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鉱物 (弥彦山周辺) ブログトップ
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マンガン方解石と岩屋 [鉱物 (弥彦山周辺)]

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弥彦山麓に、立派なマンガン方解石が見つかる沢があります。
昨年秋と今年の春に何度か行ったけど、村上の山間部ではまだまだアブが多いものの、こちらならそろそろいなくなっただろうということで、鉱活開始!
林道入口に佇むこの神社、決して廃寺ではありません。
春に訪れたときたまたまこの神社の例大祭だったようで、農道の前に軽トラが3台停まっていました。
しかしながらそれ以降はおそらく誰も来ていませんね。
草が伸び放題で、蜘蛛の巣だらけでした。

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もともと幅の狭い林道ですが、この林道事実上の廃道に近い状態と思われ、夏の間に道はヤブと化し車は通れないだろうと判断。
20分以上余分に歩く必要があるけど、途中で車を放棄し、下から歩いて正解でした。
このような所が4~5箇所出てきたでしょうか。
果たして来年の春には再び車で通行できるようになるか、不安です。

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沢はこんな感じ。
今回ごく下流部のみを1時間ほど探索。
なかなか見つからなかったのですが、あきらめかけた瞬間、出会いが訪れました。

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かなり大きいです。
しかも方解石部分の面積が大きく、汚れが付着していません。
ハイグレードの結晶です。

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それより一回り小さいですが、そこそこきれいな方解石も近くの河原にありました。
結局、見つけたのは3個だけだったのですが、そのうちの一つがぼくのマンガン方解石史上もっとも大きく、質も高いものでした。

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帰りに、この林道からかすかに見える岩屋らしき地形を探検。
もしかしたら坑口や露天掘り跡があるかもしれないと思ったのですが、どうやら自然地形のようでした。
いわば天然の岩屋ですね。

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肝心のフラッシュライト(懐中電灯)を持ってき忘れたので、じっくりと地質を調べることはできませんでした。
しかし、写した写真をピクセル等倍で鑑賞すると、特に水晶や方解石はなさそう。
だけど、なにかの脈が走っているっぽい。
もっと地質の勉強しなければ。

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最初に見つけた一個だけ持ち帰り、ハンマーでちょっとだけ整形してから重さを測ったら745gありました。
2/3が方解石で占められており、それ以外の部分は緑泥石でしょうか。

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長波での蛍光がこれまた美しく、ぼくが所有している他の蛍光鉱物(含・蛍石)を含め、この石の蛍光が最も美しいと思いました。

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部分拡大です。
一部整形したのは、うまい具合にへき開してくれないかなと期待してのことでしたが、それは甘かったようで・・・




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マンガン方解石だらけの沢 [鉱物 (弥彦山周辺)]

日にちは前後するけど、4日の記録です。
弥彦山山麓で、方解石だらけの沢を見つけました。
まさかこんなに見られるとは・・・
全てマンガンを含む方解石で、3個ほど石を持ち帰りましたがいずれも赤く蛍光しました。

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かなり上流部まで歩きましたが、傾斜がゆるいので歩きやすかったです。
まんべんなく方解石が見られるわけではなく、密集している所とそうでない所が交互に連続しました。

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この沢は玄武岩質の岩が主体で、脈石は方解石がほとんどだという、先日取り上げた曽我氏の論文を裏付けるものでした。
上の写真の石はその場で割ってみたのですが、いつぞやのようにサイコロのような形の結晶は現れなかったものの、そこそこ透明感のある美麗な方解石が出てきました。
ルーペで拡大して見てみると、1~2mmの細かな黄銅鉱の微粒子が付いている部分もあり、この辺は間瀬銅山のズリで見つかる鉱石と同じ特質を備えています。

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沢の中間部には地層が露出している場所も連続して出てきたり、今回はごく短い区間の観察しかできませんでした。
晶洞があったら面白いでしょうね。

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今回見かけた中で、最も存在感があった石。
質量950g。
これは持ち帰り、入念に観察。
やはり赤く蛍光しました。
ただし、この沢では石英等他の鉱物は一切見られず、方解石の産状もワンパターンでした。

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ある程度上流になってきたら、通過が難しい滝が現れました。
倒木がいやらしい。
この滝を越えた先にも落差15~20mくらいありそうな滝が待ち構えており、右岸から大高巻きをしないといけないのでここでUターン。
五頭山系や二王子岳界隈、阿賀町の馴染みの里山などどれも沢筋に出てくるのは玉髄を始めとした石英系の石ばかりなので、新鮮な体験ができて楽しかったです。

