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眠れる紫水晶 [鉱物(阿賀野市)]

25日、標高は低いもののまだ探索したことのない、未知の急斜面に足を踏み入れました。
気合いで突っ込んでいった林の中は花粉が充満しており、今期最もきつい花粉症の症状に襲われ2時間で撤退せざるを得ませんでしたが、収穫はありました。
鉱物探しをするようになってから今年で4年目に突入しますが、今までで最も大きな紫水晶の原石を見つけたのです。

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半分崖混じりの急斜面の入り口まで、40~50cmほどの細い水の流れがあります。
先日訪れた小沢同様、ここもきれいな玉髄や水晶が容易に見つかりました。

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こないだの沢もそうでしたが、ほとんど河床は落ち葉に覆われているのでうっかりすると見過ごします。
比較的落ち葉の堆積が少ない辺りを手でほじほじしていると、たまに玉髄や水晶片が顔を出すのです、このように。
これなんかはかなり大きい方で、握りこぶしより一回り小さいくらいのサイズでした。

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持ち帰ってタワシで洗った直後の画像。
写真ではよくわかりませんが、先端部分は完全に透明であり、摩耗度の少ないそこそこ鋭角な錐面が見られました。

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面白かったのは、この小穴。
ここより10m下手で沢は伏流水となり、もう沢は終わってしまったかと思いました。
ところが10m先で写真の穴が現れ、覗いてみると深さは1mほどあり、底を10~15cm幅しかなかったですが、まだ水がちょろちょろ流れているのが見えました。
とはいえ穴の直径は頭を突っ込むことができるほど大きくはなく、フラッシュライトでごく一部分しか観察することができません。
それだけでは飽き足らず、腹ばいになってカメラだけを突っ込んで内部を撮影してみると・・・

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おお、10cmほどの玉髄が顔を出しているのがわかりました。
しかし、手が届きそうにない・・・
他にも小さな破片がいくつも他のカットに写っています。
この伏流水はトンネル状になっている空間を流れているのですが、そこにはとんでもない結晶が埋もれている予感。
この小沢の源頭部の両壁はかなり粘土化が進んでおり、壁を切り崩せば一定の割合で玉髄や水晶、メノウが埋もれているのだと思います。

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源頭部に入ると、ズリではないのですがズリのように30~50cmの岩石が斜面を覆っているようになり、ほとんど落ち葉で見えないものの一つ一つ丁寧に岩をひっくり返していくとたま~に水晶系の鉱物が顔を出すのです。
結構斜度もあるので落石に注意しながら地味な作業を続けていると、上の写真の玉髄を見つけました。
半ば埋もれており、なんとか引っ張り出してみるとサンドイッチ状の玉髄のようでした。
表面の一部が犬歯状の細かい結晶に覆われており、それが青みがかったグレーだったのでよもやと思いながらお持ち帰り。
自宅で重さを測ってみると1.3kgありました。
うっかりして洗ったあとの全体像を撮り忘れたのですが、サンドイッチ状の構造~たまにこの山塊では見かけます~をしているということはへき開しやすいということでもあります。
割れ目の中心部に平タガネを入れ、思い切って割ってみました。
予想通りきれいにへき開してくれ、結局4つに分解することができました。

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そして、内部は薄紫色をしているのでした。
どれも300g前後の質量があるのですが、うれしいことに等しく薄紫色をしていました。

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結晶の形はやや不揃いですが、空気にさらされていなかったため退色がありません。
たまにはハンマー使ってみるのもいいものですね。

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伏流水区間も含めた小沢の源頭部を過ぎると、いよいよ傾斜は増し、ヤブも深くなります。
上部の登山道に抜けるちょっと手前の崖で撮った写真。
張り出した木の根っこに、おそらく5kgはありそうな巨大メノウが挟まっていたのです。
1/3くらいは土に埋もれているようでしたが、多分引っ張り出せると思います。
しかし周囲の地形から言って、結構その作業は命がけ。
なのでカメラに収めるだけに留めました。
探せばいくらでもこういうサプライズが待っていそうです。
この斜面の先にはさらなる斜面が展開しているし、この近辺だけで一生楽しめそう。
ただし、地形の厳しさに比例して現れる水晶系鉱物の量も質も向上するように思うので、基礎体力の向上も怠らないようにしなければと気を引き締めている次第です。





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カラフルな早春賦 [鉱物(阿賀野市)]

