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赤い河原 [鉱物(新発田市)]

新発田市の一級河川・加治川の河原では、実に多くの岩石を見ることができます。
新発田市郊外、五十公野山裏の河原でメモってきた岩の種類を列挙します。
花崗岩、花崗斑岩、けつ岩、チャート、安山岩、緑色岩、凝灰岩、ひん岩、閃緑岩、千枚岩、黒色片岩、碧玉(赤・緑)・・・
以前に2回ほど375nmのUVライトを持って夜の加治川の河原(有田病院の近くの水泳場)で光る鉱物探しをしたことがあるのですが、9月19日、今度は365nmのUVライトで見参。

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先日、滝谷森林公園前の河原を100mほど375nmのUVライトを携えて散策した時は、ここまで派手に光りはしないものの、赤く光る石を幾つか最後の最後で見つけたのでした。
ところが、365nmのJAXMANのUVライトで水際を照らすと、このようにことごとく赤く光るのです。
最初は、赤く蛍光する鉱物を大量に見つけたと有頂天になりましたが、あまりに河原のあちこちでこのような光景が展開するので、ひょっとしたら水に含まれる何らかの因子が赤く光らせているのではないかと。

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まるで地獄絵図のような、血の海を彷彿とさせる光景が展開します。
ちなみに、半分水に浸かっている石を拾い上げ、ごしごし赤く光る部分(=水に浸かっている部分)をこすり上げても光る度合いはほとんど変化がなかったです。
しかし、何個か持ち帰った石のいずれもが2日後には当初の3~5割程度にまで赤く光る度合いが減ったので、やはり水に含まれる何かの成分が作用するのだと推測します。
ちなみに、9月20日日和山海岸へ夜行った際、新しく生まれた埋め立て地の水際でUVライトを照らしてみたら、同じように水中の浅い部分と、水に浸かっている岩が赤く光りました。
間違いなく岩石の成分ではなく、淡水海水問わず、水分に含まれる物質が因子となって引き起こす現象のようです。
ネットで探しても同様の現象に言及している記事は見つからなかったのですが、このようなこともあるということで。

*ユーパーライトという蛍光鉱物がありますが、加治川の河原にもユーパーライトもどきの光る花崗岩がありました。
ただしオレンジ色に蛍光するのではなく、青白い白でしょうか。
強蛍光ではなく、一般的な方解石と同じ程度か、ややそれより弱め。
3~4cmくらいと小さいですが、クリーム色に蛍光する犬牙状の玉髄も見つけたし、UVライト片手の夜の河原歩きは楽しすぎます。

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共通テーマ:趣味・カルチャー

街中の水晶~旧豊浦町編 [鉱物(新発田市)]

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新潟市内の豪商の館の庭園では石英脈の出ている銘石は見られなかったけれど、新発田市天王(旧豊浦町)の市島邸では、かろうじて珪石を見つけることができました。
ただしこれ1個だけで、あとは赤玉石でさえも皆無。
ところが、近くの牛頭天王神社前を通りかかった時、目を疑うような光景が広がっていました。

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グーグルアースのストリートビューで見ると、参道右側にちょこんと置かれている緑の石も、左側の広場に置かれている複数の石も全く見当たらないのです。
近年、誰かが寄進したのでしょうか。
天王地区には幹線道路に面して須佐之男神社が建っており、そこには何度か行ったことがあるけど、この神社の存在は今回初めて知りました。
須佐之男神社も元はといえば牛頭天王を祀っており、両者は親戚関係にある神社です。
ちなみに、こちらの石碑の背面には、市島家が寄進したみたいなことが書かれていました。

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大迫力の石英です。

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境内の半分以上の石に石英脈が付いています。
庭石としても超一流だと思います。
岩の種類は大きく分けると変成岩(境内のほとんどの石がそう)。
細かく分けると、結晶片岩の中の緑色片岩ということになろうかと思います。
庭石の世界では青石と呼ばれているようです。

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こちらも結晶片岩でしょう。

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境内の一角はご覧の通り、銘石がずらり。
同じ天王地区にある須佐之男神社より、個人的にはこちらの神社の方が全然波動が高いというか、土地そのものの気がいいように感じました。
新たなパワースポット発見!
1週間の間に2回訪れたのですが、不思議と10分境内にいただけで体調が良くなるというか、身体が軽くなる感じがしました。


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名無し沢の蛋白石 [鉱物(新発田市)]

