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グリーンジャスパーの宝庫 [鉱物(新潟市中央区)]

18~19日の2日間、寄居浜のまだあまり精査していないエリアを夜間探索。
大きな岩はだいたいチェックしたので、今度は岩と岩の隙間を埋めている小さな石に重点を置き、365nmのUVライトで照らしながら歩き回りました。
蛍光を示した小石を紹介する前に、このエリアでは赤鉄鉱や黒鉱のような岩が目立ちました。

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これは赤鉄鉱だと思います。
赤谷鉱山をレポしているサイトで、全く同一の外観を持つ鉱石が紹介されていたので、多分間違いないと思います。

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マンガンノジュールのような黒鉱のような、いかにも鉱石といった佇まいの岩石。
赤鉄鉱と並んでよく目に入りました。

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これと、次の写真のクラスターは今回新たに見つけたそれです。
方解石だと思います。
UVライトでは照らしていません。

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そして、こちらも多分方解石。
このクラスターにUVライトを当てると・・・

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白と赤に分かれて蛍光しました。
どちらも方解石だと思うのですが、このように異なる色で発色することもあるんですね。

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飴色の結晶部分をクローズアップさせてみました。
越後七浦シーサイドライン沿いの岩場では、このような飴色の方解石をよく見かけます。
いくつか拾ってきた奴が自宅にありますが、どれも白っぽく強蛍光します。

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このエリアで最も驚いたのは、グリーンジャスパー(緑碧玉)が多数散らばっていたこと。
上の写真は、5~6個近くにあるそれを寄せ集めて写したものですが、3~5cmのものがあそこにもここにも散乱しているのです。
緑色の要因は、二価の鉄、もしくはセラドナイト(セラドン石)を石英中に含むためだそうです。
セラドナイトは、海底火山の噴出物が海底に堆積し、海水中の成分と反応して生成されるものだとか。
五頭山などでも緑碧玉は見られますが、太古の昔、五頭山一帯に海底火山があったことの証左。
もっとも、寄居浜(新潟市)で見つかる緑碧玉はおそらく中国大陸から運ばれてきたものだと思われるので、だからなんなの?と言われればそれまでですが。

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グリーンジャスパーにも蛍光を示すものが少なからずあります。
疑似蛍光とは区別しなければなりませんが、この石は明らかに蛍光しています。
このエリアでは蛍光を示すものだけを選りすぐって何個か持ち帰ってきたのですが、どれも程度の差こそあれ、水色に蛍光する部分がありました。

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秋の夜長の蛍光実験 [鉱物(新潟市中央区)]

16日、寄居浜側の日和山海岸の新しく出来た埋め立て地へ行ってきました。
昼間行くのはこれで三度目。
隅から隅までじっくり観察したけど、9月22~23日のブログに書いたように、方解石がたくさん見られました。

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今回新たに見つけた中で最も透明度の高かった結晶。

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珍しくシトリンのような色合いの方解石。

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比較的大きな結晶。

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肌色の部分はカリ長石かもしれません。
無色の部分はやはり方解石だと思いますが、石英かも。
夜行ってUVライトを当ててみれば一発でわかるのですが、目印でも立てておかないと、夜行ってもこの岩を探し出すことは不可能に近いのです。


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大きさがわかるよう、車のキーを置いて写してみました。
現地にはこのように、広い面積に渡って方解石が付いている岩がたくさんあります。
9月23日のブログに蛍光写真を載せましたが、この埋め立て地で見られる方解石はもれなくサーモンピンク~赤に蛍光します。

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幅3.5cmほどの石ですが、表面に薄く結晶が張り付いています。
例の埋め立て地で、こぶし大より小さな石で方解石っぽい結晶が付いている石を探したのですが(要はお持ち帰り可能な小石)、なかなかありません。
これがオンリーワン。
この石の結晶部分は薄く、かっこいい犬牙状のそれではありませんが、多分赤く蛍光するかなと。
夜、UVライトを照射してみると・・・

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おお、見事に赤く蛍光してくれました。
それもかなり明るい。

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これは最近日和山海岸の砂利の中から拾ってきた緑碧玉(グリーンジャスパー)。
まだUVライトを照射したことはなかったので、ついでに実験してみました。
(下に敷いている石は、やはり日和山海岸で拾った珪灰石。)