低温傾向の日が続いているのでスキーにも行きたいけど、なにせ車検で車を預けてしまいました。
うんと距離を走っているので交換部品が多く発生し、部品の入荷に数日かかるのでこの3連休は代車で過ごさなければなりません。
代車で長距離を走るのもはばかられるので、20日は近場の里山へ。
概ね標高150m以下であればほとんど雪は消えているので、低山ハイクができるようになりました。

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過去3年間で何度も訪れている小沢ですが、ここに至るまで斜面の見通しが非常によく、実はこのあとちょっとだけ登山道のない斜面を探索したのです。
あくまで様子見なので石探しはしなかったけど、次回につながるであろう新しい地形を発見。
ところで写真の小沢ですが、雪代水プラス昨日と今日午前中の降雨のため増水していました。
また例年よりも落ち葉の堆積が激しく、ほとんど石や岩が露出していないんです。
それで落ち葉を取り除く作業に着手したのですが、10m進むのに30分かかりました。
この写真の場所なんか左右の傾斜がゆるいので落ち葉を捨てるスペースがありますが、もっと両岸がV字谷になっているところは落ち葉を捨てるスペースがなく、そういう所は素通りしました。
水もすぐ濁るし、効率悪い・・・
雪代水が落ち着いたら落ち葉も取り除きやすくなるので、沢筋の探索は4月下旬からが適期だと思いました、下越の標高の低い里山の場合ですが。
結局2時間かけて70-80mほどの区間しか歩かなかったのだけど、水の濁りがすぐ取れないためまともに探索できた区間は延べ10-20mほどしかありません。
でも幸運なことに、上の写真の落ち込みでカラフルな玉髄を発見。
板状の玉髄はそれでも探そうと思えばすぐ目に付くのですが、水晶と呼べるような石は他には全く目に止まりませんでした。

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重量915g。
タワシで水洗いしただけです。

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この山塊では見慣れたカタチの結晶。

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カーネリアン風味の部分とシトリンっぽい黄褐色の部分、そして透明な水晶が混ざり合っています。
よく見ると、蛋白石化している箇所もある。
今年は石とのどんな出会いが待っているのだろう?




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折居川水系再び・・・ [鉱物(阿賀野市)]

10月中旬、五頭山麓を流れる折居川の支流を何本か遡行しました。
そのうち特に石英脈が濃く出ていた滝ノ沢と大石沢をもっと極めたく、また虚空蔵山の南東を流れる名無しの枝沢も遡行してみたく、つかの間の晴れ間を利用して12月3日、折居川へと向かいました。
(概念図は10月18日の記事を参照。)

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虚空蔵山への登山道(廃道)と並行して伸びている、名無しの小沢を最初に遡行。
折居川水系全般に言えることですが砂の堆積が激しく、石英脈はそこそこ見られるのですが、晶洞探しは難しいようです。
転石もそんなわけで砂また砂の連続で、露出している石はわずか。

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それでも数キロ級の大きな石英は、目を凝らせばなんとか見つけることは可能。
これは小さな落ち込みの中から引きずり出しました。
写真ではサイズ感がわかりませんが、一応1~2キロあると思います。

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この沢では晶洞もどきのプチ洞窟を2~3箇所発見しました。
いずれも河床レベルに開いてた穴なので泥や粘土の堆積が厚く、ちょっとやそっとでは内部をきれいにすることはできないので、10分ほど簡単に泥を掻き出しただけです。
そして、この穴からは次の写真の結晶が出てきました。

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ちょっといびつな形ですが、一応ポイントと言えるでしょう。
前日見つけた流紋岩地帯の晶洞とは異なり、このプチ洞窟からはこれが1個出てきただけで、あとは普通の石ころばかり。
折居川水系の地質はどこも花崗岩。
五頭山系の花崗岩は晶洞ができにくい特徴があるので、柱面が発達したいわゆるポイントを探すにはかなりの経験とコツ、そして根気が必要だと思います。

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もう一箇所、その少し上流でもこの穴からポイントが出ました。
やはり川面から10cmしか高さがないので、中は泥々です。
表面を簡単にすくってみたところ、この結晶が現れました。

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松茸水晶になんとなく似ていると思えなくもない。

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近くの河原で見つけた石英と、先程のポイントを並べて記念撮影。
石英は10月中に折居川水系で見つけたそれが全部そうだったように、かなり透明度が高い部分があります。
しかし無色の石英がほとんどで、紫のものや黄色ないしはオレンジ色っぽいものは見られません。
まれに煙水晶というか、茶色のものがあるくらいです。

