいえまだシーズン序盤なので、まだいないと決めつけるには早すぎます。
昨日は待望のまとまった雨が降り、15日は19時になっても気温が25度を下回りません。
これで一定数のホタルが発生しないなら、もともとそこにホタルはいないのでしょう。
ということで、一気に湿度と気温が上がり、これ以上ない好条件となった15日、くだんの田んぼに足を運びました。

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15秒 X 40枚

実は19時50分になっても全くホタルの光が見られないため、いったん三脚をたたみ始めたのです。
しかし、その間に2~3匹のゲンジが視界に入り、撤収を中止。
それから2~3分の間に、数はそうでもないものの広範囲にゲンジとヘイケが舞い始めたので撮影に入りました。

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20秒 X 45枚

一番奥の湿原に、かなり多くのホタルが現れてくれました。
実はここに現れると、この一帯では最も絵になると考えていた場所なので嬉しかったです。
中央の木の周りは池となっており、ピーク時にはこの木がクリスマスツリー状態になるといいなと夢想。
今後どこまで数が増えるかはわかりませんが、あと1~2回来てみようと思います。

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黄色い宝石 [ホタル (新発田市)]

6月11日の記事の場所へ。
この広場の東側半分はまだまだ未開拓なので、今季のホタルシーズン前半はこの広場をメインに撮ることにしました。

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なんと、早くも19時38分に最初のヘイケが光り始めました。
しかし、草葉の陰でじっとしている個体が多く、ある程度暗くなってからやっと飛び始めました。
とはいえ、活発に飛び回っていたわけではありません。
前回、霧雨が降り出すと非常に活発に飛び始めたのですが、アレに比べるとスピード感は1/5しかない。
ホタルは無風の時の小雨が好きなのです。
個体数は前回より確実に増えており、林の方でもほんの数匹ではありますが、ゲンジが飛び始めました。

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ホタルを撮り始めて10数年になるけど、ヘイケの美しさに初めて目覚めたような気がします。
水路の中ほどにベンチがあったので、そこに腰掛けながらゆっくりヘイケの淡い、しかし宝石のようにきらびやかな黄色い光を堪能。

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最後のコマは水路のかなり上手の方です。
コンポ枚数もこのコマに関しては多めで、20秒X30枚。
西側の湿原の方はやはり静かなままで、ゲンジもヘイケもほぼ皆無。
本当にどうしたんだろう。
帰りに6月5日の記事の場所へ立ち寄ったけど、その記事では特A級ポイントではないかとかなり興奮して書いているのですけど、その後1日おきに来ていながら、一向にホタルが増えません。
13日はそれでも多少増え、それまでいつも1~2匹或いは2~3匹だったのが5~6匹に増えていました。
来週は爆発的に増えることがあるのだろうか?
それとも、もともとこんなものなのか?


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松岡川支流へ [ホタル (新発田市)]

まだ12日なので焦る必要はないのですが、今年は気温が高めに推移しているために、まだ現れないのかなとやきもきします。
今日は、昨年6月20日に乱舞を見た、松岡川支流へ行ってきました。
標高約60m、ここに田んぼが僅かに残っているのです。
ちょっとわかりにくい場所なので、ひょっとすると地元の人でも若い世代の人はこんなところに田んぼがあるなんて知らないかも、と思ったりするようなマニアックな場所です。

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なんと、今年は電気柵が出現していました。
時代の趨勢かと思うけど、ちょっとがっかりです。
電気柵越しに写真を撮るのは興ざめなので、これが最後の訪問になるかもしれません。

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どちらもワンショットです。
昨年はかなりの数のヘイケを見ましたが、ヘイケの姿はまだなく、ゲンジを5~6匹見ただけでした。
時期を考えれば、まあ、順当に発生していると言えるでしょう。
1週間後にピークが来るのでは?と予想。
でも、松岡川に来ると何かと陰鬱な気分になるので、年に1度来ればそれでいいかなと思います。
ということで、また来年。










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ヘイケのみ! [ホタル (新発田市)]