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すると、意外や意外、赤く蛍光しました。
血液のような赤。
試しに今年の春、五頭山麓で拾ってきたこれより一回り大きい5cmほどの緑碧玉にもUVライトを当ててみたところ、こちらはもっと黒っぽい艶のある赤になりました(疑似蛍光?)。
蛍光の明るさはこの半分くらいで、かなり暗かったですが。
蛍光灯下での色合いは、今回拾ってきたそれと全く同じなのです、質感も含めて。
碧玉は酸化鉄や水酸化鉄などの不純物を含みますが、それらが反応しているのでしょうか?
ちなみに碧玉は、五頭山麓や加治川の河原、或いは阿賀町の某渓流で何個か拾いましたが、1:3の割合で緑碧玉より赤碧玉(赤玉)を多く見かけました。
ただし、新潟市の海岸部の護岸地帯ではまだ赤碧玉(赤玉)を見かけたことはありません(それに近いものはありましたが)。


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こんな所に紫水晶が・・・ [鉱物(新潟市中央区)]

10月6日夜、いつもの海岸部をUVライト片手に探索。
前回よりさらに奥の方へ歩を進めるとすぐ、脈状に白っぽく蛍光している25cmくらいの岩を発見。
重さ4~5kgだったでしょうか、持ち上げてみるとなんと10cm弱の犬牙状の結晶が岩を横断しているではありませんか。
UVライトを消してヘッドライトを点けてみると、その結晶は見事な紫色をしていました。

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ストロボを焚いて撮影。
現場では気付かなかったのですが、よく見ると砂がかなり入り込んでいます。
それを除けば第一級の標本たり得ます。
今年五頭山麓でかなり紫水晶のクラスターを目にしてきましたが、これほど彩度の濃い紫は見たことがありません。
おそらく海岸部の捨て石は中国から輸入されたものだと思いますが、さすが大陸産といったところでしょうか。

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3mほど離れた場所では、こんな石も見つけました。
直径やはり25cmくらいのまん丸い石。
ところどころ凹みがあり、そのうちに一箇所にご覧の紫水晶が、そのやや上には白い玉髄が付いていました。
裏側にもメノウ脈が少し浮き出ており、初めて見るへんてこな石。
これも濃い紫色をしています。
しかしながら、指で結晶部を撫でるとすべすべだったので、表面はかなり摩耗しているようです。

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この日の本来の目的は、2色以上に蛍光する白い石(珪石や珪灰石など)を見つけることでした。
以前当ブログで紹介したように、日和山海岸には3~5色に蛍光する珪岩が幾つもあるのです。
どれも1m前後の大きな岩ばかりなので、10~20cmくらいの(持ち帰り可能な)小さな石を探してのことでした。
で、幾つか持ち帰ったのですが、上の写真の珪灰石がそのうちの1個。
こちら側はそれほど汚れていませんが、他の面は汚れがひどく、鑑賞には耐えません。

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ところが、UVライトを照射すると表情は一変します。
赤い細い線は緑色の苔に反応している部分なので、それは除外しても3色に蛍光しています。
赤とピンクの中間色の部分はマンガン方解石だと思います。
先日、胎内市のクレーストーン博士の館を訪れた際も、館内に展示してあった珪灰石にUVライトを照射してみたら、このような濁りのある黄色に蛍光しました。
最近、ネットで珪灰石及びソーダ珪灰石は濁黄色に蛍光を示すとの記述を読んだので、表面の質感からしてもおそらく珪灰石なのかなと。

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4cmほどの小さな石ですが、今もって種類がわかりません。
どこにでも転がっていそうな小石ですが、UVライトを当てると・・・

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明るい紫に蛍光するのです。
結構明るいです。
君は誰?

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7日の昼間、ちょっとだけ同じ場所へ立ち寄り、まだじっくり探していないエリアを探索。
特に真新しい鉱物はなく、ただ一つだけ、菱形が視認できる、透明感の高い方解石の大きめ結晶がたくさん付いている岩を見つけました。
30~35cmくらいの岩の真ん中を方解石の脈が横断している形状。
真っ昼間ですが、いつもの365nmのUVライトを当ててみると、ちゃんとサーモンピンクに色づくのがわかりました。
かなり強蛍光しそうです。
ということは、やはりマンガン方解石なのでしょう。

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街中の水晶~護国神社編 [鉱物(新潟市中央区)]