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このあと滝ノ沢をかなり奥まで詰め、その後やや下流に位置する大石沢をやはり前回遡行した部分を超え、さらに100m先まで歩いてみました。
滝ノ沢はその名の通り、奥の二股から先高巻きが必要な小滝が出てくるのですが、その先は小滝が断続的に出てきます。
だからその名が付いたのでしょう。
大石沢も、今回かなり奥まで歩いてわかったことなのですが、途中に写真の巨岩が出てきます。
花崗岩の巨岩で、ざっと横幅7~8mはありそう。
勝手に”俵岩”と名前を付けました。
大石沢の名前の由来はこの巨岩から来ていると直感。
それにしても、見事にどこもかしこもつるつるのすべすべで、クラックや晶洞は一切ありません。
前の河原には石英の小石が落ちてはいましたが。
すぐその先に枝沢が左手から合わさり、そこから先、どちらの沢もとてもいい感じの渓相に変化します。
わずかに砂の堆積もそれまでの沢より少ないように感じましたし、ここから先はサプライズが待っているのではないかと思わせる何かがありました。

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ここがくだんの二股、右側の沢の出合。
時間的に限界だったので、ここでUターンしました。
河原ではそれまで見つけた石英と同じタイプの石しか見られなかったので、写真は何も写しませんでした。
どの沢も石英脈が完全に途切れることはなく、砂の堆積さえなければもっと面白い発見もあっただろうと思いますが、こればっかりは仕方ないですね。








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やまびこ通りの沢 [鉱物(阿賀野市)]

最近、五頭山麓のやまびこ通り沿いの沢を片っ端から遡行しています。
残念ながら自形の水晶にはお目にかかっていないけれど、沢によっては大きな石英が一応見られます。

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これは3本遡行したうちのある沢。
別な沢では150mほどの区間に堰堤が4つも出てきたり、なぜこんなに砂防堰堤を作らなければならないのかと落胆することもありますが、この沢は珍しく堰堤がありませんでした。
ここから先落差が出てきますが、源頭部まで高巻きせずに行けました。
もっとも、源頭部のちょっと手前で引き返したけど。

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一番直近に遡行した沢では、このようなカリ長石と石英のコンビネーションの大きな岩がたくさん出てきました。
これで70cmくらいの横幅があります。
裏側にも同様な石英がびっしり付いていました。

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同じ河原での別な石英のアップ。
透明度はこれが平均的。

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これも50cmくらいある大きな岩。
やはり両面に石英がびっしりです。

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沢沿いの壁に、いい感じに風化したマサからなる石英脈があったので、このあとバールで掘ってみました。
しかしながら晶洞は出現せず、マサの中から現れてくるのは他形の石英片ばかり。
ポイント水晶への道は険しい。

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こちらは前述の、堰堤だらけの沢。
石英脈はそこそこあったのですが、5つ目のこの堰堤で大高巻きする必要があり、ここでUターン。

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この沢で見つけた石英。
自形結晶でなくてもいいから、無色ではなく薄紫がかった石英も探したのですが、このような色合いのものばかりでした。


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女神との出会い [鉱物(阿賀野市)]

昨日の記事には続きがあります。
下山途中、細い踏み跡を辿っていくと、あらら、道端に結構玉髄や石英片が落ちているではありませんか。

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ちょっと斜面を下ったところに幅20~30cmくらいの細い水の流れがあり、ところどころ20cm前後の石が堆積しています。
その辺りに目を凝らしていたら、ほどなく透明な水晶がちょこんと顔を出しているのを発見。
しかし、押してもびくともしません。
なので、隣接している大きい石を3個くらいなんとか取り除き、ようやく全体を土の中から掘り出しました。

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おかげで両腕は泥だらけ。

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摩耗度も少なく、色合いも最高。
この日は写真を撮るだけに徹するつもりでしたが、この石はお持ち帰り。

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タワシで洗ったらやや赤みが取れましたが、それでも色に濁りがなくきれいです。

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重さを測ったら1.3kgありました。
これは横から見た図ですが、母岩部分が半分を占め、しかも母岩部分にも玉髄が入り込んでいるという複雑な構造の石。

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最も色彩の変化が美しい部分をクローズアップしてみました。
シトリンとカーネリアンのミックスカラー。
黄色部分に全く濁りがなく、これほどきれいな黄色の結晶は初めて見ました。
透明な部分はきれいに柱面が出ているわけではないし、錐面が整った形で見られるわけでもない。
多分、左の先端が折れちゃってしまったのでしょうね、成長過程で。
この細い水路、長さが50mぐらいしかないのですが、間違いなく水晶脈が走っているので、まだまだ貴重な結晶が眠っているかもしれません。