昨日の続きです。
夫婦岩のやや下手から踏み跡を辿って道路に出ました。
まだメジロアブが出ていなかったのでこれ幸いと、いつぞや探検?しかけた近くの小沢(東赤谷)をちょっとだけ遡行してみました。

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この堰堤を最後に人工物は見られなくなります。
東赤谷はかつて集落や温泉ホテルがあったので、たくさんの踏み跡や小道がヤブの中に残っています。
今年から少しずつそういった小道を歩いているのだけど、いやあ、なかなか奥が深い。
この小沢の名称もいろいろ調べてみたのですが、不明のまま。
(どなたかご存じの方がいましたら、教えてください。)

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今年の春に来た時はすぐに残雪が現れ引き返しましたが、今回はあの堰堤から200mほど遡行することができました。
この滝も右岸に踏み跡が付いており、簡単に高巻きできたのですが、時間も差し迫っていたのでここでUターン。

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直前に遡行した加治川本流では一つも玉髄や石英を見つけることは出来ませんでした。
この沢でも石英系の脈はなかったのですが、帰りにこの石を発見!
右端の玉髄を拡大してみます。

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きれいな結晶ではないですが、やっと水晶に巡り会いました。

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そして、近くでこんな玉髄も発見。
蛋白石に近いかもしれません。長さ4cmくらい。

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さらに1m離れたところには似たような岩が。
ただし、玉髄の脈が出ている岩はここだけでした。

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加治川の夫婦岩 [鉱物(新発田市)]

新発田市の滝谷森林公園入り口から加治川治水ダムまでの間、加治川はゴルジュが連続します。
渓流釣りにはまっていた高校~大学生時代、一見降りられそうもないこのゴルジュ地帯に何度もチャレンジし続けました。
今から思うと本当に冷や汗ものです、なにせロープなどを使ったことはなかったのですから。
正確にカウントしたことはないのですが、多分10ヶ所ぐらいの場所を開拓しました。
それらのうち、どうしてももう一度訪れてみたい河原がありました。
ここは道路からもその特徴的な二つの岩が見えるのですが、降りる場所がわからず、高校1年だか2年の時に1回行ったきりになっていた場所なのです。

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それがこの河原。
今回は加治川のゴルジュ地帯の鉱物ウォッチングが目的だったので、滝谷森林公園から入渓、まったりと上流を目指しました。
幸いメジロアブはまだおらず、快適な沢歩きをエンジョイ!
泳ぎはしたくなかったので、泳がざるを得ない大淵が出てきたらそこで引き返すつもりでしたが、かろうじてここまで1時間20分で辿り着くことができました。

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手前側の岩の上部です。
ここに辿り着くまでも意外や意外、礫岩が目立ったのですが、この大岩も礫岩でした。
赤いのは鉄分が酸化したものでしょうか。
あと、結晶片岩や火山礫凝灰岩なども目に付きました。
一方、石英脈はほとんどなし。
たまに結晶質石灰岩を見かけるのみで、裏五頭であれほど見かけた石英がまったくありません。
これはちょっと残念でした。

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金属鉱石を採っていた赤谷鉱山が近くにあるので、やはりというか、鉄分を多く含むであろう岩石は多く見かけました。
これなんかも比重がとても重く、簡単には持ち上げられなかったくらい。

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久々の本格的な沢歩き、次から次へと美しい風景が展開し、気合いが入りました。
このゴルジュは右岸をなんとかトラバース。
渓相は美しいのだけど、残念ながら魚影は全く見かけませんでした。
とはいえ、ルアーを投げれば必ずヒットするであろう予感はありましたが。

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今回の遡行で一番感動したのは、この場所との出会いです。
この沢は釜ヶ沢。
なんと、トンネルから本流に流れ落ちています。
あとで1/2.5万の地形図を見たらなるほど、そういう記号が記載されていますね。
なんというか、非常に神々しく、畏怖を感じました。
釜ヶ沢の出会いを目撃したのが今回の遡行の最大の収穫でした。
ちなみに、目的地だった1枚目の写真の、二つの巨岩が林立する河原から上流へは3mくらい泳がないと進めそうになかったため、そこでUターンしています。
そういえば、高校生の時にここへ来た時も、苦労して降りたはいいけどすぐ通らずとなり、かなり意気消沈したことを思い出しました。
さて、帰りも来た道を忠実にトレースしながら引き返したのですが、いくらも歩かないうちに左岸にかすかな踏み跡が尾根に伸びていることを発見。
そこを試しに歩いてみたのですが、ところどころ踏み跡は途絶えながらも丁寧に尾根をトレースしており、斜度もそれほどきつくなかったので割と簡単に道路に出ることができました。