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この沢は途中二手に分かれており、その中間部の尾根にかすかな踏み跡が付いていました。
沢歩きを中断してこの踏み跡を辿ってみたのですが、ふむふむ、ガーミンのログを見るとどこへ向かって伸びているかが大体わかりました。
そして、ぼくが歩いたほどの区間はご覧のようなお花畑となっており、足のやり場に困ったくらい。
カタクリの花が主体でしたが、尾根だけでなく、沢に近い斜面までもびっしりとカタクリの花が覆っている場所もあり、天国へ迷い込んだかのような錯覚に囚われました。
秘密の花園発見です。

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このように赤に近いサーモンピンクに蛍光。
しかも、今まで間瀬銅山の坑道内や田ノ浦海岸で見つけてきた同じような方解石より赤の彩度が濃く蛍光しました。
(ちなみに、右側の石はさっきの950gの石ではありません。もう一回り小さい石です。)
方解石のカルシウムの一部がマンガンに置き換わったものをマンガン方解石と言います。
マンガンの含有量が2~5%の時に、長波の紫外線ライトで鮮やかなピンク色に蛍光するのが特徴。
個人的に好きな鉱物です。
次はこの沢の支流にも行ってみたいですし、腰を落ち着けて晶洞探しもしてみたいと思っています。

Trekgeoという鉱物のデータベースサイトでマンガン方解石を検索してみると、新潟県では赤谷鉱山と飯豊鉱山の名前が出てきました。へえ~。今度探してみよ。






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三者揃い踏み [鉱物 (弥彦山周辺)]

やっと寒波が一段落した29日、今年ラストでなるであろう鉱物採集へ行ってきました。
場所は越後七浦シーサイドライン沿いの某海岸。
方解石脈が走っている岩壁に隣接している浜です。
現地へ着いてみると、地形がかなり変わっていることに気づきました。

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ここは大小の岩石がゴロゴロ転がっている浜なのですが、砂が30~40cmも堆積しており、ゴロタ石が9割方消えてしまいました。
今年2月に来た時はそうでもなかったのに、10ヶ月の間でここまで激変するのでしょうか?
砂浜が削られているのなら納得いきますが、逆に砂が堆積しているのです。
もっとも、地形によってはこのような場所もあるのかもしれませんが。

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以上2枚、今回新たに発見した方解石脈。
岩場のあちこちにこのような脈が走っているのです。
どれも似たような形状&産状ですが、規模はかなり大きいです。

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岩場の周辺を歩き回っていたら、以前はなかったように記憶しているのですが、ズバーンと方解石脈が走っている長辺70cmほどの岩を見つけました。
岩壁の上の方から転がり落ちてきたのかな?
底辺にも脈は連続しており、割れば何か出てきそうです。
この岩の近くにもっと手頃なサイズの石を見つけ、ハンマーで割ってみました。

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なんと、黄鉄鉱が出てきました。
別に珍しいことではないのですが、きちんとサイコロ型の形状を保っています。
この片割れの石が凄かったので持ち帰り、じっくり家で観察してみました。

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1cm弱の立派な黄鉄鉱の結晶が、方解石に埋もれて出てきました。
左側の銀色っぽい部分は劈開面。
今回割った断面です。
さてこの石、脈石は方解石だけかと思いきや、水晶も含まれていることがわかりました。

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水晶面が正面に来るように位置を変え、写してみました。
下は蛍光写真。
部屋の照明は付けたままでUVライトを当てたので蛍光度は弱めですが、蛍光していない部分が水晶であることがわかります。

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あと2つ、似たような石を持ち帰ったのですが(これも割った石の一部)、方解石部分が3色の異なる色に蛍光しました。
こちら水色、ピンク、黄色っぽいクリーム色です。

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3個めの石の蛍光です。
白とクリーム色、そしてマンガンが含まれているのか赤っぽいピンクに蛍光する部分が見られました。
また、こちらの面にはやはり水晶部分も大きく2箇所あります。
蛍光していない部分がそれ。
ひとつの同じ種類の石で、複数の蛍光色を示すのはかなり珍しいかと思います。





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モコモコ水晶と方解石のコラボ [鉱物 (弥彦山周辺)]