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聖域へ、再び [鉱物(阿賀野市)]

22日、思ったよりいい天気になってくれたので、もう一度あの聖域の森(表五頭エリア某所)へ行ってみることにしました。
石探しよりも、じっくり写真を撮り直してみたかったので。

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沢の中間部はスルーして、一気に源頭部を目指します。
やはり、あるわあるわ、3~7cmほどの玉髄やメノウが散乱しています。
丹念に落ち葉を取り除き、石をどかしながら作業していると、30分なんてあっという間。

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中にはこぶし大サイズの、透明度がそこそこ高い玉髄も新たに見つかりました。

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外周部がメノウになっている玉髄。
この辺ではごく一般的な形状です。

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沢の源頭部と言っても距離的に短いので、50分ほどで写真を撮り終えました。
そして、まだ1/3程度しか歩いていない、沢水が伏流水となった先の斜面へ。
この斜面、昨日の印象より幅があり、ところどころ灌木ヤブが圧倒しているので、なかなかじっくり探索というわけにはいきませんでした。
石を動かしたりとかしていると、本当に時間がいくらあっても足りないので、結局今日も表面を観察するだけに終わってしまった・・・

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ここでの最大で、かつ唯一の成果は紫色の水晶に覆われた大きな岩を発見したこと。
この岩、写真ではサイズ感がわかりにくいですが、15kg以上の重さがありそうです。
苔をはがしたら、広い範囲が玉髄に覆われていました。

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その右隣の岩。
この岩の半径70~80cm圏に脈が集中しているようで、落ち葉をかき分けたら小さな玉髄や石英もパラパラと出てきました。

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この日、2つめの紫水晶を発見。
といっても、5cmくらいしかありませんが。
撮影後、再び元の位置に戻してそろそろ下山タイムです。
しかしこの斜面から抜け出る際、昨日よりずっと左側の尾根に出てしまい、昨日とは違うルートで下山。
ヤブがある程度以上密だと、本当に方向性を失いやすくなります。
この日はがーミンを持ってきていなかったので、ちょっとだけ冷や汗をかきました。








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オーブが守る聖域 [鉱物(阿賀野市)]

先日、ネットで五頭山系や近隣の山々の登山記録をあれこれ眺めていたら、登山道途中にある鉄塔の下でアメジストの結晶を見つけた人がいて、その写真がアップされているのを見ました。
7~8cmだと思うのですが、粒は小さめながら犬歯状のきれいなクラスター。
その人の記録によると、周囲には他にも似たような小石が落ちていたと。
確かにぼくの経験からも、鉄塔の下は表土が剥がされているので、そこに脈が走っている場合は結晶を容易に拾えることがあります。
で、早速その鉄塔目指して山登り(といっても標高差にして100m弱ですが)してきたのですが、目指す紫色の結晶は見当たらず、小さな乳白色の玉髄が転がっているのみ。
そこに長居はせずすぐに下山し、過去何度も探索活動をしている表五頭の小沢へ移動。

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川幅ほんの50cmくらいの小沢ですが、ところどころ水晶脈が走っており、玉髄を簡単に見つけることができます。
源頭部の方はまだ未開拓だったので、小雨が落ちてきた中、源頭を目指しました。

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やがて沢の水は伏流水となり、写真のような大きめの岩がごろごろしている急斜面に出ました。
伏流水になる直前の落ち込みに多くの玉髄や水晶があり、そこでほんのりと紫がかった水晶を発見。
じっくり写真を撮りたかったのですが、雨脚は強まる一方で、ゴアの雨具を着ているのだけど、雨が微妙に染み込んできました。
ぼくのカメラは防塵防滴ではないので、写真はほんの少ししか写せなかったのが心残り。
上の写真の岩場は横幅7~10m、縦に長さが20~30mほどに渡って連続しており、ほとんどの岩が苔むしています。
時間との戦いだったので、あくまでも地上に露出している岩肌をチェックしたのみ。
なかなか水晶脈が走っている岩はなかったのですが、最後の最後で3~4個、一箇所にまとまっている玉髄地帯を発見。

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まずは沢の源頭部で見つけたアメジストから。
こぶし大より気持ち小さいサイズですが、色合いが絶妙です。
なんだかんだ言って、紫色している玉髄はこのエリアではレア。
色が付いていればいいってもんでもないけど、やはりラベンダーカラーには無条件に惹かれます。