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ひょっとして、この小道こそ、ぼくが高校時代に利用した小道だったのかもしれません。
多分間違いないでしょう。
40年前の自分に出会った気がします。
来て良かった!
※8月1日、「緑の谷・赤い谷」というブログを読んでいたら、1枚目の写真の二つの岩の名称がわかりました。
夫婦岩と言うのだそうです。
https://blogs.yahoo.co.jp/yabukarasu/folder/1117819.html?m=lc&p=4

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琴沢出会いから鉄橋手前まで [鉱物(新発田市)]

ゴールデンウイークに入り、琴沢出会いまで車で行けるようになったので(それまでは滝谷森林公園入り口から300m先までしか入れなかった)、琴沢出会いから加治川治水ダム手前の橋(昔使われていた鉄橋が隣にある)までの区間を歩いてみました。

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発電所近くの道路際から対岸の絶壁を写してみました。
下の方に、かなり広い範囲に渡って岩が緑色になっている箇所があります。
あの緑の岩の正体は?
ピクセル等倍で見てみたけれど、しょせん焦点距離100mmでは詳細がわかりません。
もっとも、お宝的鉱物であったとしても採取は不可能ですが。

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道路沿いの露頭、つまり岩場の割れ目や裂け目をつぶさに調べながら歩いていきます。
しかしながら、ここぞという場所は全て掘られた形跡があり、ぼくのような新参者がおこぼれに預かるのは不可能に近いです。
で、目先を変えてトンネル背後の岩場にも目を向けてみたら、写真のような坑口を見つけました。
ただし、すぐ左手に沢が流れており、そこはまだ残雪が多く残っているので、地下で沢とつながっているのかもしれません。
つまり、自然地形なのか人口地形なのかが判然としません。
試しにカメラで中を写してみると・・・

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写真上の方は下り勾配となっており、かなり奥が深そうでした。
手前の斜面は茶色で、途中から灰色に変わっています。
どうも人口っぽい穴のような。

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発電所に通じる橋を渡ると、加治川右岸に注ぐ小沢がまるでズリ山のようなガレ場となっているのが目に入りました。
道路から簡単にトラバースして沢に降り立つことができたので、しばらくズリ山?を調べました。
この写真にも錆びた鉄パイプが1本写っていますが、もっとぶっといのも含め、何本も鉄パイプが散乱していたので、以前は何かの人工物が作られていたのかもしれません。

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純白の石英を間もなく発見。
しかしこれだけでした、水晶系は。
メタル系の岩石はぼくは詳しくないので、その手の石は結構あったのですが全てスルーしています。

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結局、琴沢出会いから鉄橋手前までの1kmほどの区間では、岩そのものに石英もしくは水晶の脈が現れていたのは2~3箇所だったでしょうか。
上の写真と、次の写真は全て同じ岩で写したもの。
とても大きな岩で、ところどころくぼみやクラックがありましたが、それは既にきれいになっていました。
つまり、くぼみに詰まっていたはずの粘土や小石は全てなくなっており、誰かがお掃除?したのだろうと。
この岩だったら、多分透明なポイント~3cmくらいの奴~はあったのではないでしょうか。

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こんな岩もありました。
黒いつぶつぶは何かの鉱物らしいです。
触ると硬くて強く岩に張り付いています。
何かな?

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ところで、鉄橋手前の橋のたもとから加治川左岸にかろうじて残っている旧道の状態も簡単にチェックしてみました。
過去4~5回旧道を歩いたことがあり、直近では10年ほど前に来ました。
踏み跡はまだ消えていませんが、沢の上部は残雪が多いので、赤谷鉱山の核心部である篭久保沢へ行こうと思ったら、5月中旬以降にするのが無難なような気がしました。

※旧赤谷鉱山のことをネットでいろいろ調べていたら、次のサイトを見つけました。
在りし日の赤谷鉱山や、東赤谷の風景や生活について、事細かに紹介されています。
貴重な写真もふんだんに盛り込まれており、大変勉強になりました。
一応、ぼくも赤谷線に乗車した記憶をかろうじて保持しているのです・・・
「緑の谷・赤い谷」