新潟市内の大きな神社では既に白山神社と新潟大神宮へ鉱物探し目的で行っているけど、29日、護国神社へ行ってみました。
しかし、本殿周辺では岩石そのものがほとんどなかったです。
近くの林の中には坂口安吾の石碑をはじめ、幾つかの大きな石碑がありましたが、こちらにも岩はない。
唯一、駐車場から続く参道両脇の石垣に多くの石が埋め込まれており、こちらをひとつずつチェック。
基本、深成岩系と花崗岩系が目立ちました。あと、チャートとか。

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結局、風化した石英がうっすらと表面に付いている岩はたまに見かけたけど、柱面に発達した結晶が見られたのは左から二つ目の花崗岩のみ。
駐車場から参道へ入ってすぐのところです。
晶洞が2個あり、その中に尖った水晶の結晶が見られました。

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やはり風化が激しいですが、ちゃんと六角柱の形状をしている水晶が見られます。
でも、これだけです。オンリーワン。

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365nmのUVライトを持っていたので、昼間ではありますが、一応10個ぐらいの岩に照射してみました。
すると、半分くらいの岩でピンクや赤、水色に蛍光が見られました。
これはそのひとつ。
夜になったら、そこそこ派手に光るのでは?

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この岩もピンク~白~水色に蛍光しました。
やはり参道入り口から入ってすぐのところにあります。
そのうち夜に来てみたいですね。

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日和山海岸の蛍光鉱物 (4) [鉱物(新潟市中央区)]

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例の新しい埋め立て地へ夜行ってみました。
近くに信号のある交差点があり、そこに立つ明るいナトリウム灯の光が埋め立て地の1/3を照らしています。
上の写真のピンクっぽい赤の蛍光、この色合いはおそらくナトリウム灯の影響もあると思います。
外灯が届かない所で、同じようなカルサイトを写したら深紅に写ったので。
それが次の写真。

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次の結晶は、やや外灯が届く場所での1枚。

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ともあれ、この埋め立て地の方解石達は9割方赤っぽく蛍光します。
残り1割は白系です。

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埋め立て地入り口の花崗岩が主体のエリアではあまり蛍光鉱物は見なかったのですが、例外的にこんなものも。
写真で見るよりさらに黄色の彩度が強かったです。
鋭い光なので、すぐ白飛びしてしまう。
3枚のHDR合成写真です。
果たしてこの鉱物は?

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正体がわからなかった石がもうひとつ。
広い面積が青白く光りました。
左の赤い部分は海中に浸かっていた部分。
どういう作用によるものかわかりませんが、海中に接している部分は赤く蛍光することが多いのです。

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先日、日和山海岸から拾ってきた5~6cmほどの小石。
この石が複雑な色模様をブラックライト下で見せてくれました。

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最初、火山角礫岩かなと思ったのですが、ペグマタイト鉱物だと思います。
透明な部分は石英、赤茶色の部分は酸化鉄を含んでいるのでしょう。
黄色に蛍光している部分、どんな成分が反応しているのでしょうか?
取りあえず、日和山海岸シリーズはこれで終わりです。

※高橋さ~ん、カプセルありがとうございました。そうだ、高橋さんに聞くの忘れていた。このシリーズ(3)の最初の写真の赤く光る石、何でしょうかね?心当たりがあったら教えてください。ほとんどルビーと同じ強さで同じ色合いに蛍光するんです。

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日和山海岸に新しい埋め立て地出現 [鉱物(新潟市中央区)]

今年の夏、日和山海岸の一角に新しい埋め立て地が出現しました。

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嬉しいことに表面が割と平らで歩きやすいです。
手前半分の明るい色のエリアは花崗岩が半分を占めますが、奥の暗い色のエリアは様々な岩石から成っています。
早速どんな鉱物が見られるか、調べてみました。

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結論から言うと、圧倒的に方解石(カルサイト)が多いです。
これはその中でも一番立派だった結晶(ただし、サイズはそれほど大きくはありません)。


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面積的に最も大きかった結晶。やはりカルサイトです。

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これもカルサイト。

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こちらは珍しくチャートです。

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再びカルサイト。
新潟から新発田にかけての海岸線の護岸地帯では、この埋め立て地が最も方解石の付いている割合、確率が多いです。
誰でも簡単に見つけることができるでしょう。
沸石は見かけませんでしたが、もっとじっくり探せばあるかもしれません。