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こちらは岩場地帯上部で見つけた玉髄。
サイズは10cmほど。
表面の質感と色合いが個性的。

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同じ場所で見つけたシトリンカラーの、15cmほどのメノウ。
どの石も母岩から切り離されて存在しており、アメジスト以外はよく蛍光もしました。

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そして、こちらは偶然沢の源頭部で写ったオーブらしき光体(トリミングあり)。
大小4つほど写っています。
この斜面に至るまでは灌木のヤブを抜けなければならず、この上部も同様にヤブが深く、夏場は近寄れません。
また一つ聖域を発見することができ、山の精霊に感謝しながら山を降りたのでした。


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折居川水系大石沢&スグ沢遡行 [鉱物(阿賀野市)]

18日、折居川の支流・赤倉沢水系の残る枝沢を歩いてきました。

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今回遡行したのは大石沢とスグ沢。
結論から言うと、どちらの沢も全くと言っていいほど石英脈は見られませんでした。
南俣沢の河原は中流から上流にかけて、あれほど半透明の石英が転がっていたのに、これらの沢は50分の1にも満たないレベル。
狐につままれたような気持ちになりました。


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大石沢核心部。
どちらの沢も渓相はよく似ており、こんな感じ。
ちょっと上流へ行くと岩石が少なくなり、ほとんど沢は砂に埋れているという風情になってきたので、早めに見切りをつけてUターン。

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それでも数は少ないながら、大きい石英や珪岩はありました。
この石英は動かそうと思っても動かったので、かなりの大物。
水面に出ている部分だけで20cm以上はあります。

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こちらがスグ沢。
こちらも砂の堆積が厚い。
初めて赤倉沢を遡行した際(10月5日の記事参照)、最後に立ち寄ったのがここスグ沢。
いくらも歩かないうちに石英脈が途絶えたのですぐ引き返したのですが、それでも出会い付近の河原でスモーキークオーツのポイントヘッドを拾ったので気になっていました。
しかし、やはり石英脈はほとんど見られず、大石沢同様たま~に大きめの石英が見られるのみ。
河原の転石には小さいものでさえ、石英の小石はありません。
あったとしても透明感のないものばかり。

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岩場の一部に石英が露出していました。
幅30cmはありそうです。

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遡行していて途中で気付いたのですが、地図記載の破線の登山道が右岸に一部残っていました。
灌木やヤブに覆われていますが、かろうじて道の痕跡は部分的に残っていました。
この沢も上流の方へ差し掛かると砂で埋め尽くされた感じに変化し、沢は死んでいました。
帰りに赤倉沢の、まだ遡行していない下流部を150mほど探索してみましたが、なぜかこちらも石英脈は見られず。
同じ沢でも、100mずれただけで極端に石英が増減するのですね。
勉強になりました。


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折居川水系滝ノ沢遡行 [鉱物(阿賀野市)]

15日、昨日に引き続き折居川水系の滝ノ沢へ。
この沢は赤倉沢の上流に位置し、五頭連峰山岳観光マップによると、虚空蔵山への登山道(現在は廃道)が交わる辺りから上流が滝ノ沢と名を変えています。
10月5日、初めて赤倉沢を部分的にではありますが遡行しました。
過去3年間、五頭連峰を流れる多くの沢を遡行してきましたが、非常に石英が目立ち、今回さらなる上流を目指した次第。
滝ノ沢というぐらいだから、小滝が連続することを予想したけど、標高220m付近で初めて左手に合流する小沢に滝が現れただけで、渓相は全体的に女性的。
ま、等高線を見ればそれは仕方ないところなのだけど、今回遡行した区間は過去訪れたどの沢より半透明な石英が目立ちました。

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林道は最終堰堤まで付いています。
今回はその最終堰堤から入渓。
尚、地形図に付いている破線は全て廃道となっており、踏み跡もほぼ消えていました。

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入渓地点。
渓相は貧弱ですが、早速石英が出てきました。

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このような渓相が連続します。

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遡行開始からしばらくは、このような透明度の低い石英が主流です。

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今回できるだけ長い区間を歩きたかったので、晶洞探し並びにバールでそれらしい空間をほじくる作業はしませんでした。
あくまで表面採取が原則。
それでも1箇所だけこれは?と思える場所があったので(上の写真)、ここではバールを使い土をほじくり返してみました。
出てくるのは石英片だけで、六角柱に発達した水晶のポイントや犬歯状のクラスターは現れませんでした。