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内ノ倉川の巨大石英 [鉱物(新発田市)]

28日、大石ダム(関川村)の上流にある彫刻公園から40分ほど東俣川沿いの林道を歩きました。
昭和55年に作られたという東俣橋を過ぎ、200mも歩くと大きな雪渓が道をふさぎ、そこでUターン。
新潟県の地質図にあった通り、この辺は花崗岩が目立ちます。
しかしながら、石英だけの石やメノウ脈が走った岩石は皆無。

ということで早めに東俣川には見切りを付け、内ノ倉ダム(新発田市)へ移動しました。
林道終点の杉滝岩では、新大探検部の人たちがロッククライミングの練習を終え、帰るところでした。
最初、内ノ倉川右岸の道を歩こうとしたのですが、なんと100mも歩かないうちに、路肩が崩壊したのか道がほぼ途切れており、そこでUターン。
1/2.5万地形図の右岸の破線は、今や幻となったようです。
仕方なく左岸の道を歩き始めたのですが、ここ30年の間にすっかり荒れてしまったようで、途中沢歩きと言ったほうが似つかわしいような箇所もありました(次の写真)。

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地形や地質的にはいい感じです。
いつ石英質な石が出てきてもおかしくない感じ。

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しかしながら、30分歩いてカメラに収めたのはこの珪岩だけ。
石英と珪岩の中間のような感じの石を、右側から合流する小沢で拾いました。
もっとも、残雪がまだまだ多くて奥には行けなかったので、5月中旬からが本番でしょうか。
渓流釣りも鉱物探しも。
サプライズは帰り道に待っていました。

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五頭山麓でこのような感じで露出している石英やアメジストを何度か見ましたが、それとよく似た光景です。
よく見ると透明な部分もあり、ほのかにピンクがかっているようにも見えます。
試しに引っ張ってみたら、母岩とは切り離されていたようで簡単に引き出すことができました。
あとで重さを量ってみたら、4.1kg、幅約20cmの大きな石英でした。

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タワシでごしごしやっただけで結構キレイになりました。
アメジストとローズクオーツ、そして普通の石英を足して3で割ったような感じでしょうか。
30年ほど前、一度七ツ滝まで遡行したことがありますが、あの時の情熱が蘇ってきたような気がします。
内ノ倉川は流域も長く支沢も多いので、きっとどこかに水晶の楽園があるに違いありません。
行きたい場所が一気に増えてきました・・・

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釜ヶ沢、琴沢そして谷底へ [鉱物(新発田市)]

21日、再び東赤谷へ。
こないだより奥へ行くつもりで、滝谷森林公園先の車止めからずんずん歩いていきます。
道路脇の岩場の割れ目、つまりプチ晶洞ですね、そこに水晶のポイントが見つかるらしいので、それが狙いです。
もう一つは、釜ヶ沢と琴沢の下見。

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まず釜ヶ沢を下見したのですが、なんと、新しい砂防堰堤が作られていました。
道路から河床まではかなり高低差があるので、簡単に下りられないと覚悟していましたが、堰堤建設のための工事用道路が河床まで続いていたので、あっけなく河床へ降り立つことができました。
すぐ100m下流にも堰堤があるし、地図を見ると3つ堰堤があります。
五頭山の沢ですと、ほんの2kmの区間に10数個も堰堤があったりと、沢の原形を留めているところは皆無になりました。
防災を錦の御旗に掲げた堰堤建設は、これからも予算の続く限り未来永劫続いていくのでしょう。
ちょっと絶望的な気分になりました。
ところで、1年以内に作られたばっかりらしい作業用道路は、この場所の岩石を観察するには絶好です。
結論から言うと、石英質な石はほぼ皆無でした。
先日クレーストーン博士の館で模写してきた下越地方の地質を見ると、この沢のあたりは礫岩・泥岩・砂岩がメインらしいです。
飯豊川ダムの先まで行くと、地質は流紋岩・火砕岩および斑状花崗岩に変わるので、琴沢との出会いから先が面白そうですね。

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結局、飯豊川を過ぎた先、最初のトンネルを抜けたところで引き返したのですが、その間に見つけた石英の写真です。
この2枚の写真は同じ岩の割れ目で撮ったもので、その割れ目は明らかにハンマーで叩き、かつ穴の中をほじくった形跡がありました。
そこは左右40cm、上下80cmくらいに渡って石英がところどころ顔を出していました。
晶洞と思わしき穴の中では、1個だけ長さ5cmくらいの石英を見つけました。
しかし、ポイントとは言えず、単に細長いだけの形状のものでした。