3月20日、ある鉱山跡を探索したのち、近くの海岸で30分ほど石探しをしました。
その1個だけ面白そうな石をゲット。
厚みのある石の真ん中に方解石脈が入っており、かなり脆そうだったのでハンマーで叩いてみました。
そしたら見事に中心部からへき開。
そこから、山間部・海岸問わず、下越地方ではたま~に見かけるモコモコ君タイプの新鮮な結晶が顔を出したのでした。

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白いモコモコした部分は水晶だと思うのですが・・・
黄褐色(飴色)の部分は間違いなく方解石だと思います。
裏面の緑部分は何でしょう?
緑簾石に似ているのですが、岩石の分類は複雑なのでよくわかりません。

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家で夜、蛍光実験をしてみると・・・
長波(365nm)のUVライトでご覧にように光りました。
しかし、このモコモコ君の蛍光は純白であり、今までメノウや玉髄系の鉱物では見たことのない発色なのです。
そして、飴色方解石の部分がイエローに蛍光しているのですが、これだけ鮮やかなイエローの蛍光は、方解石では初めて見ました。


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不思議なことに、左3分の1ほどの部分が燐光現象を示しました。
先日、燐光オパールを見つけたばかりですが、立て続けに燐光する鉱物を発見。
場所は同じなので、何らかの同じ種類の微量元素を含んでいるのかもしれません。
先日の蛋白石の燐光ほどではないですが、それでも3~4秒くらい燐光しています。


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こちらは同じ場所(1mしか離れていない)で拾った、約5cmの方解石。
蛍光させてみます。

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白っぽい蛍光を示します。
ごく一般的な色合い、見慣れた方解石の蛍光です。
昨年あたりから蛍光現象に魅せられているのですが、今後は燐光するかどうかも逐一チェックしないと。

※3月24日、記事とタイトルを修正しました。


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燐光オパール [鉱物 (弥彦山周辺)]

鉱物の大先輩でいらっしゃるKさんとは、NPO法人鉱物友の会の活動を通じて知り合いました。
昨年はGW初日の4月29日に、東赤谷で偶然遭遇したのですが、おとといも間瀬銅山近辺の海岸でバッタリ遭遇。
二人で仲良く1時間以上石探しをしたのですが、ぼくは特にこれといった石が見つけることができませんでした。
Kさんはぼくと合流してすぐさま、次の写真の薄紫がかった石英をゲット。
小さい方の破片をもらったのですが、間瀬銅山では明治時代に紫水晶も採れていたという事実を彷彿とさせます。

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(大きそうに見えますが、高さ2cm弱です。)

もうひとつ、Kさんにもらった石がありまして、それが今回のタイトルである燐光方解石です。
Kさんから、こんな石があったよと現地で見せてもらったとき、なんとなく質感が蛋白石に似ていたので、念の為Kさんが持っていたUVライト(ペンライトの小出力)を照射してもらいました。
やはり蛍光したので、蛍光鉱物に目がないぼくは小さな破片を一個こらったのだけど、夜自宅でぼくの高出力UVライトで実験してみたら何秒も燐光することがわかったのです。

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ネットでいろいろ調べてみたら、方解石で燐光する奴が存在するようなので、多分この石は方解石なのでしょう。
間瀬周辺で見つかる方解石は、蛍光色が白~クリーム色もしくはサーモンピンク色です。
ところがこの石はわずかに青みがかって蛍光する部分があり、そこが燐光現象を示すことがわかりました。
どうも微量に含まれるレアアースの作用によるものらしいのですが、燐光や蛍光のメカニズムはまだまだ謎に包まれた部分が多く、謎は謎のまま。
硫化物の影響で燐光を示す方解石がある、との記述もあったので、硫化物が実際に存在する間瀬銅山周辺でそのような方解石があったとしても不思議ではありませんが。


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燐光は、夜暗い部屋の中で実験すると、なんと10~12秒も続くのでした。
ぼくが持っている全ての蛍光鉱物(蛍石、メノウ、方解石)で、改めて燐光を示すものがないか実験してみたのですが、なかったです。
ゼロコンマ数秒の瞬間的な燐光だったらありましたが、1秒以上光り続ける石は皆無。
これは貴重なのではないかと思い、昨日現地へ駆けつけ、Kさんが取り残しておいた石を持ち帰りました。
それがこれらの石。

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やはり青白く蛍光する部分があり、そこが燐光します。
なぜか燐光には惹かれます。
従って、寝室のライトもホタルックです。