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こちらは、花崗岩に付いていたカリ長石(サーモンピンク部分)と石英(白い部分)です。
これは新潟の海岸の護岸は花崗岩が主体なので、このような大粒の結晶はよく見かけます。
昼間の写真では間瀬や田ノ浦、笹川流れなどの岩場で生じる方解石と外見に変わりはないですが、夜になると違いを見せてくれました。
新潟県内の方解石に長波の紫外線ライトを当てると、白~クリーム色に蛍光します。
ところがこの埋め立て地のそれは9割が紅色~ピンク色に蛍光するのです。
赤系統に蛍光するのは、そこにマンガンが含まれる場合で、赤く蛍光する方解石をマンガン方解石と呼ぶこともあります。
以前に何度も書きましたが、県内の護岸で使われる捨て石は中国から輸入されてきていると思われるので、この発色に県内産方解石との違いを見いだすことができます。
その写真は明日アップします。

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日和山海岸の蛍光鉱物 (3) [鉱物(新潟市中央区)]

5~10cmくらいの石を4個持ち帰ったのですが、その中で最も強蛍光したのがこの石です。

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ここでは365nmの紫外線ライトを照射させていますが、375nmのそれでも十分に赤く、明るく蛍光しました。
ルーペで見ると(もしくはPC上でピクセル等倍で観察すると)、結晶部分は透明~半透明なのです。
2日間いろいろと調べてみたのですが、正体は不明のまま。
(2020/09/21追記:スピネルであることが判明)

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この石も複雑な蛍光パターンを見せてくれました。

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現場で最も多く見かけたのがこの石。
もう無数に転がっていました。
ただし、光る奴はごく一部でしたが。

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シミのような黒い模様の拡がり方が不気味です。



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日和山海岸の蛍光鉱物 (2) [鉱物(新潟市中央区)]

昨日の続きです。
365nmの紫外線ライトで蛍光する鉱物の写真を撮ってきました。
場所は日和山海岸第四突堤の近くです。

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この場所で初めて沸石(方沸石?)らしき結晶を見つけました。

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なんと、水色に蛍光しました。
岩の表面が汚れているので、白い蛍光部分もライトで照らす前は、ここが蛍光するに違いないと予想できませんでした。

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この一帯には上の写真のような、いかにもスカルン鉱物といった風情の岩がゴロゴロしていました。

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やはり白っぽく蛍光しました。
蛍光部分の正体は何でしょうか?

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昨日の記事に五色岩(仮称)の写真を載せましたが、お持ち帰り可能な小さなサイズの珪石を探していたらこんな石を見つけました。
一見石灰岩っぽいんですけど、よく見ると途中から成分が変わっているようで、2つの層に分かれています。
横幅25cmくらい。この半分の大きさだったら拾っていこうという気になれるのですが、重い・・・

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おお、これはすごい!
現場で足が震えました。
20日の午後、新潟県立図書館で鉱物についての図鑑を読み漁っていたのですが、似たような質感の白っぽい鉱物を列挙すると、菱苦土鉱、アルチニー石、ウレックス石・・・まあ色々出てくるのですが、どの図鑑にも蛍光現象についてはごく一部の有名鉱物を除いては記載がなく、決め手に欠きます。
外観は真っ白なのに、ブラックライトを照射してみると二色に分かれるというところが斬新というか、フシギです。

*黄色い部分が珪灰石で、赤い部分がマンガンカルサイトかなと。
珪灰石とソーダ珪灰石は、長波で黄濁もしくは黄色に蛍光すると文献にありました。表面の質感も似ているし、多分・・・
(9月23日追記)

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日和山海岸の蛍光鉱物 (1) [鉱物(新潟市中央区)]

17~18日と二晩連続で、プロ仕様の長波紫外線ライトを携え、日和山海岸(新潟市)へ。
そろそろ月の出も遅くなってきたので、薄明終了直後は観察に絶好です。
ところが雲が厚く立ちこめると、新潟市のような都市部の場合は明るい町明かりが雲に反射してしまい、快晴時に比べると薄明終了時刻になってもそれほど暗くなりません。
18日がそういう天気でした。
17日は慣れないカメラ(EOS M5)で撮ったせいかブレブレ写真を量産してしまいました。
また、信じられないくらい不思議な世界を目の当たりにし、もう一度じっくり365nmのブラックライト下での世界を堪能したいと思い、使い慣れたEOS 80Dを持って18日再訪した次第。

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EOS 80D + TAMRON SP45mm F1.8 VC (共通)