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それがこちら。
家に持ち帰り、三脚使ってきちんと撮りました。
初めて水晶の晶洞らしき晶洞を見つけることができ、そこからゲットした水晶なので思い入れがあります。
これできちんとした形のポイントが出れば、この趣味にはまるわけですね。

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道路脇でこんな岩も見かけました。
横幅60cmくらいはあったでしょうか。
残念ながらチビ水晶達は風化しかかっていますが、それでも存在感がありました。

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これは別の晶洞にて。
晶洞は道路沿いの岩に、おそらく沢山あると思います。
しかしながら下部は落ち葉で覆われているし、上半分は苔で覆い尽くされている岩がほとんどなので、苔を剥がさないことには割れ目の存在に気づくことは不可能に近いです。
この苔がまた分厚くて、枝と絡み合っているものも多いため、一筋縄では剥がせません。

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ひとつめのトンネルを抜けたところで、加治川の河原へと下りるはっきりとした踏み跡を見つけました。
先日、大理石がごろごろしている沢を下ったばかりですが、あれに比べたら1/3の労力で難なく河原に降り立つことができました。
これはそこからの景色。下流部を写しています。
正面の建物は飯豊川ダムです。

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10mほど上流へ遡行し、そこからの1枚。
足場もいいし、釣りには最高のポイントです。
ゴルジュ地帯の続く加治川(飯豊川)ですが、苦労して河原に下りるとそこには絶景が舞っています。
さて琴沢ですが、今は使われていない赤い橋を過ぎるとすぐ通らずとなり、高巻き必須となります。
川通しの遡行は無理なので、俎倉山の登山道から入渓した方がいいでしょう。

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最後にもう一個、道端で拾った石です。
透明な部分は石英ですが、この石は何でしょう?
ちょこっと調べて見た限りでは、蛇紋岩が近いような気がしますが・・・
なんとなく心惹かれたので持ち帰った次第。

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反対側です。
中央やや左下に金属質な光沢の物質が写っていますが、これはパイライトのようです。

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大理石の沢 [鉱物(新発田市)]

まだ東赤谷までしか車で入ることはできませんが、ゲート前に車を停め、そこから小沢を加治川本流へと下ってみました。

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実はここを下るのは約40年ぶり!
高校生の時、渓流釣りに来て初めて下ったのですが、それ以来です。
当時とは違って、途中で林道が完全に崩壊しており、木の枝につかまりながら慎重に下りました。

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途中から結晶質石灰岩、石材名でいうところの大理石の転石が多くなりました。

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これなんか、大理石4連発。
中央の石がそうですし、その後ろ、そのまた後ろと4つ連続で大理石が連続しているのです。
それ以外にも、あちこちに大理石が写っています。

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左側の大きな岩も大理石、中央の明るい黄土色の岩も大理石。
加治川に合流する手前30mの区間で、特に結晶質石灰岩が目立ちました。

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結晶質石灰岩こと大理石の転石が連続する渓流がどれほど学術的価値があるのか、ぼくは知りませんが、岩の質感が全然異なるし、スピ的な表現を借りれば波動がとてもいいので、この場所はとても貴重だと思います。

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加治川との合流地点から、下流部をパチリ。
あの橋は、滝谷森林公園前の橋です。
それにしても、左側の大きな岩が気になります。
岩石名はなんなのでしょうか?

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合流地点から5m下手に移動して、そこから上流部を撮っています。
右の流れ込みがこの名無しの小沢。
さて、この小沢、幹線道路から上流も100mくらい歩きましたが、結晶質石灰岩も石英質の岩も特にありませんでした。
この先、加治川治水ダムまで多くの小沢が合流しますが、この沢のように本流部に近い所の方が多様な鉱物が見られるのかもしれません。
遡行してみないとわかりませんが(もっとも、昔の渓流釣りの経験からすると、ここから治水ダムまでの区間で、ノーザイルで河原へ下りることのできる場所は4~5箇所くらいしかなかったと記憶しています)、ラクに下りられるところは一箇所もないので、ザイルくらいは持って行こうと思っています。

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大石岩陰遺跡の玉随 [鉱物(新発田市)]