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100mも歩くと河原に出てくる石英が半透明なそれに変化。
そして、中間部のあたりでスモーキー石英を目撃。
大人のこぶし大と同じ大きさ。

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裏側。
ただ、このような色合いの石英が少なく、無色のものがほとんど。
裏五頭のある小沢では、そこで見かける石英がほとんどスモーキーカラーという例もありましたが。

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核心部の渓相。

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30cmほどの大きな石英にクラックがあり、その中に六角柱の構造が見て取れる水晶が見られました。
ちゃんとしたポイントは、この日これしか見つけることができなかったけど。

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やはり中間部の河原で側壁から引っ張りだした、重量10~15kgはありそうな大きな石英と、カリ長石と石英のコンビネーションの小石。
右側の石は、この沢で今回最も多く目撃した石でした。

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例えばこんな感じ。
石英部分は半透明です。

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これもこぶし大くらいの大きさの、やや緑がかった石英。
よく見ると中の方も緑がかっているようです。
表面は苔のせいかもしれないのですが、これはこれでなかなか貴重。
帰りにピックアップするつもりが、見失ってしまいました。

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これは枝沢の写真ですが、この沢が出会ったちょっと先でUターン。
幅40~50cmくらいしかない枝沢も幾つか歩いてみたのですが、下流側の1本を除き、石英脈は見られず。
石英がゴロゴロしていたのは滝ノ沢本流筋だけです。
滝ノ沢の石英の多さは、先日遡行したセイジュウ沢と比較すると決して大袈裟ではなく、10倍くらい石英密度が高かったと思います。
しかもその半分以上が半透明な石英であり、水晶沢と名前を付けたいと思ったくらい。
不思議なもので、この沢に入った瞬間から石英と言うか、水晶の気配があちこちに漂っていることを察知しました。
ぼくのこの感覚は割と的中率が高く、この感覚に基づくと、途中枝分かれする大石沢にもそのような”気”を感じました。
いつになるかわからないけど、次回は大石沢へ来てみたいと思います。






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折居川水系セイジュウ沢へ [鉱物(阿賀野市)]

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本当は沢屋さんがこぞって行かれる南俣沢へ行きたかった・・・。
南俣沢へ行くには、南俣沢とセイジュウ沢の合流点にある堰堤のすぐ上の河原から入るのだけど、林道から河原へ降りていく踏み跡を大きな倒木が塞いでいました。
周囲は猛烈なヤブなのでヤブ漕ぎを避け、第2希望のセイジュウ沢へ。
尚、沢屋さんの遡行記ではセイジョ沢となっていますが、ここでは五頭連峰山岳観光マップの表記に準じています。
南俣沢の出会いを過ぎ、林道はセイジュウ沢の左岸に伸びていました。
なので、沢の右岸に林道が付いている国土地理院の地形図は誤りです。
途中、本流筋は素晴らしい渓相が続きます。
ゴルジュが続くというわけでもなく、降りようと思えば降りられる箇所は幾つも出てくるのですが、より上流を目指したかったため、林道をひたすら歩きました。
結局、林道は上の地図でいうところの最終堰堤まで伸びていました。

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ここから入渓。

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今回400m弱遡行したと思うのですが、終始このような渓相が続きます。
高巻きが必要な箇所もなく、風景はあくまでも幽玄、とても快適な沢歩きが楽しめました。

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さて、肝心の鉱物ですが、前回遡行した赤倉沢よりは石英は少なかったです。およそ1/3ぐらいか。
この沢で目立ったのは、カリ長石の巨晶とそこそこ大きな石英が組み合わさった石。
赤い碧玉もそこそこありました。
しかし、半透明の石英がない。
ということは、水晶のポイントに巡り会える確率も極めて低そう。

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たまには晶洞が控えていそうな岩場も出てくるのだけど、収穫はなし。

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上流へ行くにつれ、酸化鉄を含むのか、赤茶けた岩が多くなってきました。
と同時に、赤い碧玉も数を増します。
(といっても、目のさめるような赤い色のジャスパーはなかった。)

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この岩場ではところどころ石英脈が走っていたのですが、晶洞はなく、水晶も見当たらず。

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早めに引き返して赤倉沢の残りを攻めようと思っていたのですが、さらに渓谷美はその美しさとダイナミックさを増し、なかなか引き返すことができません。

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結局、この落ち込みのところでUターン。
それほど石英はなかったけれど(不透明の石英だったら、こぶし大くらいの奴は結構見つかります)、沢歩きの楽しさを再認識できたので良しとしよう。



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