6月5日の記事に書いた田んぼへ連日出かけているのだけど、一向に数が増えません。
11日にも訪れたのですが、これで4回目。
2回目はヘイケ1匹、3回目はゲンジとヘイケ共に1匹、4回めの今日はゲンジ1匹・ヘイケ2~3匹といったところ。
新発田近辺の標高20~70mのポイントは、例年6月15~25日にかけてピークを迎えます。
年によって、月齢や気温で若干前後することはありますが、経験上その変動は極めて少ないと感じています。
なので、まだ時期尚早であることは論をまたないのですが、それにしても爆発的に増えない。
どうしても例外中の例外である米倉の保護地と比べてしまうのですが、やっぱりもともと余り生息していないのかなあと弱気になったり。
15日以降もう一度来て、そのときだめなら見切りを付けます。

ということでこの場所を20時5分には離れ、かつて栄華を誇った?某採石場跡のグランドへ。
ここで栄華と書いたのは、あくまでホタルの生息数が半端なかったという意味でのこと。
米倉に負けず劣らず早期からホタルが発生し、1ヶ月半以上もホタルの姿が見られた場所なのです。
それがある年、3~4年前でしたか、急にいなくなりました。
どうやら水路に地元の人が密かに(おそらくは個人の楽しみのために)鯉を放流したのが原因であると看ています。
鯉は3~4匹おり、鯉がカワニナ類を食べまくるのが原因でゲンジもいなくなったのではないかと。
それでもヘイケはまだまだいるし、グランドの奥の方の湿原にはゲンジも一定数生息しています。

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今年も入り口の湿原にはゲンジの姿が全く見られませんでした。
やっぱりだめか・・・
しかし、今まで気づかなかった場所でヘイケがそこそこ舞っているのが目に入りました。

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水路とまではいかないまでも、細々と水が流れています。
途中から霧雨が降り出したのですが、降り出すやいなや一気にヘイケはあちこち飛び始め、ちょっとした乱舞状態となりました。
まだまだ絶対数が少ないものの、このポイントでホタルが全く絶滅したわけではないことを確認し、少しホッとした次第です。

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乱舞初日 [ホタル (新発田市)]

6日にこの場所へ来たときは2~3匹しかいなかったけど、9日、一斉にホタルが出現しました。

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EOS6D Mark II 改+ EF16-35mm F2.8L III (共通)

まずは用水路の下流側から。
浄水場の外灯は消えたまま。
未来永劫消灯したままにして欲しいものです。
本当はもっと下手の方から撮り始めたのですが、なぜかそちら側はホタルがさっぱり姿を見せません。
この辺からぼちぼちです。

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やはり、浄水場から上流側にホタルが集中するようです、理由はわかりませんが。
ほぼ乱舞といってよいでしょう。
この日は快晴だったのであわよくば天の川も収めるべく、星が流れない程度のシャッタースピード、1回13秒にセットして15~20枚連射する方針。
どうしても近くの車道を走る車のヘッドライトが入ることもあり、コンポジット枚数は10~15枚程度になりましたが。
Sequatorで星を止め、同じカットを使って比較明合成バージョンも作成。
それをCS6で合体させるというやり方で処理しました。

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時間の経過とともに、空の色が変化します。
19時50分からホタルが一斉に飛び始め、最初の20分はそこそこ高い高度まで飛翔。
その後は高くは飛ばなくなったものの、水路の内側では現場を引き上げる21時10分まで、ずっと一定数のゲンジボタルが行き交っていました。

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晴れてはいたものの非常に眠い空で、実際画像処理してみると、あらゆる被りのオンパレード。
明るさが残っているうちはそれほどでもなかったのですが・・・
帰りに松岡川下流部へ立ち寄りましたが、溜池が作られた影響なのか、水の流れが止まっています。
川が死んでいるのです。
集落脇、さらに下流部と2箇所チェックしたけど、2つの場所合せて3匹しか見ませんでした。
またひとつ、ホタルの聖地が消えました。


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