※知人から、オパールではないかとの指摘を受け、再度調べてみたところオパール(=蛋白石)である可能性が高いことがわかりました。オパールでも、燐光するものはあるらしい。
結晶構造がそもそも潜晶質っぽいので、コモンオパールと断定します。
よって、本文とタイトルを修正しました。Tさん、ご指摘ありがとうございました。




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白岩観音周辺のモコモコ君たち [鉱物 (弥彦山周辺)]

越後七浦観音が建っているビーチをサーファーの間では”白岩観音ビーチ”と呼んでいるのですが、ぼくもその方がしっくり来るので(花立という地名は知名度が低い)、ここでは白岩観音ビーチと呼称します。
ここの磯には大小の岩がゴロゴロしていますが、結構玉髄脈が付いている岩が多いです。
沸石&方解石はごくわずか。
そして面白いことに、この辺で見られる玉髄は、通称モコモコ君で知られる形状のものが8割を占めます。

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いかがでしょう。
それほど厚みのある結晶はありませんが、個人的にはこの手の形状、すごく好きです。

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現地の風景。
比較的足場はいいので、鉱物ウォッチングのスポットして幅広い方にお勧めできます。


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カクタスクオーツ発見 [鉱物 (弥彦山周辺)]

12日、坂井銅山を探検する前に、越後七浦シーサイドライン沿いの岩場でまだ行ったことのないところを探索。
しかし、今日は久々の好天ゆえ結構釣り人が繰り出しており、本当に行きたかったところへは行けませんでした。
なので、二度目ではあるけれど、前回は駆け足でしか見ていない磯へレッツゴー。
しかし、思ったより玉髄・沸石・方解石の御三家がありません。
あきらめてそろそろ引き返そうと思った瞬間、目の前に信じられない結晶が・・・

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大きさがわかるように、10円玉と一緒に写してみました。
写真だと平板に見えますが、5cmほどもっこり盛り上がっているのです。
あえて分類すれば、カクタスクオーツが最も近いでしょう。
3年前だったか表五頭でカクタスアメジストを拾ったことがありますが、それよりはるかに大きいサイズ。

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周辺部は、これまた絵に書いたように美しい蛋白石で縁取られており、場所によってはこのように結構厚みがあるのです。

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もっこり感がわかるよう、横から写してみました。
この磯、もっこり系の玉髄はこれ以外には全く見られず、なんでこれだけ?

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多分全部水晶(=玉髄)だと思います。
この磯では沸石や方解石はあまり見かけなかったです。

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現地にて。
釣り人がいて、行くのを遠慮した磯も気になります。
糸魚川の海岸では、マニアックな翡翠ハンターがシュノーケリングで、つまり素潜りしながら海中で翡翠を探しているらしいですが、初夏になったら沖磯へ泳いで渡って鉱物調査をしてみたいと思う今日この頃・・・




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カルサイト・パラダイス (3) [鉱物 (弥彦山周辺)]

今回発見した処女地的海岸へ6日午後、三度行ってきました。
ところが現地へ着くとすぐ天気が急変し、20分後には雨風がひどくなったので、現地滞在30~40分程度で撤退。
その後も天気は回復せず、どこにも立ち寄らずに帰ってきました。
波も高く、磯へと歩いている途中太ももまで波を被ったり。
それは想定していたので足元は沢靴を履いていたし、いいのですけど、愛用しているカメラ(CANON EOS M6 Mark II)が非防塵防滴なので、雨がひどくなったところで撤収した次第。

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まずは玉髄的な結晶を探しましたが、沸石である可能性も高いです。
沸石も、先日アップした写真もそうですが、輝沸石・菱沸石・方沸石等、どれもよく似ているので、ある程度摩耗している結晶だと素人には見分けが付きません。

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このモコモコ君も、通常ならこの手の外観は玉髄なのですが、方解石である可能性もあります。
この海岸、大きな方解石がゴロゴロしているのはいいんですけど、若干摩耗したり風化が進んでいる結晶が多いようです。

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30cm近くありそうな、巨晶飴色方解石。
厚みも、少なくとも5cm以上はゆうにあります。

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そして、この日最大の発見はこの石。
今まで見てきた方解石の中で最大級。
横幅50~60cm、高さ40~50cmとった感じでしょうか。
厚みも4~7cmはありそう。
この他、きれいな緑簾石を探すことも目的のひとつだったのですが、時間がなくそれは次回のお楽しみに。

