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場割沢を極める (後篇) [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

場割沢、及び場割沢鉱区内の貯鉱所跡から拾ってきた石を紹介します。

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質量195g。
鏡鉄鉱に苦灰石(ドロマイト)が付いています。
この手の石が、貯鉱所跡の壁際に結構落ちていました。
場割沢沿いの転石には、苦灰石はあまり見られませんでした。

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苦灰石部分のクローズアップ。

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質量185g。
自然銅がびっしり付いています。
ぼくは鉱物採集を初めてまだ2年のぺいぺいですが、今まで見た中で最も大きい自然銅です。

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クローズアップ。

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裏面はやや色味が異なっており、ところどころ黄鉄鉱と苦灰石が見られます。
ところで、重晶石と苦灰石の区別がつきません。苦灰石と方解石も、ものによっては酷似しており、やはり判別は難しい。
重晶石も苦灰石も条痕色は白、光沢はガラス質、結晶面は苦灰石の場合で菱形か三角形、重晶石だとそれに加えて四角形・台形・六角形など多様、劈開も三方向で一緒。
モース硬度も大差なし。
でも成分は全く異なり、苦灰石はマグネシウムとカルシウムの炭酸塩鉱物ですが、重晶石はバリウムの硫酸塩鉱物。
赤谷と飯豊鉱山は苦灰石を豊富に産出したので苦灰石ということにしていますが、以上の理由から確信は持てません。

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質量260g。
この石も鏡鉄鉱と苦灰石がミックスされています。

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苦灰石部分のクローズアップ。

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裏面はほぼ白色の苦灰石となっており、光沢もあります。

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なんとなく蛍光しそうだったので、長波(365nm)のUVライトを当ててみたら案の定蛍光しました。
1枚目の写真の石も、同様にサーモンピンク色に蛍光しました。


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