ストロボを使って撮りました。
第四突堤の付け根をはじめとして、近くの護岸にはこのような大きな珪岩がゴロゴロしています。
関屋浜から聖籠町の太郎代浜までの海岸線で、珪岩が見られるのはここだけです。
この珪岩がブラックライトを当てると大変身するのです(375nmではここまで変化しません)。

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19時45分撮影。
17日に来た時はもっと濃い色で撮れたのですが、前述したように18日はかなり空が明るかったため、これが精一杯。
ストロボを使って撮った写真では上下の岩の違いはないように思われますが、面白いことに、それぞれ異なる発色をしました。
個別に撮ってみます。

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ウェルネル石という柱石の一種である鉱物があり、これがこの珪岩と全く同じような色合い&質感でイエローに蛍光します。
新潟市の海岸の護岸地帯や埋め立て地の捨て石に使われている岩石は、おそらく中国からの輸入品。
中国から入ってきた岩石なら、このような珍しい石もあっておかしくありません。
それにしても神秘的。
他に言葉が見当たりません。

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こちらは赤い方の岩。
あとで紹介する石ほど、色鮮やかに蛍光するわけではないのだけれど、こういう鉱物もあるんですね。
最近ひたすら蛍光鉱物についてネットや本で情報収集しているのですが、どんなに詳しい図鑑を見ても蛍光現象の有無についてはごく限られた鉱物にしか触れられていないので、調べれば調べるほど謎が深まるばかり。
だから、余計好奇心を掻き立てられます。

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近くにはこんな岩もありました。横幅70cmくらいあります。
昼光下で見ると、最初の岩と色合いや質感は全く同一。
しかし、365nmの紫外線ライトを照射すると複雑な色彩を見せてくれます。
これを勝手に”日和山の五色岩”と名付けました笑。

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横幅約20cm、割と透明感のある大きめの結晶がところどころに付いている、鉱物標本のような素晴らしい石を見つけました。

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強烈な赤の蛍光を見せてくれました。
撮って出しでこれです。一切補正は加えていません。
水色の部分はどんな鉱物?
苦灰石とマンガン方解石のミックス鉱物のような気がしますが、あくまで素人の見立てです。
下越地方の海岸線の岩場で見つかる方解石はほとんどが飴色をしており、蛍光色もクリーム色~白です(間瀬や佐渡ではピンクに蛍光するマンガン方解石もあるようです)。
ところが、方解石がマンガンを含むとピンク~赤に蛍光し、そのような方解石は世界的に見ると非常に多く、マンガン方解石と呼びます。
苦灰石(ドロマイト)と方解石は連続体として産出することが多く、肉眼では判別付かないことも多いとか。
この石に関しては、375nmのブラックライトでも薄めのオレンジに蛍光してくれました。


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白山メノウの本当の顔 [鉱物(新潟市中央区)]

9月5日に、白山公園の中にある大きなメノウの蛍光写真(375nmのブラックライト光源下での写真)を載せました。
そして、最近入手したプロ仕様のブラックライト(3652nm、18650リチウム充電池使用)ならどういう発色になるか調べてみたくなったので、再び夜の白山公園へ行ってきました。

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後ろにGSがあり、明るいナトリウム灯の影響で背景は赤茶色に写っています。
それにもめげず、メノウ部分は青白い蛍光を見せてくれました。
我が家の幾つかのメノウ(いずれも下越の山間部で採取)もほぼ同じ色合いに発色します。
これに比べると、9月5日の写真はやや紫に被っているので、375と365たった10nm(ナノメーター)しか波長は違いませんが、この辺が分水嶺となっている鉱物は多いように思います。

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金丸鉱山のズリで拾ってきた、純白が素敵な珪石です。

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375nmの紫外線ライトを照射するとこんな感じ。
蛍光はせず、ブラックライトの色味をそのまま反射しています。

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ところが、365nmの波長になると様子は激変します。
まるで別世界。
波長の違いに加えて、365nmのJAXMAN製ブラックライトは可視光線をカットするフィルターをレンズ前面に付けているので、その影響もあると思います。
すなわち、純粋な長波だけで見た世界が眼前に出現するのです。
ちなみに、金丸鉱山産の珪石が他に2個あり、それらも同じ発色を示しました。
しかしながら、新発田の千石鉱山産の珪石は外観はほぼ同じなんですが、紫っぽさはなく、暗めの緑色~クリーム色の発色となりました。

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