新発田市小戸集落郊外、扉山の麓に早期縄文時代の遺跡である大石岩陰遺跡があります。
この遺跡の存在はかなり昔に知っていたけど、当時は案内板もなく、辿り着くことができないままでした。
今は道路脇に看板が立っているので、簡単に見つけることができます。


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杉林の中に飛び込んでいってすぐ、4~5mの巨石があちこちにあることに気づきました。
これはすごい・・・圧巻です。
1個だけでも存在感があるのに、あっちにもこっちにも、斜面のかなり上の方にも巨石が転がっています。
どなたかブログに書いていましたが、この場所の気の性質は陽性ですね。
気に入りました。

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念のため、岩の表面に玉髄か何か付いていないかチェックしてみたら、なんとありまくりでした。
あちこちに玉髄(カルセドニー)が見られます。
近くにある3個の巨岩を調べてみると、どの岩にも付いていました。

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いろんな形状で付着しているので、写真を撮っていて飽きません。
下に転がっている小石にも要注目。
今回は時間がなく巨岩の写真を撮るだけで終わってしまいましたが、この次来る時は10~20cmの石にこういったカルセドニーやアゲートの脈が付いていないか、あわよくば水晶のポイントが付いていないか、じっくり調べてみようと思います。

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さて、ここが大石岩陰遺跡の入り口。
実はもうひとつ、これよりやや小規模な洞穴を見つけました。
今回はライトを持ってきていなかったので、どちらも内部は細部を見ることができませんでした。
奥行きは思ったより浅く、3mぐらいでしょうか。

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内部のどこからか水がわずかに湧き出しており、こけが非常にきれいです。
ここでかつては土器や石器類が発掘されたらしいですが、その量はごく少ないとのこと。
当時は狩猟時のキャンプサイトとして利用されたのではないかと言われています。
ちなみに、道路脇の看板の近くには湧き水の取水場が設けられており、水を汲めるようになっています。
縄文時代から利用されていた湧き水だと思うと、感無量になりました。

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上石川に黒曜石はあるか? [鉱物(新発田市)]

ネットで新発田の黒曜石を検索すると、学者が書いた文献がpdfファイルでアップされているのを読むことができます。
それによると、板山だけでなく上石川にも産地はあったとのこと。
図書館で調べても具体的な情報は何一つ得られず、あとは現地調査あるのみ。
幸い、板山もそうですが上石川の地形についても熟知しており、採れるとしたらここしかないと場所の見当を付けて現地へ向かいました。

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前方に二王子山を臨む、なだらかな丘陵地帯のどこかに星くそこと、黒曜石は眠っているはず。

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この大きな石は火山岩の一種である玄武岩でしょうか?
実際、今回の現場で最も多く見かけた石は玄武岩でした。
板山の丘の上に鎮座する岩は、2000万年前の海底火山の爆発によって吹き飛ばされてきたものだというのが定説になっていますが、この岩も同様に海中から飛んできたものでしょうか?
だとすると、周囲の地形も含めて板山と共通点は多く、黒曜石がたくさんあったとしてもおかしくはありません。
しかしながら、思ったより表土の層が厚く、ほとんど石ころが露出していません。
この広大な草原は今でも人の手が入っており、ところどころに畑があります。
トラクターのタイヤの跡があちこちで見られ、土の厚さは相当なもの。
かなり肥沃な土壌のようです。
結局、黒曜石らしいと思える石ころは2~3個しか見つけることができませんでした。

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これは明らかにガラス質なので、黒曜石であると思われます。サイズは3cmくらい。
黒曜石探しは不発に終わりましたが、帰りにたぬき掘りのあとと思わしき穴を発見。

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入り口は狭いですが、匍匐前進で中へ入ることが可能(もちろん入りませんが)。

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入り口から手を中へ差し伸べ、ストロボを焚いて撮ってみました。
ピクセル等倍で観察すると、奥行きは約3m、高さは上が完全に写っていないので何とも言えないのですが、1.3mくらいはありそうです。
壁面には黒い石が目立つので、これが黒曜石を掘り出した穴なのでしょうか?
板山の産地もそうですが、ここで黒曜石が採掘されていたのは縄文時代の昔のはず。
この穴は明らかに近年作られたものと思われるので、黒曜石以外の何らかの鉱物を採掘した跡と考えるのが自然です。
真相やいかに?


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