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これは2つ持ち帰った石のひとつ。
薄い玉髄の膜の上に方解石が発達したもの。
今日もこの手の石は見かけたので、この地では一般的な産状のようです。

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滞在時間は短かったですが、意中の方解石を見つけることができました。
質量2.6kgあります。
飴色~白の方解石にびっしりと覆われています。
結晶部分の摩耗が少なく、表面積も大きい点に惹かれました。

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こちらは長波のUVライトによる蛍光写真。
面白いことに、二通りの発色を示しました。
白い結晶の部分は白く、飴色の結晶部分はクリーム色に。
飴色だけの方解石にUVライトを当ててみると、彩度の濃淡はあれ基本的にクリーム色に蛍光します。
ちょっと山側に入った間瀬銅山のズリで採取した白色系方解石は、しかしながら赤く蛍光します(おそらくマンガンが含まれているためでしょう)。
弥彦山系で見られる方解石も幾つかのパターン~成分的にも形状的にも~があり、そのバリエーションを極めるのも面白そう。
最近知人がやっている小さなショップでたまたまマンガン方解石のブレスレットを見つけ、UVライトを当ててみたら見事に赤く蛍光したので一目惚れ、即ゲットしたことがありました。
方解石は安い石ですが、炭酸塩鉱物とは個人的に相性がいいみたいです。






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カルサイト・パラダイス (2) [鉱物 (弥彦山周辺)]

昨日の続きです。

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この岩で長辺50cmぐらいでしょうか。
中央を分厚い方解石脈が貫入しています。
これがこの場所で見つかる石の、ひとつの典型パターン。

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1枚めとは別の、さらに一回り大きな石。
こういう石がゴロゴロしているのです。


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磯の波打ち際にて。

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めくるめく方解石。
これだけ方解石があれば玉髄もちょっとはありそうなものですが、単体の玉髄はほとんどなかったです。

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これが唯一見かけた玉髄。
白い、もこもこした部分がそう。
ちょっと摩耗が激しいですが、周辺部は方解石が混ざっているかもしれません。

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結構、波打ち際の磯や砂浜の、ちょっとした岩場に方解石が群生していたりします。
今度行くときは、方解石以外にどのような鉱物があるかもきちんと確かめてみたいです。





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カルサイト・パラダイス (1) [鉱物 (弥彦山周辺)]

今年で鉱物趣味を初めて3年目に突入するけど、今までで最も感動した風景に巡り会いました。
表題の通り、大きなカルサイト(方解石)の石が何十個もゴロゴロしている海岸を見つけたのです。
きれいな自形結晶のやつはないのですが、大きさだけだったら博物館クラスのそれがゴロゴロ。
岩壁にも縦横無尽に主としてカルサイトの脈が付いており、鉱物ハンターが入った形跡はないことから、ほとんど処女地だと思われます。
ここへたどり着くまで結構苦労しました。
人が容易に行けないような地形を探せば、まだまだこのような地質学的・鉱物学的に貴重な場所が残っているかもしれません。

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越後七浦シーサイドライン沿いの名所・白岩と同じく、緑色凝灰岩です。
白い方解石の脈があちこちに入っています。
左右の端の方は玄武岩が貫入しており、地面に転がっている石も玄武岩質・凝灰岩質半々ぐらいの割合でしょうか。

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8割方、ここで見られる方解石は、このような飴色(淡い黄褐色)でした。
残り2割は白もしくは透明です。

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緑色の部分は緑簾石でしょうか。

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今回最大の発見は、この脈。
右側が緑色凝灰岩、左側が玄武岩。
その間に方解石脈が生じており、なんとこの脈は全長20~25mくらい続いているのです。
ここが最も太い部分で、接写してみると・・・

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きれいな結晶ではありませんが、こんなのが延々と続いている様は圧巻。
脈の他の部分では方解石以外の鉱物も混じっていたりします。

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上半分は水晶(玉髄)。
白い部分が方解石。

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ここでは方解石と水晶以外に菱沸石も見られます。

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上の方を見上げると、何やらカラフルな岩が・・・
あそこまでは登っていけそうにない。残念。

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沸石はほとんどなかったのですが、これは希少な1枚。
菱沸石でしょうか。
岩壁に付いているやつはそれなりに摩耗しているので、結晶の形がよくわかりません。
違ったら勘弁・・・







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